↓こちらもチェック! ウクレレ独学応援
↓こちらもチェック! ===============
Information
静岡県東部・伊豆 ブログポータルサイト イーラ・パーク
 

2013年05月06日

『7th』の場所はどこ?~ギターの指板を理解する~




【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】


当教室も、ゴールデンウィーク中はお休みを頂きまして。お陰さまで、私も、楽しく充実したお休みを過ごすことが出来ました。

久し振りに御茶ノ水にも行けましたので、多少は、生徒さん達に還元することの出来る情報もゲットできましたし。明日からまた、新鮮な気持ちでレッスンを行っていきたいと思います。

明日は、2本のレッスンが入っています。久し振りのレッスンなので、その前に、私のボケた脳の試運転として、本日のブログに理論的なことを少し書いてみます。


記事『ダイアトニックコード』の時に書きましたが、最も基本的なコード(和音)の構成音は以下の3つの音になります。

基本的コードの構成音 <1度><3度><5度>

で、この世の中には、少しの例外を除いて『メジャーコード』か『マイナーコード』しかありませんので、最も基本的なコードも、『メジャー』と『マイナー』の2種類に分けることが出来ます。

『メジャー』か『マイナー』かを決定する音は、<3度>でしたね。その他の音は、一切関係ありませんでした。
ですので、最も基本的なメジャーコードとマイナーコードのそれぞれの構成音は、以下のようになります。

〇メジャーコード = <P1><M3><P5>

〇マイナーコード = <P1><m3><P5>


さて、上記の最も基本的なコードを鳴らして頂くと分かるのですが、この3つの音で出来ているコードの響きは、キレイなのですが凄くシンプルですよね。
この基本的なコード、当然シンプルでストレートな楽曲には合うと思いますし。複雑なコード進行の楽曲の中でも、ストレートでキレイな響きを生かして十分に活躍してくれる存在ではあります。ただ・・・

『もう少し複雑な響きのコードを入れたいな~』

っていう時が、アレンジや作曲をしていると結構あるんですね。
この『複雑な響き』というのも、人によって捉え方にだいぶ違いがあるとは思いますが。例えば『変わった響き』『意味深な響き』『難しい響き』などなど、とにかくシンプルなコードの響きでは物足りない場合が多々ある訳です。

そんな時、もしコードに次のような雰囲気・特徴を持たせたい場合は、<7度>の音を加えてみると良いでしょう。

1.『華やかな雰囲気』『着飾った雰囲気』『キラキラした雰囲気』など

2.『渋い雰囲気』『ダークな雰囲気』『大人の雰囲気』など


上記の1と2で列挙した『雰囲気』も、私の勝手な感覚に過ぎませんが。まぁ、だいたいそんな感じの雰囲気です。

で、このような雰囲気をコードに持たせたい場合は、<7度>の音を加えれば良いのですが、<7度>も<3度>と同じ『音のヤンチャ坊主』の一人なので、<M7>だったり、<m7>になったり、自由奔放に動き回る訳です。

ですから、<M7>の音が加わるのか、<m7>の音が加わるのかで、コードの雰囲気がガラッと変わってしまうんです。
どのように変わるかといいますと・・・

<M7>が加わると、上記の1の雰囲気

<m7>が加わると、上記の2の雰囲気


となります。

ですから、アレンジや作曲をしていて、上記の1のような雰囲気にしたい場合は『3つの音で出来た最も基本的なコード』に<M7>を加えて下さい。
そして、上記の2のような雰囲気にしたい場合は『3つの音で出来た最も基本的なコード』に<m7>を加えて下さい。

そうすることによって、自分の思う通りの響きを出すことが出来るようになります。

最も基本的なコードに<7度>の音を加えると、『構成音は4つの音』ということになりますね。
※楽曲や前後のコードの関係、他の楽器との兼ね合いや演奏の仕方などによって、その4つの音の内1~2音を省略してしまう場合もありますが、理論上は『4つの音の響きで完成するコード』ということになります。

さて、これでコードを『華やかな雰囲気』や『渋い雰囲気』にする方法は分かりましたね。ただ、我々ギターリストは、実際にギター上で演奏できなければ全く意味がないんです。

この<7度>の音を、どうやってギター上で表現していくのか、考えてみましょう。

実は、結果から言いますと、<7度>をギター上で表現するのは、とても簡単なことなんです。
それはなぜかと言いますと・・・

『<7度>の場所は非常に見つけやすい』からなんです。

スケールグラフを見てください。

『7th』の場所はどこ?~ギターの指板を理解する~

このスケールグラフは、1度から8度までのグラフです。1度と8度は1オクターブの関係にありますので、例えば、1度がCなら8度は『1つ高いC』になります。
要するに、1度と8度は音名が同じで、1度がルート音であるなら当然、8度もルート音であるということが言えます。

