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2014年09月24日

お勧め教則本5『黒人リズム感の秘密』




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アマチュアのミュージシャンとプロのミュージシャンの一番の違いは『リズム感』だと言われています。

私も、プレイヤーとして欠点はたくさんありますが、中でも『リズム感』に関しては、絶望的に自信が無く。それが、プロミュージシャンになれなかった多くの理由の中の1つになっているのは、間違えありません。

私自身も、自分の欠点を克服するため、いわゆる『リズムトレーニング』はやってきたつもりです。
それでも、未だ『リズム感』が絶望的に悪いということは、そのトレーニング方法が間違っていたか、まだまだやり足りないか。あるいは、全く才能が無いか・・・

いずれにしても何かしらの原因があるのでしょうが、その原因が分かりません。

そこで、藁をも掴む思いで購入したのが、友寄隆哉 著『日本人のためのリズム感トレーニング理論』です。

お勧め教則本5『黒人リズム感の秘密』


著者の友寄氏は、沖縄生まれのジャズギターリストです。
ギター教室の講師や作曲編曲といった音楽活動をやられている一方で、キックボクシングや空手などの武術も本格的にやられているそうです。

プロの楽器演奏家にとって、腕や指は非常に大切な道具ですので、武道を本格的にやるのはとても勇気がいることのように感じますが。友寄氏の著書を読むと、音楽と武道との共通点などを詳しく解説した部分も多く、一般的な音楽家とはまた違った視点で書かれた理論が、新鮮で面白いんです。

まぁ、楽器の演奏も武道などの運動も、結局は『筋肉の動かし方』が全てですから。本来は、共通点というよりも『同じ人間の活動』と捉えるのが自然なことなのでしょう。

友寄氏の視点は、武道を通し、体の動かし方のスペシャリストになったからこそで。楽器ばかりやっていたらなかなか気付かない事です。

私は、友寄氏の著書を2冊持っています。氏の文章は、非常に理論的で、演奏と運動のように物事の関連付けが的確で分かりやすく、非常に説得力があります。
教則本としてももちろんですが、読み物としても、氏の著書は楽しむことが出来ます。

ただ、理論的で、関連付けが多用されれば、当然文章は長くなってしまいます。
友寄氏の著書は厚いものが多いですが、その中でも 『日本人のためのリズム感トレーニング理論』は、ビックリするほど厚い本です。

恐らく、楽器店の書籍コーナーへ行って、一番厚い本を探せばこの本を見付けることが出来るでしょう。

さて、そんな厚い本を読み進めていましたら、その中に『黒人リズム感の秘密』という本が紹介されていました。
著者は、七類誠一郎さん。私は存じ上げませんでしたが、世界的に活躍されたダンサーの方です。
アメリカでは、『トニーティー』という名で活躍されていたので、そちらの方が知名度があるのかもしれません。
残念ですが、七類氏は2010年に亡くなられています。

で、本日、お勧めの教則本としてご紹介するのは、こちらの『黒人リズム感の秘密』になります。

お勧め教則本5『黒人リズム感の秘密』


大学生の頃、日本のディスコで踊りまくっていた七類氏は、テレビで放映される黒人ダンサーの動きに魅せられ、彼らの動きを研究、追及していきました。
ディスコ通いが2年間ほど続いたある日、突然『からだがビートに乗る』感覚を味わったそうです。
それは『体がドラムマシンになったような感覚』で、非常に気持ちが良く、『このまま延々と踊り続けられる気がした』のだそうです。

この時、七類氏は、『黒人のリズム感を身に付けた』ということなんです。

ロックやブルースやジャズ、あるいは、そこから派生したジャンルを演奏するプレイヤーにとって、『黒人のリズム感』は、最終的な目標になると思います。
七類氏が身に付けたという、『体がドラムマシンになったような感覚で、非常に気持ちが良く、このまま延々と踊り続けられる気がした』という感覚は、『踊り』を『演奏』に変えれば、ミュージシャンなら誰でも身に付けたいと願う感覚でしょう。

