2013年07月15日
HYG-038 調整計画『弦高調整』
⇒【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】
調整計画が進行中のHYG-038ですが、本日は調整のメインイベント『弦高調整』のご報告です。
今回の弦高調整も、『APX700Ⅱの弦高調整』の時と同じ方法で行います。
サドルの底面を削って弦高を低くする作業ですね。
APX700Ⅱの弦高調整の記事でも書きましたが、再度『サドルを削る方法』の手順を確認します。
☆弦高調整の手順
①今のギターの状態を知る
・チューニングした状態で弦高を測ります。
・測るのは『6弦12フレット』と『1弦12フレット』の2箇所。
・測った数値はしっかりメモを取っておきます。
②目標の弦高を決めサドルを何ミリ削るか計算する
・目標となる弦高を決めてメモを取ります。
・<今の弦高-目標の弦高×2> が、削るサドルの厚さになります。
③ギター本体からサドルを外す
④削る前の状態のサドルを測定する
⑤サドルの底面を削る
・この時、サドルが『平らに』削れているかをマメにチェックします。
⑥サドルの厚さを測りどれくらい削れたかを確認する
⑦サドルをギターにセットし弦を張ってチューニングしたあと弦高を測る
⑧目標の弦高になるまで⑤⑥⑦を繰り返す
実際にサドルを削る前に、注意点をいくつか挙げてみます。
まず、弦高調整の前に、かならずネックの状態を確認します。
ネックは、基本的には『反っていない真っ直ぐの状態』が理想です。もし、ネックが真っ直ぐな状態では無い場合、それだけでかなり弦高に影響してしまいます。ですので、弦高調整の前に、必ずネックの調整を行いましょう。
手順⑤でサドルを削る時、注意することは『サドルの底面を平らにすること』です。
サドルは、弦の振動をギターの表板に伝える大切な役割を担っています。そのサドルは、底面でギターのブリッジ部分に接地していますので、もし、サドルの底面が凸凹していてブリッジ部との間に隙間が空いてしまったら、効率的にギターの振動を伝えることが出来なくなりますね。そうなってしまっては、ギター本来の音とは程遠い状態になってしまいます。
弦高を低くして弾き易くしても、音が悪くなってしまっては本末転倒です。
手順⑤については、確認作業を頻繁にして、出来るだけ慎重に行わなければなりません。
私は、これらの作業を、HYG-038にもともと付いているサドルを削って行います。
誰に習ったわけでもなく自己流での作業ですので、一歩間違えれば自分の思うような結果が得られないことは承知の上で行っています。
ネックの調整もサドルを削る作業も、凄く難しいという訳ではありませんが。もし『弦高調整をしたい!』と思っていらっしゃる方で、自信の無い方、あるいは、面倒だと思う方は、ギターを購入した楽器店にご相談して頂ければと思います。
くれぐれも、私の記事は参考程度に留めて下さい。
前置きが長くなってしまいましたが、それでは作業に入ります。
私自身、アコギのこの方法での弦高調整は4回目です。少しだけ慣れてきましたが、慎重にいきたいと思います。
手順①、②
弦高調整前のHYG-038の状態と目標弦高の比較です。
調整前の弦高
1弦12フレット<2.2mm>
6弦12フレット<2.9mm>
目標の弦高
1弦12フレット<1.8mm>
6弦12フレット<2.5mm>
現状と目標の差
1弦6弦共に<0.4mm>
削るサドルの厚さ
0.4 × 2 = <0.8mm>

調整前の状態でも、それほど弦高が高いわけではありません。むしろ、HYG-038は、ボディも小さく、ネックも細いので、この状態でも十分に弾き易いのですが・・・
今回の調整計画の1つの目標が『立って演奏しやすいアコギにする』ですので。そうなると、エレキギターに慣れてしまっている私からすると、やはり、もう少し弦高を下げたいなと思う訳です。
ただ、あまり弦高を下げ過ぎてしまっても、音に迫力がなくなったりコモッタ感じになったり、あるいは、弦がフレットに触れてノイズが出たりしてしまいますので・・・
1弦で<1.8mm>が限界かなと、イメージで目標を立てました。
ちなみに、弦高の測定には、APXの時と同じ『シックネスゲージ』を使いました。
サドルを削る量が、APX700Ⅱの時の倍になります。音にどれほど影響が出るか、少し心配ですね。
手順③、④
HYG-038からサドルを外すと、かなり汚れていました。

