2013年03月08日
ZOOM『MS-50G』で音を作って出してみよう!
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さて、ZOOM<MS-50G>の操作にもだいぶ慣れてきましたので、今日は、アナログのエフェクターと比べながら実際の操作と音出しをしてみましょう。
マルチエフェクターで音を作る時に大事なのは『目標の音を決める』ということ(らしい)です。
闇雲にマルチエフェクターを操作していても、それはそれで非常に面白いのですが。ここでは『音を作る』ことを前提に話を進めていきますので、やはりしっかりとした目標の音を設定する方が良いと思います。
で、今回の目標の音は、一番身近なところで、私が普段バンドで演奏している曲の音をモデルにしました。
実際に私がアナログのコンパクエフェクターで作って使っている音を、<MS50>で再現してみよう!という作戦です。
まず、その音を作るために必要なアナログのコンパクトエフェクターを紹介します。
メーカーは全て『BOSS』です。
1.歪み系 <OD-2>
2.イコライザー <GE-7>
3.コーラス <CE-3>
4.リバーブ・ディレイ <RV-3>
4の<RV-3>は、リバーブとディレイの1台2役ですので、実際には『5台分』のエフェクターを使った音になります。ちなみに<RV-3>はデジタルです。
で、エフェクターには、理想的な『接続順』があります。私のセットの場合、まずギターに歪み系のエフェクターを接続し、それ以降は上記の順番で接続していくのが理想です。これは、<MS50>の中でも変わりません。
エフェクターの検証なので、普段は使わないコーラスも入れています。全体的に大げさに装飾をしていると思ってください。
使用ギターはSquier『Stratocaster』。アンプはRoland『CM-30』です。
ギターとアンプに関しては、<MS50>で音を作る時も同じものを使用し、セッティングも変えません。
そして、これらのエフェクターで作った、今回の目標となる音は、下の音源のような感じになります。
参考の為、各エフェクターのパラメーターの位置が分かる画像も載せてみます。
それでは、手順に従ってこの音を<MS50>で再現してみましょう!
1.電源を入れる。
<MS50>は、単三電池2本でも駆動しますが、ここでは、DC9Vのアダプターを使います。
で、前回も書きましたが、<MS50>に本体全体を『ON/OFF』するスイッチはありません。ですので、アダプターを差し込むと自動で電源が入ります。ちなみに、電源を切る時は、コンセントからアダプターを抜くだけです。
2.メモリーする場所を選択する。
電源が入りましたら、<パラメーター・ノブ2>を押し込んで『MEMORY画面』を出します。
『MEMORY画面』で<パラメーター・ノブ2>をクリクリ回すと、パッチ・メモリーなどが選択できます。で、始めから自分で音を作っていく場合は『31』以降の『Empty』を選択しましょう。
3.エフェクター選択の準備をする。
メモリーする場所を選択してもう一度<パラメーター・ノブ2>を押し込むと、『Select effect画面』になります。ここから、エフェクターの選択・追加を行っていきます。
4.エフェクターのカテゴリーを選択する。
エフェクターを追加したい方向(右か左)の<カーソル・キー>を長押しすると『ADD EFFECT画面』が表示されます。
その中から、<カーソル・キー>で任意のカテゴリーを選択し、<フット・スイッチ>を押し込むと決定です。
5.エフェクターを選択する。
カテゴリーを決定すると、<ディスプレイ>にエフェクターの絵が表示されます。<カーソル・キー>の上下をクリックすると、次々にエフェクターの絵が表示されていきますので、希望のエフェクターが出てくるまで<カーソル・キー>を操作しましょう。
6.パラメーターを調節する。
希望のエフェクターの絵が表示されたら、<パラメーター・ノブ3>を押し込みます。すると、『パラメーター操作画面』が表示されますので、各パラメーターに対応した<パラメーター・ノブ>を回して、任意の値に調節します。
エフェクターによっては『パラメーター操作画面』が複数ページあるものがあります。ページを変える時は、<パラメーター・ノブ3>を押し込みます。
パラメーターが全て調節できたら、<パラメーター・ノブ2>を押し込んで、『パラメーター操作画面』を閉じます。
基本的には、4~6までの操作を繰り返してエフェクターを追加し音を作っていくことになります。
手順を文字にすると、非常に分かり難いですね。ただ、実際に<MS50>を操作していくと、思っている以上に簡単に音を作っていくことが出来ると思います。
尚、電源を切った時にせっかく作った音の設定が消えてしまわないように、最初に<パラメーター・ノブ1>を押し込んで『SETTINGS画面』から『AUTO SAVE』を選択し『ON』の状態にしておきましょう。
こうすれば、電源を切っても、自分が行った設定は全て残されることになります。
