2018年09月09日
二胡棒の驚くべき効果!~音程が合わない!を解決する方法~
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二胡は、音を出すのが難しい楽器です。
これは間違いありません。ただ、練習を続けていると、何とか音が出てくるようになってきます。
そうなると、当然、音程もハッキリと聞こえてくるわけですが....
すると今度は、二胡って実は『音が出ない』という壁よりももっと高い壁があることに気づきます。
それが...
音程が合わない!
二胡関連の記事でも書いてきましたが、二胡にはギターのような印(フレット)がありません。
【二胡の特徴はこちら⇒】ギターリストの新しい練習方法~二胡譜の活用~
もちろんそれが、音程が合わないもっとも重要な原因ですが、それに付随してもう1つ『音程が全て演奏者の感覚に委ねられている』ということが挙げられます。
二胡は、千斤の位置によって弦の長さを決めますが、それは演奏者によってバラバラです。
例えば、先生の『2』の位置と生徒の『2』の位置は違います。そうなると、『2』の音を出すための方法を『先生の感覚』で教えることが出来ません。
つまり、先生の『2』を押さえる時の指の感覚を教わったとして、仮にそれと全く同じ感覚で生徒が二胡を演奏しても先生と同じ『2』の音が出るとは限らないということです。
そうなると、『2』の音の出し方を教える場合、唯一共通の『音程』を基準にするしかありません。
ところが、『音程』も非常に曖昧な感覚なんです。
個々で音に対する捉え方はかなり違います。『音感の違い』と言っても良いかもしれません。
例えば、2つの音が鳴っていて、そのどちらが高い音なのかが瞬時に分かる人もいれば、迷う人もいる。また、『3』の音が少しフラットしている方が良いと感じる人もいれば、12平均律でのジャストの『3』が好きと感じる人もいる。
このように、押さえ方も、唯一共通の音程ですらも1人1人バラバラな感覚を持っているにもかかわらず、それを無限の音程が出る仕組みの中で統一していかなければならないんですね。
それが、二胡という楽器です。そしてそれが『音程が合わない!』という壁の原因となります。
私は、30年以上ギターを弾いています。ギターリストは『相対的な音感』、つまり、2つ以上の音が鳴った時にそれらの音がどのような関係で響きあうのかということを捉えるのが得意です。
一方。妻のように小さい頃からピアノを習っている人は『絶対的な音感』、つまり、この音は何の音かということを捉えるのが得意です。
恐らく、このどちらかの感覚が優れていればそれが基準となり、多くの楽器で演奏に有利となるでしょう。
ところが...
二胡に関しては、私も妻も『音程が合わない』という壁に激突しています!
それはなぜか?
人間の感覚は非常に曖昧で、時間や精神状態を含む体調によって毎回違うからです。
昨日の二胡の練習で『2』の音が気持ち良く出たとします。もちろん、今日もそれと同じ感覚で演奏しますが...
なんだか全然違う!
なんてことが、毎回起こるんです。
正に、二胡は『音程が全て演奏者の感覚に委ねられている』楽器なんだと痛感するわけです。
それなら、今までの何十年もの経験で培ってきた『音感』をもとに音程をとっていけばいいのでは?と思いますが...
例えば、音程が合わなくて何回も『2』の音を鳴らしていると、どれが正解なのか分からなくなってくるんです。
ゲシュタルト崩壊のような感覚。
いかに私や妻の『音感』が、常に正しい音程の中で培われてきたかということが分かるわけです。
私は、二胡を弾き始めてからD調とG調の第一ポジションの曲は比較的スムーズに弾けました。
【D調もG調も順調に弾けた理由はこちら⇒】二胡を練習して分かったこと~度数で音楽理論を学ぶことの利点~
満を持して、いよいよD調第二ポジションの練習に入ったんです。
とたんに音程の感覚が崩壊しました。
すると、今まで普通に鳴らしていた『D調2』の音ですら正解が分からなくなってしまったんです。
そこで、二胡棒です!
【画期的な練習用ツール二胡棒の作り方⇒】練習用アイテム『二胡棒』を作ろう!~二胡の効率的な練習方法2~
久しぶりに二胡棒で復習しました。それにより、たくさんのことが分かったんです。
1、二胡の音程は『D調2の音程』が命
『D調2』の音は人差し指、つまり『一指』で押さえます。
二胡の練習を始める時、チューニングのあとにまず『D調のメジャースケール(ドレミ)』を弾く方は多いと思います。私もそうです。
ところが、その日の最初に人差し指を使って鳴らす『D調2』の音程が合わないと、その日一日の『音感』が崩壊します。
『D調2』が合わないと他の音も合わず、そのズレた感覚を調整するのにひどく時間がかかってしまうんです。
2、『D調2』の感覚的要素を無くせ!
