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2018年05月12日

ギターのポジションマークの位置に意味はあるか?~新しいポジションマークの位置を考える~




【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】



ギターリストなら誰もが1度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。

『ポジションマークの位置はどうやって決まったの?』

『ポジションマークの位置に意味はあるの?』


始めに書いておきますが、この疑問に対する明確な答えはありません。

ただ、いくつかの説のなかで、私が好きなものを1つ挙げてみます。さらに、私なりに新しく意味のあるポジションマークの位置を考えてみました。


【弦楽器の始まりから考える】


現在、ギターのポジションマークは、3,5,7,9,12フレットに付いているのが一般的ですが、これもメーカーや種類によってバラつきがありますね。

ギブソンでは1フレットに付いていたり。マーティンの指板には3フレットに付いてなかったり。

また、クラシックギターでは、マークが1つも付いていないものや、9フレットではなく10フレットに付いている場合もあるようです。

いずれにしても、何故その位置に付いたかの明確な答えは見つからないようですが、諸説ある中で『弦の長さの半分、3分の1、4分の1の場所に付いていった』という解説が私は好きです。

この『弦の長さの半分、3分の1、4分の1』という表現をみると、以前の記事を思い出すわけです。

【弦楽器の始まりを考えてみたよ!⇒】弦楽器の始まり~神の音程~


リンク先の記事は、まだギターが誕生するずっと前の弦楽器の原型で『弦の半分』『弦の3分の1』『弦の4分の1』の場所に印をつけていったのではないか?と、勝手に想像して書きました。

勝手に想像したとはいえ、『何も押さえない元の音』を加えたこの4つの音で音楽的なものが奏でられていたのではないかという説は、確かに存在します。

『弦の半分』『弦の3分の1』『弦の4分の1』それぞれにポジションマークを付けると以下のようになります。

弦の半分→12フレット

弦の3分の1→7フレット

弦の4分の1→5フレット



そう考えると、正に『印』5,7,12フレットに付いているのは、とても納得がいきますね。


【もっとシンプルに考えてみる】


だだそうなると、その他の3フレットや9フレットの意味は?となるわけです。

見方を変えます。

弦楽器の始まりなどは一切考えずにギターを眺めると、ポジションマークは単に『奇数フレット』に付いているとも言えます。(12フレット以外)

そう考えると、ポジションマークの位置に意味なんて無くて、ただ単に1つ飛びに付けた『目印』だという考えもできますね。

そう考えても、全世界のギターリストはこのポジションマークの位置で演奏ができていますので、まったく問題ないわけです。

個人的には1つ飛びにマークがあると『4度進行が分かりやすい』ということがあります。

楽曲で頻繁に出てくる4度進行は、5弦ルートから6弦ルートに進行するときに2フレット分下がるという動きをしますので、それがどこから始まっても2フレット間隔のマークはかなりの目印になります。

ただそれでも、やはり一般的な3.5.7.9.12フレットのポジションマークに、それほど明確な意味はないのだろうと思います。


【20年以上前のアイディア】


実はこのポジションマークについて、私は今から20年以上前に疑問を持ち、自分なりに新しいマークの位置を考え実際にその位置にマークを付けた改造ギターで演奏をしていました。

昔からこの性格は変わってないですね....

そのマークの位置が、3、8、12フレットの3か所です。

これには明確な理由があります。それが...

Cの位置

です。

レギュラーチューニングでは、5弦の3フレットと6弦の8フレットCの音がありますね。

【ギターリストにとって非常に大切な5,6弦の音名配列はこちら⇒】ギターの指板上の音名は覚える必要があるか?


私がこの改造したギターを弾いていたのは、毎日毎日スケールの練習に明け暮れ、さらに『ピアニストがピアノを弾くようにギターを演奏したい!』ピアノ脳(私が作った俗語)の獲得を切望していた時期です。

ピアノは、極端な言い方をしてしまえば『ハ長調の楽器』です。

これは五線譜も同じで、どちらもハ長調の曲の時が最も弾きやすい作りになっています。

ハ長調とはキイC(シーメジャー)ということ。その主音はもちろん『C』です。


【ピアノとギターの構造的な違い】


この度、二胡の演奏経験や、それに関連して過去の『度数譜』の記事を見返してすっかり忘れていた20年前の暴挙を思い出したのですが、それと同時に、キイの主音の大切さを改めて確認しました。

