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前回の記事でお話しした、コンデンサータイプのピックアップのハウリング対策として付けようと思っているサウンドホールカバー。
そのサウンドホールカバーがトレードマークとなっている感のあるアーティストといえば(私感ですが)あのトミー・エマニュエル氏ですね。
ただ、トミー氏がどんなピックアップシステムを使っているのか、あまり詳しく調べたことが無かったんです。なぜなら、ギター本体をはじめ、ピックアップシステムやアンプなど、トミー氏が使っている物と同じ機材を仮にそろえたからといって、彼のような音は絶対に出せないと思ったからです。
何回かブログにも書きましたが、ギターの音に最も影響を与えるのは『演奏者のテクニックと個性』ですので。
兎にも角にも、トミー氏のテクニックを学ぶことばかり考えていた訳です。
とはいえ、いざ自分でピックアップシステムを考えた時、やはり、影響を受けたアーティストのそれは、とても気になるんですよね。
で、トミー氏が、ライブでは常にサウンドホールカバーを装着したギターを弾いているのを思い出した訳です。
サウンドホールカバーを付けなければならないということは、恐らく、コンデンサータイプのピックアップを使っているのではないか?と思ったんです。
まぁ、トミー氏は、アコースティックギターリストとしてはあまりにも有名なので、調べれば使用機材は簡単に分かる訳です。
今回は、そんな数ある情報の中でも最新情報が載っているであろう今月発売された雑誌からピックアップしたいと思います。
『Acoustic Guitar Book 36』に、ちょうどトミー氏の特集がありましたので。
それによりますと、トミー氏の使用ギターはオーストラリア(トミー氏はオーストラリアの人です)のメーカー『メイトン』社のEBG-808TE(トミー・エマニュエル)です。とてもコンパクトなギターで、彼のシグネチャーモデルですね。
トミー氏がメイトン社のギターを使っていることはとても有名です。
で、このモデルには、2種類のピックアップが始めから搭載されています。それが、ピエゾタイプとコンデンサータイプなんです。
やはり、コンデンサータイプのピックアップが入っていたんですね。
私が考えていた組み合わせと同じだったので、ちょっと嬉しいです。
雑誌には、ピックアップシステムの他、ギターのセッティングや他の使用機材も載っていましたのでまとめてみます。
ギターのセッティングは、とにかく『弾きやすい』が心情のようです。
他の雑誌での記事でしたが、トミー氏が「ギターは難しい楽器なのでとにかく弾きやすいものが好き」と言っていたのを覚えています。その為、使用ギターの弦高は、弾いた時にフレットにあたる直前まで下げてあるようで。さらに、ネックもわざと逆反りにしているらしいんです。
そこまでして『弾きやすさ』を追求しているんですね。
残念ながら、使用弦についての情報はありませんでしたが、ここまで弾きやすさにこだわっているので、あまり太い弦は使っていないように思います。
次にエフェクターです。
トミー氏のエフェクターに関しての心情は「シンプルに!」ということらしいです。
まぁ、あそこまでテクニックがあるのですから、過度なエフェクトなんて必要ないですよね。で、使用しているエフェクターは『アレシス Midiverb』というリバーブのみです。
ただ、ライブ時は、全くエフェクトをかけてない音とリバーブをかけた音、それと、下で紹介するアンプから出力される音の3つの信号をPAに送って、最終的にその3つの音をミックスして出力しているようです。で、曲調によって、リバーブのかかった音を強調したりと、調整しているようなんです。
使用アンプ。
『AER BINGO』です。これは、このアンプの広告にトミー氏が載っていますので、知っている方も多いかもしれません。私も、楽器店でこのアンプを試奏したことがありますが、パワーも音のキレイさも申し分ありませんでした。安いギターでもイイ音に聞こえてしまい、弾くのが辞められなくなる感じですね。
このアンプ、とてもコンパクトで30cm四方位しかありません。で、この大きさで本当にライブステージで使っているのかな?と疑問でしたが、トミー氏のライブを見に行った時、本当にステージに置いてあってしっかり使っていました。もちろん、ラインで音を拾っているのですが、それにしても凄いパワーのアンプです。
まぁ、トミー氏の使用機材については、ザッとこんな感じです。
ファンは、彼がどんな機材を使っているか、とても興味があります。私のHPにも、トミー氏の機材を調べていてたどり着く方が月に何人もいらっしゃいます。
もちろん、自分のヒーローの真似をすることは、気持ちの上では、とても大切なことです。モチベーションも保たれますし、何より、少しでも憧れのヒーローに近づきたという気持ちは、トミー氏自身も持ち続けていたことだと思いますので。
この雑誌に『トミーの練習』という小さな記事が載っていました。
トミー氏は、年間300公演ほどのステージをこなしているそうです。そんな中でも、作曲やレコーディングをしている訳ですから、ギターの練習をする時間はなかなか作れないそうです。なので、トミー氏は、移動中の車・ホテル・空港のロビー・打ち上げ会場にまでギターを持ち込んで、常に弾いているそうです。
正に『ギターを弾く合間にギターを弾いている』状態ですね。
彼に憧れて、ギターやピックアップや弦や機材を真似するのももちろん良いと思います。
でも、彼にとって弾きやすいギターが、自分にとって弾きやすいとは限りません(トミー氏は、かなり大柄で手もデカイです)。彼にとって良い音が、自分にとって良い音とは限りません。彼に出せる音が、自分に出せるとは限りません。
もし、本当に彼の演奏を真似したいのならば、『トミーの練習』という項目を真似することが、彼に近づく唯一の方法かもしれません。
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