では一体、自分は『D調2』をどんな感じで鳴らしていたのか?
これが...
『だいたいこんな感じ』
ぐらいの曖昧な感覚でやっていたわけです。これでは毎回音程が違うわけです。
そこで、
この『D調2』を一切の感覚を排除して機械的に押さえられれば、感覚に左右されずに音程を合わせることができるだろう。そうすれば、スムーズに練習に入れるのではないか!
と思ったわけです。
さぁ、二胡棒の登場です。
『D調2』の正確な音が出る時、自分の『一指』はどうなっているのだろう?
確認してみました。
まず指の位置です。第二関節~第三関節の間がちょうど千斤の下の部分に直線上に重なっていました。
そして、第二関節がほぼ90度に曲がっていました。
以上は、感覚ではありません。物理的に、毎回再現が可能な非常に機械的な条件です。
それはまるで、ギターで『第二フレットを押さえてください』と言われたときと同じぐらい機械的に出来ることです。
3、『D調3と4』も感覚を排除!
二胡棒を頼りに『D調2』を押さえる時の感覚的な部分を排除しただけで、実際の二胡の演奏も音程が非常に安定しました。
ただ、まだまだ他の指が感覚に頼っている。
例えば、ぜっかく『D調2』が機械的に押さえられても、次の『D調3』が『ちょっと大きくひらく』という感覚でやっていたんですね。
当然、感覚でやっていればその内に必ず合わないときがきます。
そこで『D調3と4』、つまり『二指と三指』ですね、これらの指の感覚も排除してみました。
『D調2と3』を押さえた時、人差し指の第一関節と中指の第二関節がピッタリ重なったんです。
さらに、『D調3と4』を押さえた時、薬指が中指とピッタリくっ付いていました。
これを覚えていれば、『D調2、3、4』が全て感覚を排除し機械的に押さえられることになります。
ただこれも、『D調2』がしっかり押さえられていることが条件となることを覚えておきましょう!
『D調2、3、4』の指使いから感覚を排除したことで、一発で非常にキレイに音程を合わせて演奏できるようになりました。非常に効果的な試みだったと言えます。
ぜひ、みなさんも先ほど説明した指の位置や形を覚えて実践してみて下さい!
と、言えないところがこの記事の最大の問題です。
先ほどご説明した指の位置や形の決まりは、私だけのものです。
私に合わせて千斤を調節した二胡で、私の指の長さや体格や演奏姿勢でのみ通用する決まりなんですね。
当然、他の方にとっては全く意味の無い解説だった訳です。
つまり、この記事を読んでいるあなたは『あなただけの決まり』を作らなければいけません。
できれば、二胡棒を使って『D調2、3、4』の指使いを、感覚に頼らず、機械的に毎回同じことが再現できるような決まりを作って欲しいと思います。
それが出来れば、二胡の『音程が合わない』問題は、少なくとも第一ポジション内では一気に解決します。
そしてその決まりは、第二ポジションや他の調になっても応用が出来ます。
ただし、誰もが指の位置や形を明確には決められないかもしれません...
何故なら、人によっては指の位置や角度が中途半端で、見てすぐにいつもと同じだと判断できない場合も多々あると思われるからです。
万人が簡単に『自分の決まり』を作る方法は無いのでしょうか?
最初にご説明したように、フレット(印)がないことが『音程が合わない』の根本的な原因なのは間違いありません。
ただ、二胡はフレットが無いからこそあの独特の演奏ができるわけです。
つまり、フレットが無いことに原因を求めては一生解決しません。私は、もっと他に『解決可能な原因』があると思っています。
二胡は、音程を変える仕組みで最も重要な『弦長』の決め方が非常に曖昧です。
そもそも、弦楽器で弦長を変えることが前提なのも非常に珍しいと思います。
しかも、千斤の位置を決める時に『小指の付け根付近』とか『小指の第一関節付近』のように、教則本や指導者によってもその基準がマチマチなんです。
弦長がしっかり決まっていて動かすことのできないギターを弾いている人間からすると、この曖昧な弦長の決め方は絶対にあり得ません。
ただ、人間は一人ひとり体格が違いますから、個々に合わせて弦長を変えるというのは『各々に合った弾きやすい楽器にする』という意味では非常に理にかなっています。
問題は、その決め方です。
音程を変える仕組みにもっとも影響をあたえる『弦長』を曖昧に決めるのであれば、当然『音程が合わない』問題が噴出し、さらにそれを解決する方法や指導法が確立されるはずがありません。
もし今後も二胡が『音程が全て演奏者の感覚に委ねられる』楽器であり続けるならば、演奏者人口が増え普及することは難しいでしょう。
何故なら、『感覚』を磨き、『感覚』のみで毎回同じように再現できるようになるまでには、相当の時間と労力が必要だからです。
多くの場合、その前に挫折してしまうでしょう。
でも、それを解決する方法はあります!