主音は多くの場合、メロディの最後の音になります。一番落ち着く音ですね。

これはアドリブやソロ作りでもいえますが、演奏者は演奏中に常にキイを意識する必要があり、それはつまり『キイの主音がどこにあるのか?』を常に意識して弾く必要があるということです。

この時、ピアノの場合はハ長調が一番弾きやすく『C』の位置も分かりやすい。

例えば、どこの高さでも『ドから始まるCメジャースケール』を弾くことが、恐らく幼児でもできるでしょう。それはつまり、主音を常に意識することが容易ということです。

一方で、ギターは『Cの位置』が指板の上にランダムに点在していますから、始めの内はなかなか覚えにくい。

つまり、『ギターはキイの主音を楽器上の位置として認識するのが非常に難しい楽器』ということが言えるのではないでしょうか。


【Cメジャースケールに掛ける意気込み】


もちろん、経験豊富なギターリストならキイの主音を楽器上の位置で無意識に認識できるでしょう。

問題は、経験が浅い演奏者です。

『Cメジャースケール』の練習に重点を置いている私の教室では、もちろん生徒さんにこのスケールをたくさん弾いてもらいます。

5弦ルートのCメジャースケールは、皆さんすぐに『Cの位置』を見つけてスタートできるんです。理由は簡単で、5弦Cの位置の3フレットにはポジションマークが付いているからです。

で、問題は6弦ルートです。

先にも書いたように、6弦の『Cの位置』は8フレットです。一般的にはポジションマークが無いところです。

で、みなさん、メチャクチャ迷う。

もう何年も通ってくださっている生徒さんでも、とっさに6弦ルートCメジャースケールがスタートできない場合もあるぐらいです。

このブログを以前から読んでくださっている方は、私の『Cメジャースケール』に掛ける意気込みをご理解していただいていると思いますが...

『Cメジャースケール』の技術的、理論的な理解は、ギターの上達を圧倒的に早めます。

【Cメジャースケールについてはまずこの記事から⇒】Cメジャースケールを練習しよう!~ギターにおけるCメジャースケールの重要性~


【ギターをピアノの感覚に近づける】


つまり、ギターを始めたばかりの方にとってもっとも重要なのは『Cメジャースケールのスタート(主音)位置が分かること』、すなわち

『Cの位置の認識』

です。

そして、『Cの位置』が明確になり、Cメジャースケールが体に染み込んでくると、次は他のキイに移るわけですが、その時も『ド(1度)からどれくらいの距離の音を弾いているのか』ということが出来るようになってきます。

つまり『ハ長調が基準になる』ということです。

これは本当に私の想像ですが、ピアノを演奏するときの感覚に近いのではないでしょうか。


【初心者に優しいギター】


ポジションマークは経験を積めば積むほどただの『飾り』になっていきます。また、初級を脱すれば変則チューニングをするようにもなるかもしれません。

つまり、上級者にとっては『どこにポジションマークが付いていても関係ない』のです。

それならば、初心者の上達を最優先してポジションマークの位置を決めることを考えても良いのではないでしょうか。

それがひいては、ギター人口の増加にもつながるのではないかと大袈裟ですが思っています。


【新しいポジションマーク位置を考える】


私が20年前に使っていた3フレットと8フレットにポジションマークがあるギター、使い心地はどうだったかというと、理論的な理解には非常に優れていました。

指板上のピアノ的(ハ長調的)理解にはとっても役にたったんです。

その代わり、(12フレットまでで)2つしかマークがないので、特にライブなどではかなり混乱することがありました。

これは慣れの問題もありますが、私がいざとなった時にどれほどポジションマークを頼りにしていたかも理解できました。

そして今回、それらの反省点を踏まえて、新しいポジションマークの位置を考えました。

3フレット8フレットは、それぞれ5弦6弦の『Cの位置』を示したものです。これをもう少し広めて、全ての弦の『Cの位置』にマークを付けたらどうだろう?

