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2013年02月26日

スピッツ『ハチミツ』




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スピッツ『ハチミツ』

以前の記事で、『前奏のアレンジで私が好きなバンドは、スピッツです』と書きました。

そう書いた後、思い出して、また久しぶりに聞きたくなってしまいました。
で、『スピッツ』を改めて聴きますと、ホントにいいバンドであることが確認できた訳です。

彼等のアルバムを紹介するとなると、ベタではありますが、やはりこのアルバムになってしまいます。

1995年発売の『ハチミツ』です。

スピッツ『ハチミツ』

先行シングル『ロビンソン』と『涙がキラリ☆』がヒットしましたからね。
彼等にとっては6作目のアルバムですが、私のように初めて買ったスピッツのアルバムが『ハチミツ』だという人は多いかもしれません。
もちろん、18年も前のアルバムですから、それなりの年齢の方に限ったお話ですが・・・。

'95年といいますと、私事ですが、ちょうど東京生活を終えて実家に戻ってきた頃です。アルバイトをしながら、作曲活動をひたすらやっていた時期になります。
アルバイトと食べる時間と寝る時間以外は、ず~っと、ギターを弾いて作曲をしてアレンジをしてレコーディングをして、という作業を1人でモクモクとやっていました。
その頃の目標は『1日1曲』でした。1日に1曲分は作曲するということです。

で、この頃の私は、『スピッツ』の影響をモロに受けていまして。彼等の、特にアレンジの方法をたくさん勉強していました。

同時期に壮絶に流行していた『Mr.Children』にも影響を受けましたが、アレンジの面では『スピッツ』のシンプルで印象的で優しくて切ない感じが、とても好きでしたので。

で、アレンジの勉強をどのようにやっていたかと言いますと、『曲の丸々コピー&レコーディング』です。

当時は、YAMAHA『QY300』をメチャクチャ使っていましたので。まず、スピッツの、例えば『涙がキラリ☆』のドラムとベースを<QY300>に打ち込んでいきます。
その音を、やはり当時使っていた『カセット4トラックMTR』にレコーディングして、その上にギターの音を録音して重ねていきます。
そうやって、原曲『涙がキラリ☆』と、丸々同じ音源を作ってしまうんです。

何故そんなことをしていたのかは、我ながら不明です。とにかく、彼等のアレンジ方法を細部に渡って研究したかったんだと思います。
ただ、その丸々コピー&レコーディングをやることで、見えてくることもあったと思います。

以前の記事でも書きましたが、彼等の前奏の印象的なことと言ったら、そりゃあ凄いです。
例えば、『ミスチル』の曲の前奏を何曲口ずさめるか?と聞かれたら、う~ん2~3曲くらいでしょうか。
『ミスチル』の前奏は、イロイロな楽器が入りすぎているんですね。どれが前奏のメロディなのかが分かり難いんです。
一方、『スピッツ』の曲の前奏を何曲口ずさめるか?と聞かれたら、結構な数の曲を歌える訳です。歌えるという事は、前奏なのに『メロディがハッキリしている』ということです。

最近の彼等の曲は聴いていないので分かりませんが、当時の彼等の曲の前奏は、1台の楽器がメロディをしっかり奏でている場合が多かったと思います。
シンプルでメロディアスな前奏。その前奏は、曲中のボーカルのメロディとは全く違ったものなので、前奏だけで独立して曲として成り立っている。のに、そのまますんなりとボーカルにバトンタッチしているんです。

有名なところで言うと『ロビンソン』の前奏は、正にその典型の形だと思います。



前奏のメロディに続くボーカルのメロディも、実は意外とシンプルなんですよね。
ただ、草野さんの、眉一つ動かさずに歌うことが出来るあの高音がありますから、メロディに使える音の幅が広い訳です。使える音が多ければ、それだけ良いメロディが作れるのも確かで、それももちろん、草野さんのメロディセンスがあってこそですが。

全体的に、スピッツは『メロディをとても大切にするバンド』とも言えるかもしれません。

良いメロディは、シンプルに歌うほどその真価が分かります。
ボーカルが、タメたりシャクったり語ったり声がカスレたり、時には目標の音まで届かなかったりすれば、当然メロディ自体が壊れてしまう訳ですから。
そういった意味では、ミスチルの桜井さんとは対照的ですね。
桜井さんのボーカルは楽譜にするのが大変ですが、草野さんのボーカルは楽譜にしやすいでしょう。それぐらい、メロディを大切にしている感じがします。

キレイな声とシンプルな歌い方と良いメロディが絶妙にマッチしていて、そしてあの独特な世界観の歌詞。本当に凄い才能だと思います。

最後に。このように、メロディが素晴らしいスピッツの中にあって、そのメロディを文字通りベースから支えているのがベーシストの田村さんですね。
ハッキリ言いまして、日本のバンドのベーシストで、ここまで素晴らしいメロディラインを奏でることの出来るベーシストは他にいないのではないか、と思うぐらい、ズバ抜けたメロディセンスを持っています。
これ、ボーカルが草野さんだから、バンド内で住み分けが出来ていて、お互いがお互いを引き立てあっているので良いですが。もし下手なボーカリストだったら、アッという間に潰されて、バンドもおしまいですね。

田村さんのベースライン、もの凄く勉強になりますから。興味のある方は、ベースのメロディに注目してスピッツの楽曲を聴いてみて下さい。


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