2012年04月14日
12平均律~ギターのチューニング方法~
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ギターの弦は、『フレット』と呼ばれる指板に埋め込まれた金属により、区切られています。
前回の記事【弦楽器の始まり~神の音程~】で、弦の長さを丁度2等分した場所を指で押さえて弾くと、何も押さえないで鳴らした元の音の1オクターブ上の音が出ると書きましたが。ギターでは、弦を丁度2等分した場所は『12フレット』になります。
ということは、ギターの弦は『1オクターブの間をフレットで12等分している』ことになります。
『フレット』は半音ごとに区切られているので、1オクターブは12コの半音が集まって出来ていることになりますね。
この12等分は、適当に分けられている訳ではありません。数学的にキレイに均等に12等分されています。
均等といっても、全てのフレットの間の長さが同じ長さという訳ではありません。同じ比率で段々とフレット間は狭くなっていきます。
このように、1オクターブを均等な比率で12等分にした音律を『12平均律』といいます。
その12コの音の中で、連続して奏でると明るく楽しい感じがする8コの音を集めて出来た音階が、メジャースケールですね。
音楽の歴史の中で、音律も音階もたくさん考え出されてきたようですが。今現在は、一般的に『12平均律』とそこから生み出される様々なスケール(音階)・コード(和音)により曲が作られ演奏されています。
一方。音とは、空気の振動ですよね。その振動は、1秒間に何回繰り返されるかによって区別されます。それが『周波数』で、単位はヘルツです。
例えば、音叉の音で楽器のチューニングをする時に使われる『A(ラ)』の音は、440Hzです。
これは、1秒間に440回振動を繰り返すことになり。それが人間の耳に届くと『A』の音として聞こえるんですね。
そして、2つの音を同時に鳴らした時、2音の振動の繰り返しが重なる回数が多いほど、人間の耳にはキレイな響きに聞こえます。
AとAの2音を鳴らした時、当然440Hz同士なので振動が重なりますね。また、Aの1オクターブ上の音は880Hzになります。なので、Aと1オクターブ上のAを同時に鳴らしても重なる回数が多いのでキレイに聞こえます。
前回の『単純な分け方をした場所ほど良い響きの音が出せる』というのは、2音の周波数の比率が単純な方が重なる回数が多くなるからなんです(実際は2音の倍音の振動数が関係していますが、話が難しくなるので省略します)。
ですから、前回の『イイじゃん』と『スゲーイイじゃん』の2つの音も、元の音の周波数に対して単純な比率の周波数ですので、キレイな響きに聞こえるんですね。
実際、2音の周波数の比率が複雑な場合、その2音を同時に鳴らすと、その波のズレから『うなり』が聞こえます。これが、2音がまったく同じ周波数または単純な比率の周波数になると、この『うなり』は聞こえなくなるんです。
2音間の『うなり』を録音してみました。
弦を弾いた時には『ウォンウォン』と『うなり』が聞こえますが、2音がだんだん近づいて(合って)くると、その『ウォンウォン』の間隔が大きくなっていきます。最終的に2音がピッタリ合うと『うなり』が無くなり、1つの音のように聞こえますね。
チューニングメーターに頼らずギターをチューニングする場合は、この『うなり』を利用して行います。
『うなり』はスゴク分かり易いので、慣れると聞き取れるようになります。また、音としてだけではなく、振動としてギターの指板を介して手に直接感じることも出来ます。
スタジオ練習やライブの時など騒音の中でチューニングする時、音を聞かなくても、この指に伝わる振動だけでチューニングをすることも可能です。
それ程『うなり』は分かり易く、不快な感じがします。
さて、12平均律の話に戻ります。
12平均律は、試行錯誤した結果、ある意味無理に1オクターブを12等分した音律です。
どんなkey(調)でもバランス良く無難に演奏できるという利点がありますが、12音の中に『うなり』を発しない気持ちの良い響きの音が、元の音同士とその1オクターブ上の音の2つしかありません。