せっかくなので、出来るだけキレイにしました。
で、サドルの1弦と6弦が当たる部分にマジックでマークを付けます。これは、測定する時の基準点にする為です。
調整前のサドルの状態を測定します。道具は、これも前回と同じ『ノギス』です。

調整前のサドルの寸法
1弦側<6.65mm> 6弦側<7.75mm>
削る量が<0.8mm>なので、サドルの目標数値は以下のようになります。
1弦側 6.65-0.8 = <5.85mm>
6弦側 7.75-0.8 = <6.95mm>
だいぶ細かい数値ですので、頻繁にノギスで確認しながら削っていきたいと思います。
手順⑤、⑥
今回、サドルを削るにあたって、新兵器を投入します。
先ほども触れたように、サドルの底面は正確に『平ら』である必要があります。それを、前回のAPXの時のように『手の感覚だけで削る』のは、やはり無謀というか心配というか・・・
ですので、サドルを削る時にガイドとなるものが欲しい!で、家中を探したんです。そしたら、ありました!これなら使えそうです。

水平を測る為の道具で、アルミ製の『水平器』です。
ホームセンターで売っているもので、多分、家を建てた時にいろいろチェックする為に購入したと思います。
仮にも『水平』を測るツールですから、それなりに『真っ直ぐで平ら』な構造になっていると思います.。というか、我が家の中にあるものでは、最も『平らな構造』をしていると思いましたので、今回採用となりました。
この水平器にサドルを当てながら削っていけば、サドルの底面もかなり『平ら』な状態を保てるのではないかと思った訳です。

という訳で。新兵器を使って、あとは削ります。
最初は、100番のサンドペーパーです。サンドペーパーの下敷きには『強化ガラス』を使います。
かなり頻繁に、『測定』と『平らの確認』をしていきました。
目標数値に近付いてきたら、180番のサンドペーパーに変えます。
目標の数値になりましたら、最後は240番のサンドペーパーを軽くかけ、仕上げです。
サドルの数値を測定すると、目標の値とピッタリ同じとなりました。
サドルの底面が『平ら』であるかを確認する1つの方法として、光を当てて調べてみます。

光が漏れていませんので、サドルの底面に凹凸は無いようです。
水平器を使ったお陰で、サドルの底面は、私の目には『非常に正確に平ら』な状態に見えます。
サンドペーパーの下敷きとして使っている『強化ガラス』にサドルを当てると『吸い付く』ような感じさえします。
サドルを削る作業は『数値』も『底面』も、非常に上手くいったように思います。
手順⑦
サドルが上手く削れたので、早速、ブリッジにサドルを戻して、弦を張ってみましょう。
そして、測定です。
1弦12フレット<1.8mm>