しかも、非常に簡単な方法です!
人間は、50度や70度などの中途半端な角度を目で見て判断することはほぼ不可能です。
ただ、90度という角度は、ほとんどの人が認識できる角度です。これは180度(直線)にも同じことが言えます。
つまり...
二胡の音程の命『D調2』を押さえる『一指』の位置が、ちょうど千斤の下の部分に直線上に重なっていてさらに第二関節がちょうど90度に曲がっている状態で、正確に『D調2』の音程が鳴るように千斤の位置を決めれば良いんです。
これで、多くの二胡初心者は救われるでしょう。
もちろんこれも、私個人の見解ですが...
【効果てきめん!とっても簡単!具体的な弦長の決め方はこの2つの記事で分かります!】
・あなたに合ったベストな千斤の高さを決めよう!~千斤高という新しい定義~
・究極の千斤の位置の決め方~もう曖昧な弦長の決め方は止めよう!~
☆二胡を弾いてみた!二胡関連記事
・二胡を練習して分かったこと~度数で音楽理論を学ぶことの利点~
・二胡の新しい練習方法を考えてみる~ピアノ経験者向け~
・『固定ド』と『移動ド』の違いについて~日本のピアノ学習の失敗~
・「押さえる場所が分からない!」を解決~二胡の効率的な練習方法を考える1~
・二胡の練習用ツール『二胡棒』を作ろう!~二胡の効率的な練習方法2
・二胡棒の驚くべき効果!~音程が合わない!を解決する方法~
・あなたに合ったベストな千斤の高さを決めよう!~千斤高という新しい定義~
・究極の千斤の位置の決め方~もう曖昧な弦長の決め方は止めよう!~
【初心者・独学ギターリストの強い味方】とにかくギターを弾きたいという方へおすすめの教材です!
『音が出ない!』よりも高い壁
二胡は、音を出すのが難しい楽器です。
これは間違いありません。ただ、練習を続けていると、何とか音が出てくるようになってきます。
そうなると、当然、音程もハッキリと聞こえてくるわけですが....
すると今度は、二胡って実は『音が出ない』という壁よりももっと高い壁があることに気づきます。
それが...
音程が合わない!
二胡の音程が合わない原因
二胡関連の記事でも書いてきましたが、二胡にはギターのような印(フレット)がありません。
【二胡の特徴はこちら⇒】ギターリストの新しい練習方法~二胡譜の活用~
もちろんそれが、音程が合わないもっとも重要な原因ですが、それに付随してもう1つ『音程が全て演奏者の感覚に委ねられている』ということが挙げられます。
二胡は、千斤の位置によって弦の長さを決めますが、それは演奏者によってバラバラです。
例えば、先生の『2』の位置と生徒の『2』の位置は違います。そうなると、『2』の音を出すための方法を『先生の感覚』で教えることが出来ません。
つまり、先生の『2』を押さえる時の指の感覚を教わったとして、仮にそれと全く同じ感覚で生徒が二胡を演奏しても先生と同じ『2』の音が出るとは限らないということです。
そうなると、『2』の音の出し方を教える場合、唯一共通の『音程』を基準にするしかありません。
ところが、『音程』も非常に曖昧な感覚なんです。
個々で音に対する捉え方はかなり違います。『音感の違い』と言っても良いかもしれません。
例えば、2つの音が鳴っていて、そのどちらが高い音なのかが瞬時に分かる人もいれば、迷う人もいる。また、『3』の音が少しフラットしている方が良いと感じる人もいれば、12平均律でのジャストの『3』が好きと感じる人もいる。
このように、押さえ方も、唯一共通の音程ですらも1人1人バラバラな感覚を持っているにもかかわらず、それを無限の音程が出る仕組みの中で統一していかなければならないんですね。
それが、二胡という楽器です。そしてそれが『音程が合わない!』という壁の原因となります。
絶対音感のピアニストと相対音感のギタリスト
私は、30年以上ギターを弾いています。ギターリストは『相対的な音感』、つまり、2つ以上の音が鳴った時にそれらの音がどのような関係で響きあうのかということを捉えるのが得意です。
一方。妻のように小さい頃からピアノを習っている人は『絶対的な音感』、つまり、この音は何の音かということを捉えるのが得意です。
恐らく、このどちらかの感覚が優れていればそれが基準となり、多くの楽器で演奏に有利となるでしょう。
ところが...