さらに、、上記のスケールグラフは、『メジャースケール』のグラフになっていますので、当然『7』と書いてある場所は、<M7>を表す訳です。

以上のことを総合しますと、『8度の半音下が<M7>』である、すなわち『ルート音の半音下が<M7>』であることが分かりますね。
ということは、ギター上で<M7>を表現するのは、非常に簡単です。

任意に決めたルート音の直ぐ左隣り(半音下)のフレットが<M7>の場所になりますよ~

ということなんです。
コードに『華やかな雰囲気』を加えたければ、どこでも良いんです、そのコードのルート音の直ぐ左隣りの音を加えてあげてください。

例えば、『C』に<M7>を加えた時のフォームは以下のようになります。(ほんの一例です)

『7th』の場所はどこ?~ギターの指板を理解する~
※数字は度数を表します


どうでしょうか?コードを『華やかな雰囲気』にしたい場合の考え方は分かりましたでしょうか?

では上記のことを踏まえて、次に、コードを『渋い雰囲気』にしたい場合を、考えてみて下さい。

加える音は<m7>ですね。この音は、当然、メジャースケール上の音から外れています。『音の空席』に移動した訳ですね。

スケールグラフで表すと、以下のようになります。

『7th』の場所はどこ?~ギターの指板を理解する~


これを、ギター上で表現できますでしょうか?

要は、<M7>の半音下、ギター上では<M7>の直ぐ右隣りのフレットが<m7>になりますので、ルート音から数えると『フレット2つ分左に移動』すれば<m7>の音を見つけることが出来ます。

例えば、『C』に<m7>を加えた時のフォームは以下のようになります。(ほんの一例です)

『7th』の場所はどこ?~ギターの指板を理解する~

<M7>を加えたコードと<m7>を加えたコード、フレット1つ分しか動かしていないのに、コードの雰囲気はガラッと変わってしまいますね。
そして、この2つのコードを弾いて、<M7>と<m7>の音を加えるとどんな雰囲気になるのかを、自分なりに決めておくと便利だと思います。アレンジや作曲などをする時、自分なりに出したい雰囲気の音をドンドン加えていけば良い訳ですから。


いかがでしたか?
<7度>の音と言われたり、『構成音が4つ』と言われると、「難しそうだな~」と感じてしまうかもしれませんが。実際には、特にギター上で表現する場合は、実は非常に簡単なことなんです。

これはもちろん、コードに限ったことではありません。スケールやメロディに対しても同じように考えて頂いて良いんです。

『華やかな雰囲気にしたければ<M7>』『渋い雰囲気にしたければ<m7>』と覚えていれば、自分がそんな気持ち、そんな雰囲気で演奏したい時には、どちらかの<7度>の音を弾いてしまえば良い訳ですから。

何も難しく考えることはありませんね。


☆Cメジャースケール関連記事
・ギターにおけるCメジャースケールの重要性
・Cメジャースケールの度数
・Cメジャースケールの構造~全全半全全全半~
・Cメジャースケールの復習(基本編)
・Cメジャースケールの復習(度数編)
・メジャースケールの各音の特徴~優等生とヤンチャ坊主~


☆ダイアトニックコード関連記事
・ダイアトニックコード
・ダイアトニックコード その2
・ダイアトニックコードとメロディ


『7th』の場所はどこ?~ギターの指板を理解する~


『7th』の場所はどこ?~ギターの指板を理解する~



【初心者・独学ギターリストの強い味方】とにかくギターを弾きたいという方へおすすめの教材です!





同じカテゴリー(音楽理論)の記事画像
「押さえる場所が分からない!」を解決~二胡の効率的な練習方法1~
『固定ド』と『移動ド』の違いについて~日本のピアノ学習の失敗~
二胡の新しい練習方法を考えてみる~ピアノ経験者向け~
ギターのポジションマークの位置に意味はあるか?~新しいポジションマークの位置を考える~
ギターの指板上の音名は覚える必要があるか?
二胡を練習して分かったこと~度数で音楽理論を学ぶことの利点~
同じカテゴリー(音楽理論)の記事
 「押さえる場所が分からない!」を解決~二胡の効率的な練習方法1~ (2018-05-28 21:44)
 『固定ド』と『移動ド』の違いについて~日本のピアノ学習の失敗~ (2018-05-24 22:38)
 二胡の新しい練習方法を考えてみる~ピアノ経験者向け~ (2018-05-23 22:51)
 ギターのポジションマークの位置に意味はあるか?~新しいポジションマークの位置を考える~ (2018-05-12 23:35)
 ギターの指板上の音名は覚える必要があるか? (2018-05-12 14:10)
 二胡を練習して分かったこと~度数で音楽理論を学ぶことの利点~ (2018-05-10 00:08)

Posted by sinya at 23:10 │音楽理論