6弦12フレット<2.4mm>

1弦は、目標にピッタリ!6弦は、0.1mm削り過ぎのようですが。より正確に測ると、恐らく<2.45mm前後>ぐらいになると思います。
弦高を『シックネスゲージ』を使って正確に1/100の単位まで測るのは難しいです。なので、誤差の範囲ということで、<2.4mm>ということにして、これで善しとしましょう。
以上、HYG-038の調整計画のメインイベント『弦高調整』は無事に終わりました。
今回は、新兵器『水平器』を使ったお陰で、かなり理想に近い形で作業を終えることが出来ました。
これからも、調整に関して知識・実技共に勉強をして、少しでも生徒さんたちの役に立てるように、良いアドバイスが出来るようにしていきたいと思っています。
で、弦高が低くなったHYG-038の音や弾き心地については、この後、まだ弦の交換やブリッジピンの交換が残っていますので・・・
全ての調整が終了した時点で、まとめてご報告させて頂きたいと思います。
☆記事に登場した機材をAmazonで見る!
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・HYG-038 弦を考える
・HYG-038 調整計画『弦高調整』
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今回の弦高調整も、『APX700Ⅱの弦高調整』の時と同じ方法で行います。
サドルの底面を削って弦高を低くする作業ですね。
APX700Ⅱの弦高調整の記事でも書きましたが、再度『サドルを削る方法』の手順を確認します。
☆弦高調整の手順
①今のギターの状態を知る
・チューニングした状態で弦高を測ります。
・測るのは『6弦12フレット』と『1弦12フレット』の2箇所。
・測った数値はしっかりメモを取っておきます。
②目標の弦高を決めサドルを何ミリ削るか計算する
・目標となる弦高を決めてメモを取ります。
・<今の弦高-目標の弦高×2> が、削るサドルの厚さになります。
③ギター本体からサドルを外す
④削る前の状態のサドルを測定する
⑤サドルの底面を削る
・この時、サドルが『平らに』削れているかをマメにチェックします。
⑥サドルの厚さを測りどれくらい削れたかを確認する
⑦サドルをギターにセットし弦を張ってチューニングしたあと弦高を測る
⑧目標の弦高になるまで⑤⑥⑦を繰り返す
実際にサドルを削る前に、注意点をいくつか挙げてみます。
まず、弦高調整の前に、かならずネックの状態を確認します。
ネックは、基本的には『反っていない真っ直ぐの状態』が理想です。もし、ネックが真っ直ぐな状態では無い場合、それだけでかなり弦高に影響してしまいます。ですので、弦高調整の前に、必ずネックの調整を行いましょう。
手順⑤でサドルを削る時、注意することは『サドルの底面を平らにすること』です。
サドルは、弦の振動をギターの表板に伝える大切な役割を担っています。そのサドルは、底面でギターのブリッジ部分に接地していますので、もし、サドルの底面が凸凹していてブリッジ部との間に隙間が空いてしまったら、効率的にギターの振動を伝えることが出来なくなりますね。そうなってしまっては、ギター本来の音とは程遠い状態になってしまいます。
弦高を低くして弾き易くしても、音が悪くなってしまっては本末転倒です。
手順⑤については、確認作業を頻繁にして、出来るだけ慎重に行わなければなりません。
私は、これらの作業を、HYG-038にもともと付いているサドルを削って行います。
誰に習ったわけでもなく自己流での作業ですので、一歩間違えれば自分の思うような結果が得られないことは承知の上で行っています。
ネックの調整もサドルを削る作業も、凄く難しいという訳ではありませんが。もし『弦高調整をしたい!』と思っていらっしゃる方で、自信の無い方、あるいは、面倒だと思う方は、ギターを購入した楽器店にご相談して頂ければと思います。
くれぐれも、私の記事は参考程度に留めて下さい。
前置きが長くなってしまいましたが、それでは作業に入ります。
私自身、アコギのこの方法での弦高調整は4回目です。少しだけ慣れてきましたが、慎重にいきたいと思います。
手順①、②
弦高調整前のHYG-038の状態と目標弦高の比較です。
調整前の弦高
1弦12フレット<2.2mm>
6弦12フレット<2.9mm>
目標の弦高
1弦12フレット<1.8mm>
6弦12フレット<2.5mm>
現状と目標の差
1弦6弦共に<0.4mm>
削るサドルの厚さ
0.4 × 2 = <0.8mm>

調整前の状態でも、それほど弦高が高いわけではありません。むしろ、HYG-038は、ボディも小さく、ネックも細いので、この状態でも十分に弾き易いのですが・・・
今回の調整計画の1つの目標が『立って演奏しやすいアコギにする』ですので。そうなると、エレキギターに慣れてしまっている私からすると、やはり、もう少し弦高を下げたいなと思う訳です。
ただ、あまり弦高を下げ過ぎてしまっても、音に迫力がなくなったりコモッタ感じになったり、あるいは、弦がフレットに触れてノイズが出たりしてしまいますので・・・
1弦で<1.8mm>が限界かなと、イメージで目標を立てました。
ちなみに、弦高の測定には、APXの時と同じ『シックネスゲージ』を使いました。
サドルを削る量が、APX700Ⅱの時の倍になります。音にどれほど影響が出るか、少し心配ですね。
手順③、④
HYG-038からサドルを外すと、かなり汚れていました。

せっかくなので、出来るだけキレイにしました。
で、サドルの1弦と6弦が当たる部分にマジックでマークを付けます。これは、測定する時の基準点にする為です。
調整前のサドルの状態を測定します。道具は、これも前回と同じ『ノギス』です。

調整前のサドルの寸法
1弦側<6.65mm> 6弦側<7.75mm>
削る量が<0.8mm>なので、サドルの目標数値は以下のようになります。
1弦側 6.65-0.8 = <5.85mm>
6弦側 7.75-0.8 = <6.95mm>
だいぶ細かい数値ですので、頻繁にノギスで確認しながら削っていきたいと思います。
手順⑤、⑥
今回、サドルを削るにあたって、新兵器を投入します。
先ほども触れたように、サドルの底面は正確に『平ら』である必要があります。それを、前回のAPXの時のように『手の感覚だけで削る』のは、やはり無謀というか心配というか・・・
ですので、サドルを削る時にガイドとなるものが欲しい!で、家中を探したんです。そしたら、ありました!これなら使えそうです。