各弦の『Cの位置』は次の通りになります。

1弦・・・8フレット
2弦・・・1フレット
3弦・・・5フレット
4弦・・・10フレット
5弦・・・3フレット
6弦・・・8フレット


つまり、マークの位置は

1,3,5,8,10

です。これに弦の半分の12フレットは必要でしょう。

これならポジションマークの数としては妥当。しかも、今の一般的なマークの位置と比べて違いが少なく、意外とベテランギターリストも混乱が少ないと思います。

そしてなにより、初心者にとって全ての弦の『Cの位置』が分かりやすいので『Cメジャースケール』が弾きやすいのと同時に、指板上の音名配列がとても分かりやすくなるでしょう。


【新しいポジションマークの実用化は可能か?】


20年前に私が考えたポジションマークのギターは、結局2年ほど使っただけでまた普通のギターに戻してしまいました。

その理由は、好きなギターが弾けないからです。

既存の3,5,7,9,12というポジションマークの位置は、あまりにもメジャーになっています。この仕様を変更したギターをメーカーが制作することは、例えそれが理論的に意味がありギター初心者に優しくても、絶対にありません。

実用化は不可能です。

もし新しいポジションマークのギターが欲しい場合は、それなりのお金を使ってカスタムしてもらうか、自分で手間をかけて改造するしかありません。

そんなわけで、当時、どうしても『GibsonフライングV』が欲しかった私は、新しいポジションマークへの探求を諦めてしまったんです。


【よなおしギターへの礎】


二胡を演奏してみることで『度数』や『度数譜』の持つ力を再確認したのをきっかけに、忘れていた20年以上前のポジションマークへの探求を思い出しました。

もしかすると、よなおしギターのアイディアは、それら当時の『ハ長調の楽器』『ピアノ脳』『既存のギターへ対しての疑問』などの考えが潜在的に作用して生まれた可能性があります。

ギターのポジションマーク位置を1,3,5,8,10にするだけで、初心者に優しく音楽理論の理解がしやすいギターが完成します。

ただし、それ以上の効果を、よなおしギターはもたらせてくれるのです。

だから、私が考えた新しいポジションマークのギターは、もう必要ないでしょう。けど......

1本は作って試してみたいな~



☆関連記事
二胡を練習して分かったこと~度数で音楽理論を学ぶことの利点~
ギターの指板上の音名は覚える必要があるか?


☆度数譜関連記事
・Cメジャースケールの度数
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・ギター専用楽譜『度数譜』 補足
・ある曲の度数譜 答え
・ギター専用楽譜度数譜による『大きな古時計』
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・ギター専用楽譜度数譜による『Hey Jude』
・ギター専用楽譜度数譜のコード表記









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Posted by sinya at 23:35ギター教室

2013年11月27日

『裏』を意識してみる~ギター習得の手順と『HeyHey』再挑戦~




【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】


当教室でのアコースティックギターのピッキングに関する習得手順は以下のようになります。

1.親指を使ってCメジャースケールやコードを弾く練習をする。

2.親指を使ってアドリブでメロディを弾けるように練習する。

3.フィンガーピッキングによりアルペジオ・スリーフィンガーの練習をする。

4.ピックを使いダウンピッキングのみでCメジャースケールやコードを弾く練習をする。

5.ピックを使いダウンピッキングのみでメロディを弾けるように練習する。

6.ピックでダウンストローク・アップストロークの練習をする。

7.ピックを使ったアルペジオを練習する。

8.ピックを使って1曲演奏できるように練習する。

9.ピックを使ってオルタネイトピッキングでCメジャースケールを練習する。

10.ピックを使ってオルタネイトピッキングでメロディを弾けるように練習する。

※フラットピックを使うかサムピックを使うかは、生徒さんと相談して決めていきますが、いずれは両方使えるように練習します。


大体このような流れで、かなり時間を掛けながら、あらゆるピッキング方法の習得を目指していきます。
当然、生徒さんの経験年数や習得スピード、個性などによって前後する場合もありますが。ほとんどの場合、上記の順番で練習していくことで、フィンガーピッキングでの演奏もピックを使った演奏も、スムーズかつまんべんなく習得していくことが出来ると思います。


さて。先日のレッスンでのことです。

その生徒さんは、ピッキングに関して手順1~5まで順調に進んできました。
その方は、まさに『練習の虫』とでも言いましょうか。ご自宅での練習は、お仕事がお忙しいながらも、相当な量をこなしています。もちろん、ご自宅での練習を私が直接見ている訳ではありません。ただ、これはどんな教室の講師も同じだと思いますが・・・