以下に、今回目標となる音を作るために選んだエフェクターとそのパラメーターの値を載せていきます。
歪みは系は、BOSS<OD-1>をモデリングした『Over Drive』です。目標の音で使っている<OD-2>に一番音が近いと思いましたので。
パラメーター操作画面ページ1
イコライザーは『GraphicEQ』です。<GE-7>とはバンドの範囲が若干違いますが、<MS50>にはグラフィック・イコライザーがこれしか入っていないので。
パラメーター操作画面ページ1~3
コーラスは、BOSS<CH-1>をモデリングした『SuperCho』です。こちらも、目標の音で使っている<CE-3>と同じ流れを受け継ぐエフェクターをモデリングしているので、一番近い感じになると思います。
パラメーター操作画面ページ1~2
ディレイに関しては、<MS50>にいくつかの種類が入っています。このカテゴリーはとても充実している感じがしますね。
その中で、昔のテープエコーを再現した『TapeEcho』をチョイスしました。少し古い感じを出したかったので。
パラメーター操作画面ページ1~2
リバーブに関しても、いくつか種類がありますが。これも古い感じを出す為、歴史的名機Fender『TwinReverb』などに採用されていたスプリング式のリバーブをモデリングした『Spring』を採用しました。
パラメーター操作画面ページ1~2
以上が、私が選択した5つのエフェクターとそのパラメーターの値になります。で、音を出しながらパラメーターを微調整していった結果、以下のような音になりました。
いかがでしょうか、始めのアナログのコンパクトエフェクターで作った音に、かなり近いですね。
というか、アナログとデジタルの違いは、正直私には判別できません。
デジタルと相性が悪いオーバードライブは、確かにアナログの方が良い感じがします。ただ、元々コンパクトエフェクターもデジタル仕様のリバーブやディレイに関しては、全く問題ないですね。さらに、<MS50>のコーラス『SuperCho』も、とても気持ちの良い音がします。
この辺り、もうアナログもデジタルも、あとは個人の好みの問題だけでしょうね。
今回、アナログのコンパクトエフェクターを4台並べないと作れなかった音を、たった1台の、しかもコンパクトエフェクターと同じ大きさのデジタルマルチで作ることが出来ました。当然、そのコストパフォーマンスも手軽さや携帯性も、圧倒的に<MS50>に軍配が上がります。
このように、1台でも十分に音を作り上げることの出来る<MS50>ですが。私が考えているのは、オーバードライブやコーラスなど、お気に入りのアナログエフェクターに<MS50>を追加して、楽曲によって<MS50>を『補助的に』使っていく方法です。
次回は、既存のアナログエフェクターの中に入れた時、<MS50>はどんなポテンシャルを発揮してくれるのか、検証してみたいと思います。
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さて、ZOOM<MS-50G>の操作にもだいぶ慣れてきましたので、今日は、アナログのエフェクターと比べながら実際の操作と音出しをしてみましょう。
マルチエフェクターで音を作る時に大事なのは『目標の音を決める』ということ(らしい)です。
闇雲にマルチエフェクターを操作していても、それはそれで非常に面白いのですが。ここでは『音を作る』ことを前提に話を進めていきますので、やはりしっかりとした目標の音を設定する方が良いと思います。
で、今回の目標の音は、一番身近なところで、私が普段バンドで演奏している曲の音をモデルにしました。
実際に私がアナログのコンパクエフェクターで作って使っている音を、<MS50>で再現してみよう!という作戦です。
まず、その音を作るために必要なアナログのコンパクトエフェクターを紹介します。
メーカーは全て『BOSS』です。
1.歪み系 <OD-2>
2.イコライザー <GE-7>
3.コーラス <CE-3>
4.リバーブ・ディレイ <RV-3>
4の<RV-3>は、リバーブとディレイの1台2役ですので、実際には『5台分』のエフェクターを使った音になります。ちなみに<RV-3>はデジタルです。
で、エフェクターには、理想的な『接続順』があります。私のセットの場合、まずギターに歪み系のエフェクターを接続し、それ以降は上記の順番で接続していくのが理想です。これは、<MS50>の中でも変わりません。
エフェクターの検証なので、普段は使わないコーラスも入れています。全体的に大げさに装飾をしていると思ってください。
使用ギターはSquier『Stratocaster』。アンプはRoland『CM-30』です。
ギターとアンプに関しては、<MS50>で音を作る時も同じものを使用し、セッティングも変えません。
そして、これらのエフェクターで作った、今回の目標となる音は、下の音源のような感じになります。
参考の為、各エフェクターのパラメーターの位置が分かる画像も載せてみます。
それでは、手順に従ってこの音を<MS50>で再現してみましょう!