ですから、前回の記事の『イイじゃん』の音も『スゲーイイじゃん』の音も、12平均律の中では、微妙にズレていて純粋に『イイじゃん』の響きにならないんです。
チューニングの記事の時に『チューニングメーターでチューニングしたギターは、気持ちが悪くて使えない』と書きましたが、その理由がこの微妙なズレにあるんです。
チューニングメーターは、当然ですが平均律を元に作られているんです。
なので、ギターの各弦をチューニングメーターでピッタリ合わせた後、コード(和音)を弾くと、この微妙なズレによって気持ち悪い響きに聞こえてしまうんです。特に、低音弦に対する高音弦の音は、我慢し難い響きになります。
ただし、ギターは平均律を元に作られている楽器です。チューニングメーターとピッタリ合わせた状態が本来のギターの正確なチューニングであるのは間違いありません。
ですから、和音がどんなに気持ち悪くても我慢してそのまま演奏するべきなのだと思います。
それは分かっているのですが・・・。
私がこの気持ち悪さを認識し始めたのは、比較的最近気だったと思います。それまでエレキギター中心だった練習がアコースティックギター中心になってからです。
ギターのチューニングは奥が深いですね。ギターを始めて30年ほどが経っても、まだ新しい発見があります。
さて、ギターの宿命ともいえるこの気持ち悪い和音。今では、これに対する解決策を、以下のように自分なりに行っています。
ある程度チューニングした後、演奏する曲のkey(調)となるコード(和音)を『ジャラ~ン』と鳴らします。そのコードが気持ち良く聞こえるように、低音弦と高音弦の両方を平均的に少しずつ合わせていきます。
こうすることによって、そのkeyの曲に出てくるコードなら、ほとんど気持ち良く聞こえる感じがします。
そして、曲の殆どが、最後にkeyとなるコードで終わりますので。最後に一番気持ちの良い響きに合わせたコードで終わることが出来ます。
最後がキレイなら、曲全体の印象がグッと上がりますよね。
今後、自分のチューニング方法がどう変わるか分かりませんが。
今は、この方法が一番シックリします。
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ということは、ギターの弦は『1オクターブの間をフレットで12等分している』ことになります。
『フレット』は半音ごとに区切られているので、1オクターブは12コの半音が集まって出来ていることになりますね。
この12等分は、適当に分けられている訳ではありません。数学的にキレイに均等に12等分されています。
均等といっても、全てのフレットの間の長さが同じ長さという訳ではありません。同じ比率で段々とフレット間は狭くなっていきます。
このように、1オクターブを均等な比率で12等分にした音律を『12平均律』といいます。
その12コの音の中で、連続して奏でると明るく楽しい感じがする8コの音を集めて出来た音階が、メジャースケールですね。
音楽の歴史の中で、音律も音階もたくさん考え出されてきたようですが。今現在は、一般的に『12平均律』とそこから生み出される様々なスケール(音階)・コード(和音)により曲が作られ演奏されています。
一方。音とは、空気の振動ですよね。その振動は、1秒間に何回繰り返されるかによって区別されます。それが『周波数』で、単位はヘルツです。
例えば、音叉の音で楽器のチューニングをする時に使われる『A(ラ)』の音は、440Hzです。
これは、1秒間に440回振動を繰り返すことになり。それが人間の耳に届くと『A』の音として聞こえるんですね。
そして、2つの音を同時に鳴らした時、2音の振動の繰り返しが重なる回数が多いほど、人間の耳にはキレイな響きに聞こえます。
AとAの2音を鳴らした時、当然440Hz同士なので振動が重なりますね。また、Aの1オクターブ上の音は880Hzになります。なので、Aと1オクターブ上のAを同時に鳴らしても重なる回数が多いのでキレイに聞こえます。