レッスンでの様子を見れば、その生徒さんがどれぐらい自宅練習をやったのか、相当の正確さで把握する自信があります。

で、その生徒さんも、お仕事が超多忙だった一時期以外は、シッカリ継続して相当の練習を続けています。

ただ、ここにきて、ピッキング習得手順5で、少し壁にぶつかってしまいました。

つまり、『ピックを使ったダウンピッキングで上手くメロディが弾けない』という状態で。どうしても『弾きたい弦以外の弦をピックで弾いてしまう』ことが多いんです。

そんな生徒さんの様子を見ていて、私は、ある練習方法をお伝えするつもりでレッスン計画を立てていました。
で、先日、生徒さんにそのピッキングに関する新しい練習方法とその効果をお伝えすると・・・

生徒さん曰く、「自分も(解決するための)練習方法を教えてもらうつもりでした」とのこと。

さすが、練習をたくさんやられる方は、自分にとって次にどんな練習が必要なのかも、シッカリと把握することが出来るんですね。
という訳で、お互いの思惑が一致しましたので、早速その練習方法をお伝えしました。

結果的には、そのレッスン内で、今まで練習してもなかなか上手く出来なかったピッキングを、アッという間に克服してしまいました。

それはまるで『開花した!』瞬間でした。これには、生徒さんも私も驚くやら嬉しいやらで、その後のブルースのアドリブなども大いに盛り上がりました。
生徒さんが壁を乗り越える瞬間を目の当たりに出来るのは、講師にとって本当に幸せなことです。

で、その時私が生徒さんに教えたのは『クロマチックをオルタネイトピッキングで弾く練習方法』です。

いわゆる『クロマチックトレーニング』のやり方をお教えして、生徒さんはホンの10~15分ぐらいやっただけで、苦手を克服できたんです。
つまり、上記のピッキング習得手順の6~8を飛ばしたことになります。しかも、以前の記事で書いたように、私自身『クロマチックトレーニング』をそれほど大切と思っていません。なのに、ワザワザ大切なCメジャースケールの代わりにクロマチックを弾く練習をお勧めしたんです。

手順を飛ばしてまで、普段はお勧めしないクロマチックトレーニングをやって頂いた理由は、『その生徒さんに合っていると思ったから』という事につきます。

言ってしまえば、『閃き』です。

まぁ、生徒さん達からしてみると、『閃き』でレッスン計画を立てているなんて、不謹慎な感じですが・・・
実際、教室で1対1で向き合って一緒にギターを弾いていると、相手のことが良く分かってきます。ギターに取り組む姿勢ももちろんですが、性格的なことも含めてです。
そんな状態が数カ月続けば、『その生徒さんにとって最も効率的な練習方法は何か?』ということも、自然と思い浮かんできます。

今回の生徒さんは、ご自宅で黙々と練習をされる方です。『黙々と練習』でまず私が思い付くのが『クロマチックトレーニング』です。
しかも、今はピッキングで悩んでいることが一目瞭然だったので。このタイミングなら、最も生徒さんに合った効率的なトレーニングになるだろうと思ったんです。

『クロマチックトレーニング』の効果は、予想以上でした。

私が思っていた以上に、その生徒さんにとって効果的だったんです。そこまでの効果が出た理由は、完全には分かりませんが、少し考えてみました。

オルタネイトピッキングは、アップピッキングが『裏拍』になることが多いですね。今までダウンピッキングのみで練習していたものが、アップピッキングを加えることでリズムが掴みやすくなったのかもしれません。
また、今までは、ダウンピッキングをした後のピックの位置が安定しなかったから、次の音が上手く出せなかったのかもしれません。それが、交互にピッキングを行うことで、機械的に弦をとらえることが出来たという事も考えられます。

でもやはり、総合して考えると、その生徒さんはもう十分にオルタネイトピッキングでしっかり演奏できるだけのテクニックとリズム感を身に付けていらっしゃったと考えるのが妥当だと思います。

それは、生徒さんご本人が、たくさんたくさん練習して培っていったものです。

逆に言えば、私がもっと早くそのことに気が付いていれば、生徒さんは壁にぶつかることもなかったという事です。
お伝えした練習方法は間違っていませんでしたが、もっと早く気が付けるようにしていかないとダメですね・・・。


