アレンジの実際~作曲と編曲の違い~

sinya

2012年03月17日 23:46

【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】


作曲とアレンジ(編曲)は、どう違うのでしょうか?

曲の題名の下に『作曲〇〇 編曲△△』とある場合、どこまで〇〇さんが作って、どこまで△△さんが作ったのか、明確には分かりませんね。
実際に、グレーゾーンの部分も多いんだと思います。

イロイロと定義はあると思いますが、私自身の中では、次のように区別しています。

『メロディと大まかなコード進行を作った人が作曲者、楽曲として完成させた人が編曲者』

曲の命はメロディです。まずこれを作らなければ話になりませんね。
そして多くの場合、メロディを作る時には、ギターやピアノなどのコード楽器を使うと思うんです。と言う事は、メロディが出来上がったと同時に、ある程度のコード進行も出来上がっていることになります。(もちろん人によって作り方は様々ですが)
ピアノやギターの弾き語りも十分曲として成り立つので、メロディとコード進行を作れば作曲したことになりますね。

さて、曲の骨組み(メロディ・コード)が出来たら、次は楽曲として完成させる作業です。
構成・演奏方法・強弱から速さ、場合によってはコードに音を加えたり減らしたりと、たとえ1人で弾き語りをする曲でも、人前で演奏したりレコーディングするためには、様々な事を考えて楽曲として完成させなければなりません。

この作業をアレンジ(編曲)と言って良いのだと思います。

バンドの場合だと、各楽器担当者がそれぞれでフレーズを考えたり、みんなで演奏しながらアレンジしていく場合も多いので、編曲の欄にバンド名が書いてある場合も多いですね。それも、骨組み(メロディ・コード)があって出来ることなのは間違いないでしょう。

一般的な作曲・アレンジの考え方とは若干違うかもしれませんが。
『ゼロの状態から生み出す人』と『既にあるものを元に作り出す人』とに分けた方が、自分がどちらの人間なのかが理解しやすいかと思いますので。

で、私自身は、後者つまりアレンジをする方が向いていると言うか、大好きです。
ゼロから生み出すのは、かなり苦労しますが。あるキッカケ(メロディや詞など)があると、ブワーッとアイディアが沸いてきます。

そんな風にしてアレンジした曲を紹介します。
20代の頃に組んでいたバンド(ボーカル・ギター・ベース・ドラムの4人編成)で作った曲です。
当初、メロディとコード進行(楽曲としてもほぼ完成していた)と歌詞が出来上がっていて、それを『バンドで演奏できるように』アレンジを頼まれました。

渡されたものの中で一番刺激を受けたのは、歌詞です。

バンドは、女性ボーカルでしたので、その女性が書いた詞です。
読んだ時に『魂の叫びだ』と思いました。
そして、ブワーッとアイディアが出てきて、イッキにアレンジを完成させました。
メロディは変えていませんが、元のコード進行は無視しました。何も刺激を受けなかったので・・・。

ギターはもちろん、ドラム・ベースのアレンジも全て完成させて、前回のブログの記事にあるように、カセットテープに録音してメンバーに渡しました。幸い、採用されて、メンバーは忠実にアレンジ通りに演奏してくれました。
完成した曲は、毎回ライブで演奏するようになり、最終的に自分たちでレコーディングをすることになりました。

そのレコーディングしたものをアップします。ボーカルの『魂の叫び』を聞いてください。


※プレイボタンを押してください、曲が流れます。ボリュームに注意してください。



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