二胡に関しては、私も妻も『音程が合わない』という壁に激突しています!
それはなぜか?
人間の感覚は非常に曖昧で、時間や精神状態を含む体調によって毎回違うからです。
昨日の二胡の練習で『2』の音が気持ち良く出たとします。もちろん、今日もそれと同じ感覚で演奏しますが...
なんだか全然違う!
なんてことが、毎回起こるんです。
正に、二胡は『音程が全て演奏者の感覚に委ねられている』楽器なんだと痛感するわけです。
それなら、今までの何十年もの経験で培ってきた『音感』をもとに音程をとっていけばいいのでは?と思いますが...
例えば、音程が合わなくて何回も『2』の音を鳴らしていると、どれが正解なのか分からなくなってくるんです。
ゲシュタルト崩壊のような感覚。
いかに私や妻の『音感』が、常に正しい音程の中で培われてきたかということが分かるわけです。
二胡棒で感覚を減らせ!
私は、二胡を弾き始めてからD調とG調の第一ポジションの曲は比較的スムーズに弾けました。
【D調もG調も順調に弾けた理由はこちら⇒】二胡を練習して分かったこと~度数で音楽理論を学ぶことの利点~
満を持して、いよいよD調第二ポジションの練習に入ったんです。
とたんに音程の感覚が崩壊しました。
すると、今まで普通に鳴らしていた『D調2』の音ですら正解が分からなくなってしまったんです。
そこで、二胡棒です!
【画期的な練習用ツール二胡棒の作り方⇒】練習用アイテム『二胡棒』を作ろう!~二胡の効率的な練習方法2~
久しぶりに二胡棒で復習しました。それにより、たくさんのことが分かったんです。
1、二胡の音程は『D調2の音程』が命
『D調2』の音は人差し指、つまり『一指』で押さえます。
二胡の練習を始める時、チューニングのあとにまず『D調のメジャースケール(ドレミ)』を弾く方は多いと思います。私もそうです。
ところが、その日の最初に人差し指を使って鳴らす『D調2』の音程が合わないと、その日一日の『音感』が崩壊します。
『D調2』が合わないと他の音も合わず、そのズレた感覚を調整するのにひどく時間がかかってしまうんです。
2、『D調2』の感覚的要素を無くせ!
では一体、自分は『D調2』をどんな感じで鳴らしていたのか?
これが...
『だいたいこんな感じ』
ぐらいの曖昧な感覚でやっていたわけです。これでは毎回音程が違うわけです。
そこで、
この『D調2』を一切の感覚を排除して機械的に押さえられれば、感覚に左右されずに音程を合わせることができるだろう。そうすれば、スムーズに練習に入れるのではないか!
と思ったわけです。
さぁ、二胡棒の登場です。
『D調2』の正確な音が出る時、自分の『一指』はどうなっているのだろう?
確認してみました。
まず指の位置です。第二関節~第三関節の間がちょうど千斤の下の部分に直線上に重なっていました。
そして、第二関節がほぼ90度に曲がっていました。
以上は、感覚ではありません。物理的に、毎回再現が可能な非常に機械的な条件です。
それはまるで、ギターで『第二フレットを押さえてください』と言われたときと同じぐらい機械的に出来ることです。
3、『D調3と4』も感覚を排除!
二胡棒を頼りに『D調2』を押さえる時の感覚的な部分を排除しただけで、実際の二胡の演奏も音程が非常に安定しました。
ただ、まだまだ他の指が感覚に頼っている。
例えば、ぜっかく『D調2』が機械的に押さえられても、次の『D調3』が『ちょっと大きくひらく』という感覚でやっていたんですね。
当然、感覚でやっていればその内に必ず合わないときがきます。
そこで『D調3と4』、つまり『二指と三指』ですね、これらの指の感覚も排除してみました。
『D調2と3』を押さえた時、人差し指の第一関節と中指の第二関節がピッタリ重なったんです。
さらに、『D調3と4』を押さえた時、薬指が中指とピッタリくっ付いていました。
これを覚えていれば、『D調2、3、4』が全て感覚を排除し機械的に押さえられることになります。
ただこれも、『D調2』がしっかり押さえられていることが条件となることを覚えておきましょう!
今回の記事の問題点
『D調2、3、4』の指使いから感覚を排除したことで、一発で非常にキレイに音程を合わせて演奏できるようになりました。非常に効果的な試みだったと言えます。
ぜひ、みなさんも先ほど説明した指の位置や形を覚えて実践してみて下さい!