前回の『単純な分け方をした場所ほど良い響きの音が出せる』というのは、2音の周波数の比率が単純な方が重なる回数が多くなるからなんです(実際は2音の倍音の振動数が関係していますが、話が難しくなるので省略します)。
ですから、前回の『イイじゃん』と『スゲーイイじゃん』の2つの音も、元の音の周波数に対して単純な比率の周波数ですので、キレイな響きに聞こえるんですね。
実際、2音の周波数の比率が複雑な場合、その2音を同時に鳴らすと、その波のズレから『うなり』が聞こえます。これが、2音がまったく同じ周波数または単純な比率の周波数になると、この『うなり』は聞こえなくなるんです。
2音間の『うなり』を録音してみました。
弦を弾いた時には『ウォンウォン』と『うなり』が聞こえますが、2音がだんだん近づいて(合って)くると、その『ウォンウォン』の間隔が大きくなっていきます。最終的に2音がピッタリ合うと『うなり』が無くなり、1つの音のように聞こえますね。
チューニングメーターに頼らずギターをチューニングする場合は、この『うなり』を利用して行います。
『うなり』はスゴク分かり易いので、慣れると聞き取れるようになります。また、音としてだけではなく、振動としてギターの指板を介して手に直接感じることも出来ます。
スタジオ練習やライブの時など騒音の中でチューニングする時、音を聞かなくても、この指に伝わる振動だけでチューニングをすることも可能です。
それ程『うなり』は分かり易く、不快な感じがします。
さて、12平均律の話に戻ります。
12平均律は、試行錯誤した結果、ある意味無理に1オクターブを12等分した音律です。
どんなkey(調)でもバランス良く無難に演奏できるという利点がありますが、12音の中に『うなり』を発しない気持ちの良い響きの音が、元の音同士とその1オクターブ上の音の2つしかありません。
ですから、前回の記事の『イイじゃん』の音も『スゲーイイじゃん』の音も、12平均律の中では、微妙にズレていて純粋に『イイじゃん』の響きにならないんです。
チューニングの記事の時に『チューニングメーターでチューニングしたギターは、気持ちが悪くて使えない』と書きましたが、その理由がこの微妙なズレにあるんです。
チューニングメーターは、当然ですが平均律を元に作られているんです。
なので、ギターの各弦をチューニングメーターでピッタリ合わせた後、コード(和音)を弾くと、この微妙なズレによって気持ち悪い響きに聞こえてしまうんです。特に、低音弦に対する高音弦の音は、我慢し難い響きになります。
ただし、ギターは平均律を元に作られている楽器です。チューニングメーターとピッタリ合わせた状態が本来のギターの正確なチューニングであるのは間違いありません。
ですから、和音がどんなに気持ち悪くても我慢してそのまま演奏するべきなのだと思います。
それは分かっているのですが・・・。
私がこの気持ち悪さを認識し始めたのは、比較的最近気だったと思います。それまでエレキギター中心だった練習がアコースティックギター中心になってからです。
ギターのチューニングは奥が深いですね。ギターを始めて30年ほどが経っても、まだ新しい発見があります。
さて、ギターの宿命ともいえるこの気持ち悪い和音。今では、これに対する解決策を、以下のように自分なりに行っています。
ある程度チューニングした後、演奏する曲のkey(調)となるコード(和音)を『ジャラ~ン』と鳴らします。そのコードが気持ち良く聞こえるように、低音弦と高音弦の両方を平均的に少しずつ合わせていきます。
こうすることによって、そのkeyの曲に出てくるコードなら、ほとんど気持ち良く聞こえる感じがします。
そして、曲の殆どが、最後にkeyとなるコードで終わりますので。最後に一番気持ちの良い響きに合わせたコードで終わることが出来ます。
最後がキレイなら、曲全体の印象がグッと上がりますよね。
今後、自分のチューニング方法がどう変わるか分かりませんが。
今は、この方法が一番シックリします。
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Posted by sinya at 17:52
│音楽理論