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2013年01月08日

Fコードを習得する前に弾く曲は~キィの判別と教則本の落とし穴~




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2回に渡るCメジャースケールの復習にて、音楽理論の勉強を進めるにはCメジャースケールを使うと『単純で分かりやすい』ということを解説しました。

☆関連記事
・Cメジャースケールの復習(基本編)
・Cメジャースケールの復習(度数編)


その為、ギターの入門書から難しい音楽理論解説書にいたるまで、ほぼ間違いなく、Cメジャースケールを元に理論の解説を進めています。

それならば、やはり初めて挑戦する曲も、Cメジャースケールを使った『キイがC』の曲の方が良いのでしょうか?

この疑問を解決する前に『キイ』について少し解説します。

キイとは日本語で『調』といいます。
で、『その曲が何のスケール(音階)を元に作られているか』ということを表しています。

なので、Cメジャースケールを元に作られた曲のキイは『C』になります。
で、実は。曲のキイを表す場合のアルファベット1文字には『メジャー』という言葉が省略されています。
ですから、『キイがC』の正確な読み方は『キイがシーメジャー』ということになります。
曲調がメジャーかマイナーかでは、全く違ったものになってしまいますので。特に誰かにキイを伝える時は、正確に発音した方が良いと思います。

楽譜を見て何のキイなのかを判断する方法はいくつかあります。

<キイの判断方法>(下の画像を参照してください。)

①親切な楽譜には、その曲のキイが書かれている場合があります。一番簡単で確かな判断方法ですね。(画像の①)

②五線譜の調号を調べます。♯や♭がどこにいくつ付くかによって、その曲のキイが決まります。下の画像の楽譜には♯も♭も付いていません。ですから、キイの第一候補はCメジャーになります。(画像の②)

③最初と最後のコードを調べます。曲の多くが、最初のコードと最後のコードにその曲のキイとなるコードを持ってきます。特に最後は、キイとなるコードで終わる場合がほとんどです。画像の曲はCコードから始まっていますね(画像の③)。ですから、②の方法の結果と合わせると『キイはC』と考えてまず間違えありません。

Fコードを習得する前に弾く曲は~キィの判別と教則本の落とし穴~
※ここではメジャーキイの説明だけに限らせていただきます。

では、話を元に戻します。
初めて挑戦する曲も、理論を学ぶ時と同じように、単純で分かりやすいCメジャースケールを元にした『キイがCの曲』にすれば、弾きやすくすぐにマスター出来るのでしょうか?

実はここに、ギター上達の落とし穴があるんです!

理論やコードの解説は、これまで説明してきたように、確かにCメジャースケールを使った方が単純で分かりやすいんです。なので、ギター入門書の中には、その流れで、最初に出てくる練習曲が『キイがC』の曲になっているものも少なくありません。

これが、ギターを始めようと思った人が、ギターも本も買ったのに挫折してしまう一つの原因なのではないかと思うんです。

コードの中に『3(スリー)コード』といわれる、とても頻繁に使われる3つのコードがあります。この3つのコードは、逆に言えばこれだけでも曲が作れるという、とても大切なコードで。その使用頻度は、他のコードに比べてとても多くなります。
そして『スリーコード』は、曲のキイによってその3つが決まります。

例えば、キイがCの曲のスリーコードは『C・F・G』です。
キイがCの曲には、この3つのコードが欠かせません。

そうなんです。ギターの挫折理由No1といわれるコード『F』が、キイがCの曲では避けられない大切なコードとして出てきてしまうんです。

ギターを買って入門書を買って。チューニングを覚えて必要最低限の理論を覚えて。さぁ曲に挑戦!って時に、もう『F』が出てきてしまったら、それは無理ってもんです。
でも、そんな感じでギターをケースに仕舞いっ放しにしている人もいるのではないでしょうか?

では、Fが頻繁に出てくるCメジャーの曲が駄目なら、最初に挑戦する曲は何のキイの曲が良いのでしょうか?

私の考えでは、せっかく理論をCメジャースケールで学んでいるので、曲もCメジャーに近い方が良いと思います。
Cメジャーに近いと言っても、となりのDメジャーではありません。
Cメジャーの最大の特徴は『♯も♭も何も付かない』ことですね。ですから、それに最も近いのは『♯あるいは♭が1つしか付かないキイ』になります。
♯や♭が1つだけならCメジャーで学んだコードと共通のコードがたくさん出てきます。理論的にもそんなに混乱することは無いと思うんです。

♯が1つのキイは『Gメジャー』です。♭が1つのキイは『Fメジャー』です。

この内のどちらを選べば良いかは、一目瞭然ですね。
コードFを避けるために他のキイにしたのに、Fメジャーの曲をやったのでは目も当てられません。

と言う訳で、最初に挑戦する曲は『キイがGの曲』一択です。

キイがGの場合のスリーコードは『G・C・D』です。
Gコード自体がCメジャーの曲でも頻繁に出てくるコード(スリーコードの1つ)なので親しみがある上、慣れ親しんだCコードも入っていますので、安心します。Dも決して難しいコードではありません。
さらに、スリーコードの次に使用頻度の高いコード(キイがCならAmになります)は、キイがGなら『Em』になり、コードの中でも最も押さえるのが簡単な部類のコードになるんです。
さらにさらに、キイがGの曲では、基本的にFは出てきません。出てくるのはF♯m(♭5)という、とても使用頻度の低いコードで。単純なGメジャーの曲には、全くと言っていいほど出てきません。

どうでしょうか?キイがGの曲なら弾けそうな気がしませんか?仕舞いっ放しのギターを、また出してみたくなりませんか?

ぜひ、最初に挑戦する曲は『キイがGの曲』にしてみてください。

という訳で、こんな曲はいかがでしょうか?
☆関連記事【4つのコードで曲を弾いてみよう!】



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Posted by sinya at 22:16 │音楽理論