2013年09月05日
琴爪を使って弾いたギターの音~『ANJI』~
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先日、ギターのピックとして使えるようにカスタマイズした『琴爪』を使って演奏した動画を、ご紹介しました。
不完全な演奏ではありましたが、『琴爪』を使って奏でることの出来る2つの音をお聞きいただけたかと思います。
前回の動画で『琴爪』を使って奏でた音は、以下の2つです。
1.『親指の腹だけを使って奏でる音』
2.『親指の腹と爪を使って奏でる音』
上記の2つの音を既存のピックで出そうとするのは、非常に難しいのですが。『琴爪』だとそれが可能であることを、前回の記事でご説明しました。
ただ、『琴爪』の特徴の1つである『硬い音』が、好みが分かれるところかもしれません。
特に、前回演奏した『哀しみの恋人達』のような哀愁のある静かな曲には「向かない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
という訳で。今回は、もう少し迫力のある、スピード感のある曲を演奏してみたいと思います。
『迫力とスピード感がある曲』で、私が最初に思いついたのが『ANJI』です。
以前、『ANJI』の演奏動画をアップしましたが。あの時は、ピックを一切使わずに演奏したので、ポール・サイモン氏の演奏のような迫力が全く出ていませんでした。
関連記事【『ANJI』の演奏動画】
ポール・サイモン氏は、この曲を『サムピックとフィンガーピック』で演奏していたようです。
サムピックも慣れが必要ですが。フィンガーピックは、サムピックよりもさらに慣れるまでに時間の掛かるピックですね。
ただ、フィンガーピックを使いこなすことが出来るようになると、まぁ、スゴイ音が出るんです。
キレイで安定していて、それでいて指では出せない圧倒的な迫力がある。
フィンガーピックで奏でられるスリーフィンガーを使った曲を聴くと、なるほど、苦労して練習してまで使いたくなるも頷けるんです。
ポール・サイモン氏の『ANJI』も、フィンガーピックを使った迫力のある安定したキレイな演奏で。演奏技術を抜きにしても、とうてい指だけの音では適わないなと感じる訳です。
そこで、対抗する訳ではありませんが。『琴爪』を使ってどこまで迫力のある演奏が出来るか、ちょっと試してみました。
※時間が無かったのと、間違えるリスクを少なくする為、テンポを遅くし前半部分をカットしています。
いかがでしょうか?
相変わらず『琴爪』を使っての演奏は不安定でガチャガチャしてしまい、とても曲として完成されていませんが。
ただ、前回の、ピックを使わないで演奏したものより、圧倒的に迫力がありますよね。
関連記事【『ANJI』演奏動画】
撮影は、前回と同じZOOM『Q3』を使いました。ただ、その時とはマイクの向いている位置が違うので、単純には比較できませんが。今回の演奏は、ところどころ音量が大きすぎて『歪んで』いますよね。
『琴爪』は、非常に硬い素材で出来ていて、しかも厚みがあるので、破壊力がスゴイんです。
右手親指を曲げて、『哀しみの恋人達』を演奏した時とは明らかに違った角度で弦を弾くと、とんでもなく大きな音が出ます。
この音が、『琴爪』で奏でることの出来るもう1つの音で。つまり『ピックを使ったストロークの音』になります。
しかも、アップストロークもダウンストロークも行うことが出来ますので、結構、細かいストロークも可能なんです。
さらに、この動画では、もう1種類の音を出しています。
それが『ピックを使った単音弾きの音』です。
この音には2種類の出し方があります。下の画像を見てください。

1つは、『琴爪』の先端、赤丸の部分で奏でる音です。
分厚い爪が直接弦に当たることになるので、相当に強いピッキングになります。角度を調節すれば、ある程度はオルタネイトで速いピッキングも出来ます。
もう1つの出し方は、『琴爪』の横、青丸の部分と親指の腹を同時に当てて奏でる音です。
これは、アルペジオでベース音を奏でるときと同じ方法の鳴らし方になるのですが、ベース音を鳴らすときよりも強くピッキングすることにより、かなり迫力のある単音の音が出ます。
以上のように、アップした動画の『ANJI』は、『琴爪による4つの音』で演奏されているんです。
4つの音をまとめると以下のようになります。
1.『親指の腹だけを使って奏でる音』
2.『親指の腹と爪を使って奏でる音』
3.『ピックを使ったストロークの音』
4.『ピックを使った単音弾きの音』
この4つの音を操ることにより『始めは非常に静かで。途中、音が歪むほどの大音量となり。そこから一瞬で静かなテーマに戻る。』という、非常にメリハリのある『ANJI』になっているのではないかと思います。
『琴爪』を使う利点は『静かで優しい指の音から、迫力のある大きな音まで奏でることが出来る』ということに尽きると思います。
私が知っている限り、今までこのようにイロイロな音が出せるピックは存在しなかったのではないかと思うんですが・・・
とはいえ、この4つの音を操れるようになるには、やはり相当の練習が必要です。
これが『琴爪』の最大の欠点ですね。
まぁ、4つの音を操る訳ですから、難しいのは当然と言えば当然で。未だ、まともに演奏している動画をアップできないのが、論より証拠。
ただ、私もだいぶ『琴爪』に慣れてきたのは確かで。少し前は、演奏するだけでも大変だったのが、最近では、演奏が楽しめるようになりましたから。
そうなんです。『琴爪』を使って演奏していると、今までのピックと全く違う感覚がとても新鮮で、非常に楽しいんです。
もっと使いこなすことが出来れば、右手親指の爪を伸ばすことが出来ない人間にとって、かなりの武器になるのは間違いないと思います。
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先日、ギターのピックとして使えるようにカスタマイズした『琴爪』を使って演奏した動画を、ご紹介しました。