このように、練習しても練習してもなかなか上手く出来ない時は必ずあります。ただ、ちょっとしたキッカケで、一気にスルスルっと出来るようになることも多々あるんです。

で、私の経験では、そのキカッケは『回り道』で発見することが非常に多いんです。

つまり、自分が正しいと思ってやっている、あるいは、教則本などに書いてある通りにやっているのに上手くいかない時には、少し違った方法で試してみると上手くいく時がある。
自分の考えや教則本やみんなのやり方が『王道』だとすれば、そこから外れて『回り道』をしてみることで『自分にとっての答え』が見つかる場合が多いという事です。

オルタネイトピッキングにより『裏拍』を意識することが出来たために『表拍』も的確に弾けるようになったように。
表を大切にするあまり気が付かなかった『裏を意識する』こと、つまり『王道ではなく裏道』にこそ答えがあるかもしれないということを常に意識しながら練習することも大切だということですね。

もちろんそれには、『明確な王道』を作る必要があります。つまり、基本的な練習をたくさんして基礎テクニックを理解していなければ、当然、そこから外れて回り道することなんて出来ませんから。


この『王道の裏を意識する』ことでテクニックのコツを掴んだ経験を、実は私も最近したんです。

以前、『HeyHeyをツーフィンガーで弾いてみました』という記事で、ブルースの名曲『Hey Hey』をツーフィンガーで弾いた演奏動画をアップしました。
まぁあの時は、非常にガタガタの演奏を晒してしまい、何ともお恥ずかしい限りなのですが。

実はその後、『ブルースをツーフィンガーで弾くコツ』が、少しですが分かったんです。

今までは、ビック・ビル・ブルーンジーのあの親指による強烈なベースを意識するあまり、自分も右手の親指にばかり気が行ってしまっていました。
「ベースを強く!」とか、「親指で一気に弾き下ろして!」とか、そんなことばかり考えて演奏していたんです。
まぁ、その結果が、あのお恥ずかしい動画な訳ですが・・・

で、最近、また久しぶりに『Hey Hey』を弾いたのですが。久しぶりだったので、メロディを思い出すために『メロディを弾く右手の人差し指』に意識を集中して練習したんです。
まさに、人差し指は『裏拍』を弾くことが多いのですが・・・。『裏』に意識を集中した途端、そう、『表』である親指が軽々と動いて自然にベースを弾き下ろすことが出来ていたんです。

今までは、ベースや親指ばかりを意識していたので、かえって力が入り過ぎていたのでしょう。意識すればするほど動きが硬くなていたんですね。で、意識を別の人差し指に移すことで、『意識から親指が解放されて』軽く動くようになったと思われます。

つまり、『ベースを弾く親指がブルースの王道』と思っていたのですが、実は『メロディを弾く人差し指』にこそ私なりの答えがあったんです。




まだまだ、演奏的には満足がいきませんが。自分なりの答えを見つけることが出来たので、それを元にもう少し練習してみます。


教室に通って下さる生徒さん達にとっての『ギター習得の王道』は、もちろん、私がレッスンで教えている内容になるでしょう。
私も、記事の最初に挙げたピッキング習得手順の様に、理論やテクニックなどの習得方法について、ガイドラインとなる『王道』を設定しています。
ただ、全ての人にその『王道』がマッチしているとは限りません。当然、その生徒さんなりの答えとなる『裏道』が存在する場合も、当たり前のように考えなければなりません。そして、『裏道』だからこそ、本人が気が付かないことが多々あることも。

ギター教室の講師として、王道はもちろん、生徒さん1人1人にあった『裏道への道案内』も的確に出来るようにならないといけないと、今回のクロマチックトレーニングの件をキカッケに強く感じました。


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Posted by sinya at 23:42ギター教室

2013年10月29日

ブルースの『モノトニックベース+メロディ』に挑戦




【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】


前回のブルースの『定番と適当との橋渡しとなるかもしれない演奏方法シリーズ』では、モノトニック・ベースに1・2弦の音を加えて『シャッフル感』を出す練習をしました。

いかがでしたでしょうか?自分なりの『シャッフル感』を出すことが出来ましたでしょうか?

