↓こちらもチェック! ウクレレ独学応援
↓こちらもチェック! ===============
Information
静岡県東部・伊豆 ブログポータルサイト イーラ・パーク
 

2013年07月15日

HYG-038 調整計画『弦高調整』




【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】


調整計画が進行中のHYG-038ですが、本日は調整のメインイベント『弦高調整』のご報告です。
今回の弦高調整も、『APX700Ⅱの弦高調整』の時と同じ方法で行います。

サドルの底面を削って弦高を低くする作業ですね。

APX700Ⅱの弦高調整の記事でも書きましたが、再度『サドルを削る方法』の手順を確認します。


☆弦高調整の手順

①今のギターの状態を知る
・チューニングした状態で弦高を測ります。
・測るのは『6弦12フレット』と『1弦12フレット』の2箇所。
・測った数値はしっかりメモを取っておきます。

②目標の弦高を決めサドルを何ミリ削るか計算する
・目標となる弦高を決めてメモを取ります。
・<今の弦高-目標の弦高×2> が、削るサドルの厚さになります。

③ギター本体からサドルを外す

④削る前の状態のサドルを測定する

⑤サドルの底面を削る
・この時、サドルが『平らに』削れているかをマメにチェックします。

⑥サドルの厚さを測りどれくらい削れたかを確認する

⑦サドルをギターにセットし弦を張ってチューニングしたあと弦高を測る

⑧目標の弦高になるまで⑤⑥⑦を繰り返す


実際にサドルを削る前に、注意点をいくつか挙げてみます。

まず、弦高調整の前に、かならずネックの状態を確認します。
ネックは、基本的には『反っていない真っ直ぐの状態』が理想です。もし、ネックが真っ直ぐな状態では無い場合、それだけでかなり弦高に影響してしまいます。ですので、弦高調整の前に、必ずネックの調整を行いましょう。

手順⑤でサドルを削る時、注意することは『サドルの底面を平らにすること』です。
サドルは、弦の振動をギターの表板に伝える大切な役割を担っています。そのサドルは、底面でギターのブリッジ部分に接地していますので、もし、サドルの底面が凸凹していてブリッジ部との間に隙間が空いてしまったら、効率的にギターの振動を伝えることが出来なくなりますね。そうなってしまっては、ギター本来の音とは程遠い状態になってしまいます。
弦高を低くして弾き易くしても、音が悪くなってしまっては本末転倒です。
手順⑤については、確認作業を頻繁にして、出来るだけ慎重に行わなければなりません。

私は、これらの作業を、HYG-038にもともと付いているサドルを削って行います。
誰に習ったわけでもなく自己流での作業ですので、一歩間違えれば自分の思うような結果が得られないことは承知の上で行っています。
ネックの調整もサドルを削る作業も、凄く難しいという訳ではありませんが。もし『弦高調整をしたい!』と思っていらっしゃる方で、自信の無い方、あるいは、面倒だと思う方は、ギターを購入した楽器店にご相談して頂ければと思います。

くれぐれも、私の記事は参考程度に留めて下さい。


前置きが長くなってしまいましたが、それでは作業に入ります。

私自身、アコギのこの方法での弦高調整は4回目です。少しだけ慣れてきましたが、慎重にいきたいと思います。


手順①、②

弦高調整前のHYG-038の状態と目標弦高の比較です。

調整前の弦高
1弦12フレット<2.2mm>
6弦12フレット<2.9mm>

目標の弦高
1弦12フレット<1.8mm>
6弦12フレット<2.5mm>

現状と目標の差
1弦6弦共に<0.4mm>

削るサドルの厚さ
0.4 × 2 = <0.8mm>

HYG-038 調整計画『弦高調整』


調整前の状態でも、それほど弦高が高いわけではありません。むしろ、HYG-038は、ボディも小さく、ネックも細いので、この状態でも十分に弾き易いのですが・・・
今回の調整計画の1つの目標が『立って演奏しやすいアコギにする』ですので。そうなると、エレキギターに慣れてしまっている私からすると、やはり、もう少し弦高を下げたいなと思う訳です。
ただ、あまり弦高を下げ過ぎてしまっても、音に迫力がなくなったりコモッタ感じになったり、あるいは、弦がフレットに触れてノイズが出たりしてしまいますので・・・
1弦で<1.8mm>が限界かなと、イメージで目標を立てました。

ちなみに、弦高の測定には、APXの時と同じ『シックネスゲージ』を使いました。

サドルを削る量が、APX700Ⅱの時の倍になります。音にどれほど影響が出るか、少し心配ですね。


手順③、④

HYG-038からサドルを外すと、かなり汚れていました。

HYG-038 調整計画『弦高調整』


せっかくなので、出来るだけキレイにしました。

で、サドルの1弦と6弦が当たる部分にマジックでマークを付けます。これは、測定する時の基準点にする為です。

調整前のサドルの状態を測定します。道具は、これも前回と同じ『ノギス』です。

HYG-038 調整計画『弦高調整』


調整前のサドルの寸法
1弦側<6.65mm> 6弦側<7.75mm>

削る量が<0.8mm>なので、サドルの目標数値は以下のようになります。
1弦側 6.65-0.8 = <5.85mm>
6弦側 7.75-0.8 = <6.95mm>

だいぶ細かい数値ですので、頻繁にノギスで確認しながら削っていきたいと思います。


手順⑤、⑥

今回、サドルを削るにあたって、新兵器を投入します。

先ほども触れたように、サドルの底面は正確に『平ら』である必要があります。それを、前回のAPXの時のように『手の感覚だけで削る』のは、やはり無謀というか心配というか・・・
ですので、サドルを削る時にガイドとなるものが欲しい!で、家中を探したんです。そしたら、ありました!これなら使えそうです。

