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昨日の今日ですが、いてもたってもいられず、買ったばかりのAPX700の弦高調整にチャレンジしてみることにしました。
先に宣言しておきます。私、今までアコギの弦高調整はやったことがありません。なので、ネットや本などを参考に『私独自のやり方』で決行いたします。
もし参考になさる場合は、その点をご理解の上、十分に注意してから決行してください。
今回、アコギの弦高調整(弦高を低くする調整)は、一般的な『サドルの底面を削る』方法でトライです。
サドルとは、ブリッジ部についている白いこれです。
本来は、アコギ用のサドルを別に購入してから調整を行うのがベストです。一度削ってしまえば、もう元に戻りませんので。万が一、ギターに付いているサドルを使って失敗してしまったら・・・大変です。
ただ、私、いてもたってもいられず、買ったばかりのAPX700に付いているサドルを削っちゃうことにしました。
『慎重に丁寧に』を合言葉に、ミスをしないように細心の注意を払って決行いたします。
では、まず手順から。
①今のギターの状態を知る
・チューニングした状態で弦高を測ります。
・測るのは『6弦12フレット』と『1弦12フレット』の2箇所。
・測った数値はしっかりメモを取っておきます。
②目標の弦高を決めサドルを何ミリ削るか計算する
・目標となる弦高を決めてメモを取ります。
・<今の弦高-目標の弦高×2> が、削るサドルの厚さになります。
③ギター本体からサドルを外す
④削る前の状態のサドルを測定する
⑤サドルの底面を削る
・この時、サドルが『平らに』削れているかをマメにチェックします。
⑥サドルの厚さを測りどれくらい削れたかを確認する
⑦サドルをギターにセットし弦を張ってチューニングしたあと弦高を測る
⑧目標の弦高になるまで⑤⑥⑦を繰り返す
弦高調整は①と②がとても大事です。ここをおろそかにすると、大変なことになりますので。①と②で調整の良し悪しが決まると思っていただいても良いです。
で、①②での注意点は、必ず『チューニングした状態で弦高を測ること』です。
前回の記事で、アストリアス『ソロスタンダード』の弦高が1弦<1.5mm>と書きましたが、大きな間違いでした。アストリアスの弦を『ペグ半周分ゆるめていた』ことをスッカリ忘れていたんです。
で、改めて今日、チューニングした状態のアストリアスを測りましたら、1弦<1.7mm>でした。
これは、弦を張ることによって弦の張力により少しずつネックが『順反り』状態になることによって起きる現象です。弦を強く張れば張るほど、弦とネックが離れていき、弦高が高くなる訳です。
昨日は、アストリアスの弦をゆるめた状態で測定したので、チューニングした状態よりも弦高が低かったことになります。
いくらなんでも低すぎるな~と、思ってはいたんですが・・・。
さて、注意点が分かったところで、①②の作業を決行いたします。
まず、測定結果と目標数値は下記のようになりました。
現状の弦高
1弦12フレット<1.9mm>
6弦12フレット<2.7mm>
目標の弦高
1弦12フレット<1.7mm>
6弦12フレット<2.5mm>
現状と目標の差
1弦6弦共に<0.2mm>
削るサドルの厚さ
0.2 × 2 = <0.4mm>
上記のように、サドルの底面を<0.4mm>削ることにしました。
弦高は『シックネスゲージ』で測りました。シックネスゲージとは、さまざまな厚さの薄い金属板を組み合わせて測るものの隙間に挿入し、 その隙間の寸法を測定する工具です。
※使う時は、薄い金属板をバラバラにします。
弦高とは『弦の下の面からフレットの上の面』までの高さのことを言います。ですから、このゲージを弦と12フレットの間に挟んで、丁度ピッタリの金属板の組み合わせを探すことになります。
目標の弦高は、アストリアス『ソロスタンダード』を参考にしました。アストリアスのギターは、弾きやすさと音色の良さを兼ね備えている上、自前のギターの中で一番多く弾いていてその弦高に慣れているんです。
削るサドルの厚さを算出する時に、下げる弦高の数値を2倍(×2)するのは、12フレットが丁度弦の<1/2>の場所になるからです。まぁこの辺りは難しく考えずに、単純に2倍すると覚えましょう。
さて、これでサドルを何ミリ削れば目標の弦高に到達するかが算出されました。で、サドルの底面を削るには、ギターに付いたままでは無理です。
手順③ ギター本体からサドルを外してみましょう。
この作業はとても簡単です。なぜなら、サドルはギター本体にハマっているだけなんです。ですので、弦をゆるめて、サドルを手でつまんでグイッと引っ張れば簡単に取れます。
取れました。
ここで注意する点は、サドルより弦です。弦は、完全に外してしまってはダメなんです。
手順⑦で、弦高の確認の度に、何回も弦を張る必要があるんです。なので、ブリッジ側は外しますが、ペグ側は巻いたままにしておきます。
黒のボディーなので、映り込みがスゴイ・・・カレンダーとか気にしないで下さい。
さて、サドルが外れました。で、良く見ると、何と!サドルの底面が平らではありません!斜めだ!
底面が斜めになっているのが分かりますか?
これは予想外です。本来は、サドルを『直角』にサンドペーパーに当てて底を削ります。その『直角』が、サドルが平らに削られているかどうかの唯一の確認方法になるんです。
しかし、底が斜めのこのサドルでは、サンドペーパーに『直角』に当てることが出来ません・・・
ど~しよう・・・・続く。
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