不完全な演奏ではありましたが、『琴爪』を使って奏でることの出来る2つの音をお聞きいただけたかと思います。
前回の動画で『琴爪』を使って奏でた音は、以下の2つです。
1.『親指の腹だけを使って奏でる音』
2.『親指の腹と爪を使って奏でる音』
上記の2つの音を既存のピックで出そうとするのは、非常に難しいのですが。『琴爪』だとそれが可能であることを、前回の記事でご説明しました。
ただ、『琴爪』の特徴の1つである『硬い音』が、好みが分かれるところかもしれません。
特に、前回演奏した『哀しみの恋人達』のような哀愁のある静かな曲には「向かない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
という訳で。今回は、もう少し迫力のある、スピード感のある曲を演奏してみたいと思います。
『迫力とスピード感がある曲』で、私が最初に思いついたのが『ANJI』です。
以前、『ANJI』の演奏動画をアップしましたが。あの時は、ピックを一切使わずに演奏したので、ポール・サイモン氏の演奏のような迫力が全く出ていませんでした。
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ポール・サイモン氏は、この曲を『サムピックとフィンガーピック』で演奏していたようです。
サムピックも慣れが必要ですが。フィンガーピックは、サムピックよりもさらに慣れるまでに時間の掛かるピックですね。
ただ、フィンガーピックを使いこなすことが出来るようになると、まぁ、スゴイ音が出るんです。
キレイで安定していて、それでいて指では出せない圧倒的な迫力がある。
フィンガーピックで奏でられるスリーフィンガーを使った曲を聴くと、なるほど、苦労して練習してまで使いたくなるも頷けるんです。
ポール・サイモン氏の『ANJI』も、フィンガーピックを使った迫力のある安定したキレイな演奏で。演奏技術を抜きにしても、とうてい指だけの音では適わないなと感じる訳です。
そこで、対抗する訳ではありませんが。『琴爪』を使ってどこまで迫力のある演奏が出来るか、ちょっと試してみました。
※時間が無かったのと、間違えるリスクを少なくする為、テンポを遅くし前半部分をカットしています。
いかがでしょうか?
相変わらず『琴爪』を使っての演奏は不安定でガチャガチャしてしまい、とても曲として完成されていませんが。
ただ、前回の、ピックを使わないで演奏したものより、圧倒的に迫力がありますよね。
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撮影は、前回と同じZOOM『Q3』を使いました。ただ、その時とはマイクの向いている位置が違うので、単純には比較できませんが。今回の演奏は、ところどころ音量が大きすぎて『歪んで』いますよね。
『琴爪』は、非常に硬い素材で出来ていて、しかも厚みがあるので、破壊力がスゴイんです。
右手親指を曲げて、『哀しみの恋人達』を演奏した時とは明らかに違った角度で弦を弾くと、とんでもなく大きな音が出ます。
この音が、『琴爪』で奏でることの出来るもう1つの音で。つまり『ピックを使ったストロークの音』になります。
しかも、アップストロークもダウンストロークも行うことが出来ますので、結構、細かいストロークも可能なんです。
さらに、この動画では、もう1種類の音を出しています。
それが『ピックを使った単音弾きの音』です。
この音には2種類の出し方があります。下の画像を見てください。
1つは、『琴爪』の先端、赤丸の部分で奏でる音です。
分厚い爪が直接弦に当たることになるので、相当に強いピッキングになります。角度を調節すれば、ある程度はオルタネイトで速いピッキングも出来ます。
もう1つの出し方は、『琴爪』の横、青丸の部分と親指の腹を同時に当てて奏でる音です。
これは、アルペジオでベース音を奏でるときと同じ方法の鳴らし方になるのですが、ベース音を鳴らすときよりも強くピッキングすることにより、かなり迫力のある単音の音が出ます。
以上のように、アップした動画の『ANJI』は、『琴爪による4つの音』で演奏されているんです。
4つの音をまとめると以下のようになります。
1.『親指の腹だけを使って奏でる音』
2.『親指の腹と爪を使って奏でる音』
3.『ピックを使ったストロークの音』
4.『ピックを使った単音弾きの音』
この4つの音を操ることにより『始めは非常に静かで。途中、音が歪むほどの大音量となり。そこから一瞬で静かなテーマに戻る。』という、非常にメリハリのある『ANJI』になっているのではないかと思います。
『琴爪』を使う利点は『静かで優しい指の音から、迫力のある大きな音まで奏でることが出来る』ということに尽きると思います。
私が知っている限り、今までこのようにイロイロな音が出せるピックは存在しなかったのではないかと思うんですが・・・
とはいえ、この4つの音を操れるようになるには、やはり相当の練習が必要です。
これが『琴爪』の最大の欠点ですね。
まぁ、4つの音を操る訳ですから、難しいのは当然と言えば当然で。未だ、まともに演奏している動画をアップできないのが、論より証拠。
ただ、私もだいぶ『琴爪』に慣れてきたのは確かで。少し前は、演奏するだけでも大変だったのが、最近では、演奏が楽しめるようになりましたから。
そうなんです。『琴爪』を使って演奏していると、今までのピックと全く違う感覚がとても新鮮で、非常に楽しいんです。
もっと使いこなすことが出来れば、右手親指の爪を伸ばすことが出来ない人間にとって、かなりの武器になるのは間違いないと思います。
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Posted by sinya at 01:10
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