ただ、どんなに頑張ってもその『ノリ』を出すことが出来ず、どこか『あのリズム感は黒人特有のもので、日本人には絶対に真似できない』と諦めている部分があるのも、事実だと思います。

ところが、七類氏はその『黒人のリズム感』を生まれつき持っていた訳では無く、『後天的』に身に付けることに成功しました。
正確に言えば、後天的に身に付いたのは、『黒人のリズム感』を形成する要因の内の、体形やフィーリングといった人間としての『種』の違い以外の部分(氏は『ノリのリズム』と表現しています)です。

この経験から、七類氏は、適切なトレーニングを行えば『あなたは確実に黒人のリズム感をモノにすることができる』と断言しています。

同書『黒人リズム感の秘密』では、その理論とトレーニング方法が詳細に書かれている訳です。

同書は、前出の友寄氏の著書の半分ぐらいの厚さで、七類氏の文章は端的でユーモアがあり非常に読みやすいです。しかも、読み進めていく内に、目から鱗がポロポロと落ち、驚きと共に気付きがたくさんあるので、私は時間を忘れてスイスイと読み進んでしまいました。

前出の友寄氏が、音楽と武道を関連付けて解説したように。七類氏も、ダンス、音楽、スポーツと、黒人が活躍しているジャンルには全てこの『黒人のリズム感』が必要不可欠だと言います。

ダンスや音楽をやる方はもちろん、スポーツにおいて黒人の様な動きを目標としている方にも、『絶対に』読んでもらいたい本です。

ちなみに、この『黒人リズム感の秘密』は、七類氏が1994年に書き、1999年に出版されたものです。その後、数回改訂版が発売されていて、Amzonでも最新版(2010年版)が手に入ります。
ただ、中古も多く出回っていて、そちらでしたら送料込みで500円程度で手に入れることが出来ます。(私は2001年版を中古で購入しました)

こんなに素晴らしい本が500円で手に入るなんて!
※2017年10月現在、プレミアがついてかなり高額になっているようです。

さらに、七類氏は、DVDと写真でトレーニング方法を詳しく紹介した本も出版しています。
ただこちらは、絶版状態のようで、プレミアムが付いています。DVD付だと1万円以上もします。

先の『黒人リズム感の秘密』には、DVDは付いていません。写真は掲載されていますが、白黒です。ですので、トレーニングをしたくても、その細かい動きは分かり難いです。

そこで、YouTtubeで、七類氏のダンスシーンやトレーニングシーンがアップうされてないか探したところ・・・
ありました!



『黒人リズム感の秘密』を読み、トレーニングの意味をしっかり理解した上で、動画に合わせてトレーニングを行えば、楽器演奏にも相当の影響が出ると思います。

興味のある方は、ぜひ試してみてください。

この『黒人リズム感の秘密』を読んで、私が行っていたリズムトレーニングは、リズム感を養うためのトレーニングのほんの小さい部分だったことが分かります。
常に、リズム感に関して『何か違う』と感じてきたことが、この『黒人リズム感の秘密』を読むことで解決しました。

これからは、リズム感の根本的な見直しのために、上記トレーニングも加えていきたいと思っています。というか、すでに行っています。

我々日本人にも、素晴らしい『日本人のリズム感』があります。
恐らく、私が和楽器を使い、邦楽演奏家を目指すのであれば、特別にその『日本人のリズム感』を学ぶ必要はないでしょう。
でも、ご存じのように、アコースティックギターやエレキギターは、アメリカで発展しました。ブルースやロックやジャズも、アメリカで生まれ育ちました。その中で、黒人たちの『リズム感』は必要不可欠だったのは、誰もが認めるところでしょう。

私は、そんな楽器やジャンルを選んでしまった訳ですから、やはり根本から『リズム感』を見直していかなければいけないということなんですね。

ギターリストにとっても必読書です!
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黒人リズム感の秘密

※2017年10月現在、プレミアがついてかなり高額になっているようです。



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Posted by sinya at 12:32 │お勧め教則本