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2013年10月09日

お勧め教則本3『ブルースで覚える大人のコード・ワーク』




【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】


久しぶりに、お勧め教則本シリーズをお送りします。

第3弾となる今日は、何となく秋の夜長にイイ感じで練習できそうな教則本のご紹介です。

山口和也 著 『ブルースで覚える大人のコード・ワーク』
お勧め教則本3『ブルースで覚える大人のコード・ワーク』


前回に続き、「えっまたブルース?」という感じですが・・・
ご安心ください。実は、この教則本の目的は、ブルースをマスターすることではありません。

確かに、本と付属のCDに収録されている練習用の楽曲は全て、いわゆる『ブルース進行』が元になっている12小節で出来ています。ただ、CDを聞いていると、私の感覚で『ブルース』に聞こえる曲は非常に少ないんです。

私が『ブルース』を思い浮かべる時、前回ご紹介した教則本『カントリー・ブルース・ギター』に収録されているような『泥臭い曲』をイメージしてしまうんですが。
この本に収録されているのは、ポップスやバラードやラテン系・スウィング系・ファンク系など、さまざまなジャンルのさまざまなパターンの曲になっている訳です。

要は、それらのジャンルやパターンを、ただブルース進行を元にした12小節にまとめてあるだけで。さまざまな押さえ方のコードをブルース進行上で使っていくことで『こんなコードを使うとこんな感じになりますよ!』『こんなコードの使い方があるんですよ!』ということを学ぶことが出来るようになっているんです。

そして、コードを理論的に学び、実技で実践していくことで、筆者自身が『この本の裏テーマ』としている『コードを覚えるのではなく、コードを作る』ことが最終的な目的となります。

この考え方に、私はともて共感し、「素晴らしいコンセプトの教則本だ!」と感銘を受けました。

当教室でも、コードに関しては、コードブックなどを活用することを推進していません。もちろん、最初の内は辞書のようにコードブックを使うことを否定しませんが。最終的には『コードは自分で作るもの』という位置づけでレッスンを行っています。

その為に、生徒さん達が一所懸命に練習しているのが『度数配列を意識したCメジャースケールの練習』ですね。

実は本書『ブルースで覚える大人のコード・ワーク』の表紙を開けてすぐに『指板のインターバル図』、つまり度数配列表が折り込みで閉じられているんです。
本の中でコードについて疑問が発生したら、この『インターバル図で確認しましょう!』ということなんですね。

このように、最近の教則本では、度数配列を重視しているものが多いです。ただ、このように大きく折り込みで閉じられているのは珍しいと思います。
度数配列を基盤に進んでいくこの本の構成は、とても良いと思いますし、スゴク勉強になると思います。

CD付の演奏重視の教則本は、CDを聞いて「やってみたい!」と思う曲から練習しても問題ないと思いますが。
本書の場合、全部で6章に分かれていて、章が進むと徐々に理論と押さえるコードの仕組みが難しくなっていく構成になっています。

基本トライアドコード→7thコード→ボイジング→テンション→その他アイディア

上記のように、基本から少しずつ難しくなっていきますので、本書の場合は、始めの章からじっくりと順に取り組んでいった方が良いと思います。

また、筆者が几帳面な方なのか(想像です)、かなり細かい部分まで解説してあり、小さな字の注釈などにも大切なことが書いてあったりします。
これらの文章を読むのはかなり大変だと思いますが、逆に言えば、書いてあることをある程度理解するだけで、相当にコードの知識が身に付くことになります。

それらは、短絡的に簡単に押さえられるようにしたコードで学ぶのではなく、シッカリした理論に基づくインチキ無しの知識です。
その分、習得は難しいですが。身に付けることが出来れば、コードを自分で作るために必要な応用の効く素晴らしい知識が手に入ることになります。

実際の押さえ方についても、主なコードフォーム約50個、そのほぼ全てに、度数の入ったフォーム表と実際に筆者が押さえているであろう写真が付いています。

コードに関しての知識を身に付け、あらゆる場面に対応したコードを、自分で考えて押さえられるようになるために、とりあえずこの本が1冊あれば十分でしょう。

さて。本書の題名にもある通り、コードの実践的な使い方の練習方法として、ブルース進行を元に作られた楽曲約50曲を実際に演奏していく訳ですが。
先にも書いた通り、本当にさまざまなパターンのコード進行・コードの押さえ方を使うことになります。中には、かなり難しいものもありますが、模範演奏とカラオケの入ったCDを使ってなるべく楽しく練習したいですね。

本書に収録されている、ブルース進行を元に作られた約50曲の中から、私の好きなものを2曲演奏してみました。
※CDには模範演奏に続きカラオケが流れます。動画では、模範演奏とカラオケに合わせて2回演奏しています。

まずは、テンションが多用されているジャズ風のジャンプ・ブルースとよばれるスタイルです。




この曲を聴き、実際に演奏してみると、ブルースからジャズに移行する『歴史』のようなものが体験できて、とても勉強になります。
音数は多くないのですが、リズムがシャッフルで少し難しいですね。コード的にはそれほど難しくないのですが、テンションの使い方がとても勉強になります。


次は、トップノートの操り方の練習となる、ファンキーなマイナーブルースです。




何か、超カッコエエですよね。
コードの押さえ方自体は、これもそれほど難しくないのですが。ファンクは、ノリが難しいですね。
トップノート、すなわち、『コードを押さえた時の一番高い音』を、こんな感じで自然に操っていけたら、いいですね~。

ちなみに、模範演奏はエレキギターを使って演奏されていますが、アコギでも問題なく演奏出来ますし、それもカッコイイですよね。

今回の教則本『ブルースで覚える大人のコード・ワーク』は、発売が2012年6月なので、比較的新しい本です。実は私も、最近買ったばかりなんです。ですので、まだ完全に内容をマスターした訳ではありませんが、この本でジックリとコードを学んでいきたいと思っています。
著者の山口氏は、さまざまな方面で活躍されている方のようですが、申し訳ありません、存じ上げませんでした。
でも、この教則本の内容から、とてもシッカリした知識と技術を持ったアーティストであることが分かりましたので、今後は注目させていただきたいと思います。

ちなみに、山口氏のメインギターでしょうか、本書で使っているギターが『FUJIGEN』製であることも、スゴク感銘を受けた部分です。


今日のお勧め教則本は、こんな方にお勧めです。

〇ブルースをパワーコード以外で演奏し、さらに発展させたい!
〇コードに関しての応用の効く知識を身に付けたい!
〇コードに関しての応用の効く技術を身に付けたい!
〇どんなコードを使えばどんな響きになるのかを体に覚えさせて、実践で応用したい!
〇自分でコードを作りたい!

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Posted by sinya at 23:21 │お勧め教則本