と、言えないところがこの記事の最大の問題です。
先ほどご説明した指の位置や形の決まりは、私だけのものです。
私に合わせて千斤を調節した二胡で、私の指の長さや体格や演奏姿勢でのみ通用する決まりなんですね。
当然、他の方にとっては全く意味の無い解説だった訳です。
つまり、この記事を読んでいるあなたは『あなただけの決まり』を作らなければいけません。
できれば、二胡棒を使って『D調2、3、4』の指使いを、感覚に頼らず、機械的に毎回同じことが再現できるような決まりを作って欲しいと思います。
それが出来れば、二胡の『音程が合わない』問題は、少なくとも第一ポジション内では一気に解決します。
そしてその決まりは、第二ポジションや他の調になっても応用が出来ます。
ただし、誰もが指の位置や形を明確には決められないかもしれません...
何故なら、人によっては指の位置や角度が中途半端で、見てすぐにいつもと同じだと判断できない場合も多々あると思われるからです。
万人が簡単に『自分の決まり』を作る方法は無いのでしょうか?
『音程が合わない!』を解決する方法
最初にご説明したように、フレット(印)がないことが『音程が合わない』の根本的な原因なのは間違いありません。
ただ、二胡はフレットが無いからこそあの独特の演奏ができるわけです。
つまり、フレットが無いことに原因を求めては一生解決しません。私は、もっと他に『解決可能な原因』があると思っています。
二胡は、音程を変える仕組みで最も重要な『弦長』の決め方が非常に曖昧です。
そもそも、弦楽器で弦長を変えることが前提なのも非常に珍しいと思います。
しかも、千斤の位置を決める時に『小指の付け根付近』とか『小指の第一関節付近』のように、教則本や指導者によってもその基準がマチマチなんです。
弦長がしっかり決まっていて動かすことのできないギターを弾いている人間からすると、この曖昧な弦長の決め方は絶対にあり得ません。
ただ、人間は一人ひとり体格が違いますから、個々に合わせて弦長を変えるというのは『各々に合った弾きやすい楽器にする』という意味では非常に理にかなっています。
問題は、その決め方です。
音程を変える仕組みにもっとも影響をあたえる『弦長』を曖昧に決めるのであれば、当然『音程が合わない』問題が噴出し、さらにそれを解決する方法や指導法が確立されるはずがありません。
もし今後も二胡が『音程が全て演奏者の感覚に委ねられる』楽器であり続けるならば、演奏者人口が増え普及することは難しいでしょう。
何故なら、『感覚』を磨き、『感覚』のみで毎回同じように再現できるようになるまでには、相当の時間と労力が必要だからです。
多くの場合、その前に挫折してしまうでしょう。
でも、それを解決する方法はあります!
しかも、非常に簡単な方法です!
人間は、50度や70度などの中途半端な角度を目で見て判断することはほぼ不可能です。
ただ、90度という角度は、ほとんどの人が認識できる角度です。これは180度(直線)にも同じことが言えます。
つまり...
二胡の音程の命『D調2』を押さえる『一指』の位置が、ちょうど千斤の下の部分に直線上に重なっていてさらに第二関節がちょうど90度に曲がっている状態で、正確に『D調2』の音程が鳴るように千斤の位置を決めれば良いんです。
これで、多くの二胡初心者は救われるでしょう。
もちろんこれも、私個人の見解ですが...
【効果てきめん!とっても簡単!具体的な弦長の決め方はこの2つの記事で分かります!】
・あなたに合ったベストな千斤の高さを決めよう!~千斤高という新しい定義~
・究極の千斤の位置の決め方~もう曖昧な弦長の決め方は止めよう!~
☆二胡を弾いてみた!二胡関連記事
・二胡を練習して分かったこと~度数で音楽理論を学ぶことの利点~
・二胡の新しい練習方法を考えてみる~ピアノ経験者向け~
・『固定ド』と『移動ド』の違いについて~日本のピアノ学習の失敗~
・「押さえる場所が分からない!」を解決~二胡の効率的な練習方法を考える1~
・二胡の練習用ツール『二胡棒』を作ろう!~二胡の効率的な練習方法2
・二胡棒の驚くべき効果!~音程が合わない!を解決する方法~
・あなたに合ったベストな千斤の高さを決めよう!~千斤高という新しい定義~
・究極の千斤の位置の決め方~もう曖昧な弦長の決め方は止めよう!~
【初心者・独学ギターリストの強い味方】とにかくギターを弾きたいという方へおすすめの教材です!
Posted by sinya at 01:27
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