1.電源を入れる。
<MS50>は、単三電池2本でも駆動しますが、ここでは、DC9Vのアダプターを使います。
で、前回も書きましたが、<MS50>に本体全体を『ON/OFF』するスイッチはありません。ですので、アダプターを差し込むと自動で電源が入ります。ちなみに、電源を切る時は、コンセントからアダプターを抜くだけです。
2.メモリーする場所を選択する。
電源が入りましたら、<パラメーター・ノブ2>を押し込んで『MEMORY画面』を出します。
『MEMORY画面』で<パラメーター・ノブ2>をクリクリ回すと、パッチ・メモリーなどが選択できます。で、始めから自分で音を作っていく場合は『31』以降の『Empty』を選択しましょう。
3.エフェクター選択の準備をする。
メモリーする場所を選択してもう一度<パラメーター・ノブ2>を押し込むと、『Select effect画面』になります。ここから、エフェクターの選択・追加を行っていきます。
4.エフェクターのカテゴリーを選択する。
エフェクターを追加したい方向(右か左)の<カーソル・キー>を長押しすると『ADD EFFECT画面』が表示されます。
その中から、<カーソル・キー>で任意のカテゴリーを選択し、<フット・スイッチ>を押し込むと決定です。
5.エフェクターを選択する。
カテゴリーを決定すると、<ディスプレイ>にエフェクターの絵が表示されます。<カーソル・キー>の上下をクリックすると、次々にエフェクターの絵が表示されていきますので、希望のエフェクターが出てくるまで<カーソル・キー>を操作しましょう。
6.パラメーターを調節する。
希望のエフェクターの絵が表示されたら、<パラメーター・ノブ3>を押し込みます。すると、『パラメーター操作画面』が表示されますので、各パラメーターに対応した<パラメーター・ノブ>を回して、任意の値に調節します。
エフェクターによっては『パラメーター操作画面』が複数ページあるものがあります。ページを変える時は、<パラメーター・ノブ3>を押し込みます。
パラメーターが全て調節できたら、<パラメーター・ノブ2>を押し込んで、『パラメーター操作画面』を閉じます。
基本的には、4~6までの操作を繰り返してエフェクターを追加し音を作っていくことになります。
手順を文字にすると、非常に分かり難いですね。ただ、実際に<MS50>を操作していくと、思っている以上に簡単に音を作っていくことが出来ると思います。
尚、電源を切った時にせっかく作った音の設定が消えてしまわないように、最初に<パラメーター・ノブ1>を押し込んで『SETTINGS画面』から『AUTO SAVE』を選択し『ON』の状態にしておきましょう。
こうすれば、電源を切っても、自分が行った設定は全て残されることになります。
以下に、今回目標となる音を作るために選んだエフェクターとそのパラメーターの値を載せていきます。
歪みは系は、BOSS<OD-1>をモデリングした『Over Drive』です。目標の音で使っている<OD-2>に一番音が近いと思いましたので。
パラメーター操作画面ページ1
イコライザーは『GraphicEQ』です。<GE-7>とはバンドの範囲が若干違いますが、<MS50>にはグラフィック・イコライザーがこれしか入っていないので。
パラメーター操作画面ページ1~3
コーラスは、BOSS<CH-1>をモデリングした『SuperCho』です。こちらも、目標の音で使っている<CE-3>と同じ流れを受け継ぐエフェクターをモデリングしているので、一番近い感じになると思います。
パラメーター操作画面ページ1~2
ディレイに関しては、<MS50>にいくつかの種類が入っています。このカテゴリーはとても充実している感じがしますね。
その中で、昔のテープエコーを再現した『TapeEcho』をチョイスしました。少し古い感じを出したかったので。
パラメーター操作画面ページ1~2
リバーブに関しても、いくつか種類がありますが。これも古い感じを出す為、歴史的名機Fender『TwinReverb』などに採用されていたスプリング式のリバーブをモデリングした『Spring』を採用しました。
パラメーター操作画面ページ1~2
以上が、私が選択した5つのエフェクターとそのパラメーターの値になります。で、音を出しながらパラメーターを微調整していった結果、以下のような音になりました。
いかがでしょうか、始めのアナログのコンパクトエフェクターで作った音に、かなり近いですね。
というか、アナログとデジタルの違いは、正直私には判別できません。
デジタルと相性が悪いオーバードライブは、確かにアナログの方が良い感じがします。ただ、元々コンパクトエフェクターもデジタル仕様のリバーブやディレイに関しては、全く問題ないですね。さらに、<MS50>のコーラス『SuperCho』も、とても気持ちの良い音がします。
この辺り、もうアナログもデジタルも、あとは個人の好みの問題だけでしょうね。
今回、アナログのコンパクトエフェクターを4台並べないと作れなかった音を、たった1台の、しかもコンパクトエフェクターと同じ大きさのデジタルマルチで作ることが出来ました。当然、そのコストパフォーマンスも手軽さや携帯性も、圧倒的に<MS50>に軍配が上がります。
このように、1台でも十分に音を作り上げることの出来る<MS50>ですが。私が考えているのは、オーバードライブやコーラスなど、お気に入りのアナログエフェクターに<MS50>を追加して、楽曲によって<MS50>を『補助的に』使っていく方法です。
次回は、既存のアナログエフェクターの中に入れた時、<MS50>はどんなポテンシャルを発揮してくれるのか、検証してみたいと思います。
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Posted by sinya at 22:07
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