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2013年06月29日

HEADWAY『HYG-038』調整計画




【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】


約1年半ほど前に、教室の生徒さん用ギターとして購入したヘッドウェイ『HYG-038』

その小型のボディと短いスケールにより、初めてギターを持つ小学生や女性の方でも楽に抱えることが出来るので、教室では大活躍です。もう『みんなのギター』という感じで、いつも教室の隅にスタンバイしています。

このボディ形状とサイズは、ギブソン『L-00』をコピーしたものだと思います。

ボディの下の部分が大きく、上が小さ目、それはまるで『ひょうたん』のような形です。
ネックは<43mm>と細く握りやすい上、スケールは約<630mm>と短いのでテンションが緩く押さえ易い。
『弾き易さ』という面では、これ以上のものはないと思うほど、本当に弾き易いギターです。

ただ、昔の、いわゆるフォークギターと言われた、大きなボディと長いスケールのギターでジャカジャカとコードを掻き鳴らしていた人間としては、「こんな小さなボディで大きく良い音が出るのか?」と、はなはだ疑問だった訳です。

確かに、教室用のアコースティックギターを探していた時には、この『HYG-038』が一番良い音に思いました。でもそれは、この圧倒的な『弾き易さ』に、ある意味騙されていた可能性もある訳です。
特に当時の私は、ギター1本だけの音を聴いて『どのメーカーのどのギターと比べてどうなのか?』と明確に認識できるほどの耳を持ち合わせていませんでしたので。どうしても、弾くことの出来るギターを順番に弾いて『どっちが良い音かな?』と比べながら選ぶしかありませんでした・・・。

ただ、あれから1年以上が経ち。教室にて、生徒さんたちのイロイロなメーカーのさまざまなギターの生音を聴くようになり、ギターの音に対する耳が、多少は肥えてきたかなとも思っています。

最近、私は、レッスンではOMタイプのギターを弾いています。で、昨日のレッスンで、生徒さんが『HYG-038』を使い、2人で思いっきりストロークをして楽しく演奏をしました。
ちなみに、それぞれのギターには、同じゲージの弦が張られています。

そうするとですね、何と、私のOMタイプのギターが負けるぐらいの音量が出る訳です、『YHG-038』の小さなボディで。

確かに、ボディのサイズは見て直ぐに分かるぐらい『HYG-038』の方が小さいんです。特に、ボディの上の方はかなり小さく見えます。ただし、その代わりに、実はボディの深さは『HYG-038』の方が深いんですね。

ボディの下の方は<2~3mm>程度、ボディの上の方は<5mm>ほども『HYG-038』の方が厚くなっています。

この胴の深さが、音の大きさに影響を与えている要因の1つでしょう。

まぁ、こんな小さなボディに音の大きさで負けるのも悔しいので、私もOMタイプのギターを必死にストロークしましたが・・・大人気ないですね。

そんな訳で、ストロークした時の音の大きさは、このボディサイズから想像も出来ないぐらいのものがあります。

一方で、アルペジオやソロギターのように、弦を1本ずつ鳴らすような曲ではどうでしょうか?

まず『HYG-038』の低音弦は、非常に温かい音が鳴ります。
鳴り響くと言うほどの音量は無いのですが、アルペジオなどの演奏には必要にして十分な音量で、優しく鳴る感じですね。
それに比べて高音弦は、パンッとよく鳴ります。
決してキラキラとした音ではないのですが、どちらかと言えば、力強く説得力がある感じがします。
ですから、右手の4本の指を使って低音から高音までを鳴らすと、温かい低音の中から、ハッキリと高音が聴こえてくる感じがするんですね。

ネットでイロイロ調べますと、『L-00』タイプのギターは『低音と高音のバランスがソロギターに向いている』という方がいらっしゃいますが、なるほどなと思う訳です。

当教室の『HYG-038』は、確かにそれほど高いギターではありません。というか、安い部類のギターです。メーカーはヘッドウェイですが、中国で作られたギターです。表板も、単板ではありません。なので、本当に本来のギブソン『L-00』と同じような音が出ているかと言えば、それは有り得ないのですが・・・。

それでも、このボディ形状に寄る『音の特徴』は、確かに『L-00』のそれと同じ傾向があるように思えます。

この『HYG-038』は、購入当時、すでに楽器店に数年置いてあった状態です。さらに、私が購入してから1年半、教室で生徒さんたちにガンガン可愛がられてきました。
その経年数と使われ方も、このギターがとってもよく鳴る要因の1つであることは確かだと思います。

もし、ギブソン『L-00』を買うとなれば、それなりの出費を覚悟しなければなりません。で、そんな高価なギターだと、どうしても大切に仕舞ってしまう傾向になりますので、常にガンガンと弾きまくるという訳にはいかないでしょう。

そう考えると、当教室の『HYG-038』は、『安いからこその鳴りの良さ』があるのではないかとも思えるんです。

それなら、もっともっと、私も含めたくさんの人にガンガン弾いてもらう為に、『HYG-038』を調整することにしました。

調整と言っても、元がそれほど高いギターではないので、安く出来る簡単な調整を考えています。
予定している調整作業は、以下のようになりなります。

☆ストラップピンの取り付け
☆ブリッジピンの交換
☆サドルの調整と弦高調整

以上の調整を行うことで、より弾き易くし、生徒さんたちに今まで以上にガンガン弾いてもらい。さらに、立って演奏できるようにすることで、教室以外の野外でのちょっとしたイベントなどの時にも持ち出して使うことが出来ます。

活躍の場が増えて、音を出す機会が増えれば増えるほど、『HYG-038』は、もっと良い音を出してくれるようになるでしょう。

実際の調整作業はこれからになります。もちろん、調整作業の様子は、随時ブログにてご報告させていただきます。

みんなの『HYG-038』が、どんな風に変わって、どんな風に成長していくか、今から楽しみです。


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HEADWAY『HYG-038』調整計画


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