まぁ、『シャッフル』なんて、あまり深く考えずに自然体で演奏すれば、自分なりのリズムが出来てくると思いますので。『ノリ』を大切に、足でリズムを取りながら、体全体を使って、楽しく演奏していただければ良いと思います。

さて、前回の記事の最後に載せました演奏動画をもう一度聴いてみましょう。




今回は、この『モノトニック・ベース+メロディ』の演奏に挑戦してみましょう。

この演奏のベースラインは、もちろん『モノトニック・ベース』になります。ですから、<5・6弦+右手親指>の動き・演奏に関しては、これまでと全く同じになります。
さらに、メロディを奏でる<右手の人差し指>も、前回の『シャッフル感』を出すフィンガーピッキング(前回の最初の動画)と同じです。

右手のフィンガーピッキングがこれまでと変わらないということは、今回の演奏でのポイントは『左手の動き』ということになりますね。

では、上記の演奏の左手部分を撮影したものがありますのでご覧ください。




ご覧のように、左手は、ほぼコードを押さえたままなんです。ただ、メロディを奏でるため、<薬指と小指>を使って、1・2弦を押さえているんです。
この演奏方法は、ソロ・ギターの基本的な演奏方法と同じですね。

つまり、『コードを押さえたままで、メロディを奏でる』という演奏方法です。

やはりこの『コードを押さえたまま』というのがポイントで、コードを押さえているからこそ『適当な』ピッキングでもミストーンが無く。仮に、弾くべき弦以外の弦を弾いてしまっても、それが曲に厚みを与えてくれたりする訳です。
失敗を恐れることなく、思い切ってブルースを演奏することが出来るんですね。

ですから、『コードを押さえて、その上メロディを奏でるなんて難しい!』と思うかもしれませんが。失敗の無いこの演奏方法こそ、ブルースに慣れていない方には打って付けだと思っています。

今日は、TAB譜も載せますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。

まずは、左手のメロディの部分だけのTAB譜になります。


※リズムはシャッフルになります。


使う指とその動かし方は、自分でやり易い方法で良いでしょう。自分の特徴と相談しながら考えていくのも、ともて良い勉強になると思います。

ただ、コードを崩さないように注意しましょう。

で、実はこのメロディ、1・2弦を使って、各コードの<5度><6度><♭7度>を奏でていることになります。
これは、以前の記事『ブルースの定番バッキングパターン2』の時に伴奏として奏でたものと、リズムも音も同じなんです。(※音に関しては、今回の方が1オクターブ分高くなっています)

伴奏のパターンとして使った<5度><6度><♭7度>を、今回はメロディ的に、高音弦で奏でてみようという訳です。

これに、今まで練習してきた『モノトニック・ベース』を加えたTAB譜が以下のようになります。
左手の動きを十分に練習してから、ベースを入れる練習をしてみましょう。


※リズムはシャッフルになります。


このTAB譜の通りに演奏していただければ、今回の記事の最初にご紹介した動画と同じ演奏が出来る訳です。
メロディだけでは、スゴク寂しくて物足りなく感じましたが、ベースを入れると、一気にブルースっぽくなりますよね。


さて、今回の練習で、とりあえず『定番と適当との橋渡しとなるかもしれない演奏方法』の1つが完成しました。

ポイントは『コードを押さえること』。そうすることで、ちゃんとやると難しいフィンガーピッキングを、ラフに適当に思いっ切って出来るということです。
問題はメロディですが、左手がコードを押さえていれば当然、奏でられるメロディは限られてしまいますので。要は、扱う音数が少なくて済むということです。
今回、メロディを奏でるために動かした左手の<薬指>と<小指>を、こちらもイロイロと適当に動かしていけば、結構それらしく聴こえてくるんですね。

また説明が長くなって、余計に分かり難くなってしまいましたね・・・。

最後に、ここまでの練習の手順をまとめておきます。

☆ブルースの『モノトニックベース+メロディ』を奏でるための練習の手順

1.キイをEにして、<ローコード>でブルース進行を演奏する練習

2.コードを押さえたまま、<モノトニック・ベース>を練習

3.モノトニック・ベースに<高音弦と右手人差し指>を使ってシャッフル感を出す練習

4.コードを押さえたまま、左手の<薬指>と<小指>を使って、<5度><6度><♭7度>を高音弦で奏でる練習

5.ここまで来たら、<モノトニック・ベース>を奏でながら、ノリを大切に、失敗を恐れず、思い切って、適当に、左手の<薬指>と<小指>を使ってメロディを奏でてみましょう!


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Posted by sinya at 23:01ギター教室