HYG-038 調整計画『弦高調整』


水平を測る為の道具で、アルミ製の『水平器』です。

ホームセンターで売っているもので、多分、家を建てた時にいろいろチェックする為に購入したと思います。
仮にも『水平』を測るツールですから、それなりに『真っ直ぐで平ら』な構造になっていると思います.。というか、我が家の中にあるものでは、最も『平らな構造』をしていると思いましたので、今回採用となりました。

この水平器にサドルを当てながら削っていけば、サドルの底面もかなり『平ら』な状態を保てるのではないかと思った訳です。

HYG-038 調整計画『弦高調整』


という訳で。新兵器を使って、あとは削ります。

最初は、100番のサンドペーパーです。サンドペーパーの下敷きには『強化ガラス』を使います。
かなり頻繁に、『測定』と『平らの確認』をしていきました。

目標数値に近付いてきたら、180番のサンドペーパーに変えます。

目標の数値になりましたら、最後は240番のサンドペーパーを軽くかけ、仕上げです。
サドルの数値を測定すると、目標の値とピッタリ同じとなりました。

サドルの底面が『平ら』であるかを確認する1つの方法として、光を当てて調べてみます。

HYG-038 調整計画『弦高調整』


光が漏れていませんので、サドルの底面に凹凸は無いようです。

水平器を使ったお陰で、サドルの底面は、私の目には『非常に正確に平ら』な状態に見えます。
サンドペーパーの下敷きとして使っている『強化ガラス』にサドルを当てると『吸い付く』ような感じさえします。

サドルを削る作業は『数値』も『底面』も、非常に上手くいったように思います。


手順⑦

サドルが上手く削れたので、早速、ブリッジにサドルを戻して、弦を張ってみましょう。

そして、測定です。

1弦12フレット<1.8mm>
HYG-038 調整計画『弦高調整』


6弦12フレット<2.4mm>
HYG-038 調整計画『弦高調整』


1弦は、目標にピッタリ!6弦は、0.1mm削り過ぎのようですが。より正確に測ると、恐らく<2.45mm前後>ぐらいになると思います。
弦高を『シックネスゲージ』を使って正確に1/100の単位まで測るのは難しいです。なので、誤差の範囲ということで、<2.4mm>ということにして、これで善しとしましょう。


以上、HYG-038の調整計画のメインイベント『弦高調整』は無事に終わりました。

今回は、新兵器『水平器』を使ったお陰で、かなり理想に近い形で作業を終えることが出来ました。
これからも、調整に関して知識・実技共に勉強をして、少しでも生徒さんたちの役に立てるように、良いアドバイスが出来るようにしていきたいと思っています。

で、弦高が低くなったHYG-038の音や弾き心地については、この後、まだ弦の交換やブリッジピンの交換が残っていますので・・・
全ての調整が終了した時点で、まとめてご報告させて頂きたいと思います。


☆記事に登場した機材をAmazonで見る!

豊光 26枚シックネスゲージ ビニールポーチ入リ M240M




シンワ測定 高級ミニノギス 100mm



HEADWAY『HYG-038』関連記事

・貸し出し用アコースティックギターギター~ヘッドウェイ『HYG038』~
・HEADWAY HYG-038の音
・HEADWAY『HYG-038』調整計画
・HYG-038 調整計画『ストラップ・ピン取り付け』
・HYG-038 弦を考える
・HYG-038 調整計画『弦高調整』
・HYG-038 調整計画『ブリッジピン・弦交換』


☆厳選!ギターを始めたばかりの方にお勧めの記事3つ!

厳選1 メロディ演奏にもコード伴奏にも密接な関連があるCメジャースケール。ギターを初めて触った時から上級者になるまでの練習の必須項目!
【Cメジャースケールを練習しよう!~ギターにおけるCメジャースケールの重要性~】


厳選2 ギターで最初に練習するべき曲は教則本には載っていない場合が多いんです!最初にどんな曲を弾くべきか?またその判別方法は?
【ギターで最初に挑戦する曲は?~キィの判別と教則本の落とし穴~】


厳選3 sinyaが猛烈プッシュするギターの新しい練習方法!いずれは、この練習がギターリストにとっての当たり前になると本気で思っています。ギターの全てが詰まった画期的な練習です!
【ギターリストの新しい練習方法~二胡譜の活用~】


HYG-038 調整計画『弦高調整』


HYG-038 調整計画『弦高調整』



【初心者・独学ギターリストの強い味方】とにかくギターを弾きたいという方へおすすめの教材です!





同じカテゴリー(調整・メンテナンス)の記事画像
モーリス『MV-701』 リペア完了!~アコギリペアの驚くべき技術~
指板のインレイ加工
HYG-038 調整計画『ブリッジピン・弦交換』
HYG-038 弦を考える
HYG-038 調整計画『ストラップ・ピン取り付け』
HEADWAY『HYG-038』調整計画
同じカテゴリー(調整・メンテナンス)の記事
 モーリス『MV-701』 リペア完了!~アコギリペアの驚くべき技術~ (2014-01-31 21:39)
 指板のインレイ加工 (2013-11-24 23:39)
 HYG-038 調整計画『ブリッジピン・弦交換』 (2013-07-17 17:53)
 HYG-038 弦を考える (2013-07-04 00:06)
 HYG-038 調整計画『ストラップ・ピン取り付け』 (2013-07-02 23:09)
 HEADWAY『HYG-038』調整計画 (2013-06-29 02:10)