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2013年02月11日

ギターリストの指の使い方~Cメジャースケールの指使いとジャンゴ~




【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】


教室の生徒さんから、時々ご質問を頂きます。

「フレーズを弾く時の指の使い方は決まっていますか?」

当教室では、エレキの生徒さんもアコギの生徒さんも、最初はCメジャースケールを覚えるようにお願いしています。
で、Cメジャースケールを弾く場合には、しっかりと左手の指の使い方が決まっています。

例えば。下の画像は、Cメジャースケールのフォーム表です。

ギターリストの指の使い方~Cメジャースケールの指使いとジャンゴ~


このメジャースケールを弾く時は(C以外でも)指の使い方が決まっていますので、その通りにピシッと弾いてもらっています。
指の使い方が分かるように、画像の中に指の名前を入れてみます。

ギターリストの指の使い方~Cメジャースケールの指使いとジャンゴ~

このように、フレットによって担当の指が変わります。

上記の表のように担当の指を決めておくと、このスケールの場合は一番スムーズに運指することが出来るわけです。

ただ、教室において、まず始めにCメジャースケールをレッスンする理由としては、兎にも角にも『1度から見てどの位置に何度の音があるのか』を覚えてもらう為なんです。
いわゆる、『度数』ですね。
このことを大前提として、教室でも自宅でも「必ずメジャースケールを弾いて下さい」とお伝えしています。

さらに、指がバタバタしないための練習でもあります。
ブログの記事『理想的な運指』でも書きましたが、力が抜けてバタバタしない理想的な運指を目指す為の材料として、メジャースケールを使っています。
本来、どのスケールでも良いのですが、大前提として『度数を覚える』という目標がありますので、どうせなら運指の練習もメジャースケールでやった方が良い訳です。
このスケールを、続けて何回も何回も練習することで、『力を入れたくても入らない状態』にしてしまいます。そうなると、自然と力が抜けた状態が発生し、それを体に覚え込ませることが出来る訳なんです。

Cメジャースケールを覚えてもらう理由は、もう一つあります。それは、ウォーミングアップの材料としてです。
スポーツでもそうですが、いきなり全開で動き出せば怪我の元ですね。ギターを本気で弾く前にも、やはりウォーミングアップ的なものは必要だと思っています。特に、スタジオ練習の前やライブの前などは、とても大切な要素になります。
そういう意味では、Cメジャースケールは運指が単純なので、ウォーミングアップにはもってこいですね。
いつも生徒さんに「どんなにギターが上手くなっても、ウォーミングアップにはメジャースケールを弾くと良いですよ」とお伝えしています。
私も、ライブの前になると決まって、メジャースケールを全てのキイで弾くことにしています。

さて、教室でCメジャースケールを覚えてもらう理由は、主にこの位なのですが。この中に『指の使い方を覚えてもらう』という理由がありませんね。
そうなんです。実は、Cメジャースケールの『指の使い方』そのものは、例えば『度数を覚える』ことに比べれば非常に優先順位の低いことなんです。

それでも教室では、生徒さんが指使いを間違っていると「3フレットは中指ですよ」と、偉そう注意してしまいます。

何故そこまでしてメジャースケールの指の使い方を覚えてもらうかというと。
メジャースケールの指の使い方くらいは直ぐに覚えてもらって、『指の使い方を意識することなく』、メジャースケールを弾く時には『他の事に集中』してもらいたいんです。

メジャースケールの指の使い方は非常に簡単なので、覚えれば『無意識の内』に演奏することが出来ます。
ということは、『度数を覚る』ことに集中することも出来るし、テレビを見ながらでも『力が抜けるまで弾き続ける』ことが出来る訳です。
特に、ライブ前の『頭の中を空っぽにして集中したいけど指は冷やしたくない時』には、メジャースケールは最高の結果をもたらせてくれます。

という訳で。Cメジャースケールの指の使い方をしっかり決めて、しかも無理やり覚えてもらう理由は・・・『指の使い方以外のことに集中』してもらう為なんです。

ぶっちゃけて言ってしまいますと・・・指の使い方なんて、どーでも良いんです。

ちゃんとリズムに合っていて、しっかり音さえ出ていれば、指の使い方なんてどうでも良いんです。人によって手の大きさや力、それにギターの種類も違います。生徒さんたちを見ていると、何一つとして共通するものがないんです。
メジャースケール以外の、ある決まったフレーズを決まった指の使い方で皆さんに教えることは不可能に近い訳です。

じゃあ、メジャースケール以外のフレーズは、どんな指の使い方で弾いたら良いのでしょうか?
その答のヒントとなる映像があります。ご覧下さい。



ハイ、超偉大なギターリスト『ジャンゴ・ラインハルト』さんの貴重な演奏風景です。

ご存知の方も多いと思いますが、ジャンゴさんは、10代後半で事故にあい、左手の小指と薬指が火傷のためにくっついてほとんど動かない状態になってしまいました。
もうすでにギターリストとして活動をしていたので、そのショックは想像を絶しますね。
しかし、その後もギターを弾き続け。ごらんのように『自分の手に合った』奏法を身に付け、本格的に活躍するのは、この後からなんですね。

ジャンゴさんの音源だけを聞く時には、あまりにも完璧なメロディとテクニックなので、手の怪我のことなど意識しないことが多いです。
でも、映像で見せられると・・・あっ、本当に2本指で弾いているんだ!と、驚くと同時に、4本の指で弾いてもジャンゴさんの足元にも及ばない自分が、心底情けなる訳です。(ジャンゴさんもコードの時は薬指を使ったりしますが、メロディはほとんど2本指ですね)。

と、まぁ、情けないお話は置いておいて。何が言いたいかと言いますと・・・

フレーズの演奏は『自分に合った指の使い方を見つけていく作業』でもあるんですよ、ということです。

指の使い方が『どーでも良い』というのは、本当にメチャクチャにやって良い訳ではありません。『ちゃんとリズムに合っていて、しっかり音さえ出ている』という状態は、実は演奏としては一番難しい訳で。それをクリヤーする為に、たくさん自分で研究して『自分に合った指の使い方』を開発していくことが大切なんです。

もちろん、教室では私の方から指の使い方についてアドバイスをさせてもらうこともありますが、その場合は、その生徒さんになるべく合った指の使い方を模索してお伝えしています。
基本的には、自分で自分に合った指の使い方を見つけていくことが出来なければ、ギターの上達は無いと思っていただいても良いと思います。

フレーズもコードも、リズムに合わせ良い音を出す為に『自分に合った指の使い方を探していく』ことが、ギター上達の為には絶対に欠かせないコツとなります。


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Posted by sinya at 00:28 │ギター教室