水平を測る為の道具で、アルミ製の『水平器』です。
ホームセンターで売っているもので、多分、家を建てた時にいろいろチェックする為に購入したと思います。
仮にも『水平』を測るツールですから、それなりに『真っ直ぐで平ら』な構造になっていると思います.。というか、我が家の中にあるものでは、最も『平らな構造』をしていると思いましたので、今回採用となりました。
この水平器にサドルを当てながら削っていけば、サドルの底面もかなり『平ら』な状態を保てるのではないかと思った訳です。

という訳で。新兵器を使って、あとは削ります。
最初は、100番のサンドペーパーです。サンドペーパーの下敷きには『強化ガラス』を使います。
かなり頻繁に、『測定』と『平らの確認』をしていきました。
目標数値に近付いてきたら、180番のサンドペーパーに変えます。
目標の数値になりましたら、最後は240番のサンドペーパーを軽くかけ、仕上げです。
サドルの数値を測定すると、目標の値とピッタリ同じとなりました。
サドルの底面が『平ら』であるかを確認する1つの方法として、光を当てて調べてみます。

光が漏れていませんので、サドルの底面に凹凸は無いようです。
水平器を使ったお陰で、サドルの底面は、私の目には『非常に正確に平ら』な状態に見えます。
サンドペーパーの下敷きとして使っている『強化ガラス』にサドルを当てると『吸い付く』ような感じさえします。
サドルを削る作業は『数値』も『底面』も、非常に上手くいったように思います。
手順⑦
サドルが上手く削れたので、早速、ブリッジにサドルを戻して、弦を張ってみましょう。
そして、測定です。
1弦12フレット<1.8mm>

6弦12フレット<2.4mm>

1弦は、目標にピッタリ!6弦は、0.1mm削り過ぎのようですが。より正確に測ると、恐らく<2.45mm前後>ぐらいになると思います。
弦高を『シックネスゲージ』を使って正確に1/100の単位まで測るのは難しいです。なので、誤差の範囲ということで、<2.4mm>ということにして、これで善しとしましょう。
以上、HYG-038の調整計画のメインイベント『弦高調整』は無事に終わりました。
今回は、新兵器『水平器』を使ったお陰で、かなり理想に近い形で作業を終えることが出来ました。
これからも、調整に関して知識・実技共に勉強をして、少しでも生徒さんたちの役に立てるように、良いアドバイスが出来るようにしていきたいと思っています。
で、弦高が低くなったHYG-038の音や弾き心地については、この後、まだ弦の交換やブリッジピンの交換が残っていますので・・・
全ての調整が終了した時点で、まとめてご報告させて頂きたいと思います。
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2013年07月04日
HYG-038 弦を考える
⇒【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】
昨日、『ストラップ・ピン』を付けることによって、演奏スタイルの幅が格段に広がったHYG-038ですが。次の調整は、『ブリッジ・ピンの交換』と『弦高の調整』を予定しています。
そこで、弦も新しいものに張り替える予定ですので、Amazonにて弦を探しておりました。
私は、ブログでも何回か書いていると思いますが、とても面倒くさがりです。
ギターの命といっても良い『弦』に関しても、練習に差し支えない程度なら、相当に音が劣化しても張り替えるのを我慢してしまいます。
悪い見本ですね。
教室を始めてからは、多少は、弦の張り替えローテーションも早くなりましたが。それでも、メインで使っているギター以外は、やはり相当に弦が劣化するまで張り替えていません。
何か、『まだ音が出るのにもったいない』とも思ってしまうんですね・・・
面倒くさがりの上、貧乏性なのだと思います。
そんな私にとって、弦を皮膜でコーティングして通常の弦よりも寿命が長い弦、いわゆる『コーティング弦』は、本当に重宝します。
で、私がいつも使っていコーティング弦は『Elixir(エリクサー)』です。
コーティング弦は、一般的な弦にくらべて『滑りやすい』といわれています。その、独特の滑りが苦手な方もいると思いますが、私は初めてエリクサーの弦を弾いた時、「弾き易い!」と思った方です。
そして音も、本当に良い音が長続きします。ちなみに、アストリアス『ソロスタンダードC』にも、このエリクサーのコーティング弦が張ってあり。もう、いつ張り替えたのか覚えていないぐらいですが・・・音は(私的には)まだまだいけます。練習だけだったら十分ですね。
手の込んだコーティングが施されている分、弦としての単価は高いのですが。寿命が長いということは、コストパフォーマンス的には非常に優れていることになります。
話を、HYG-038の調整の話に戻しますと。
調整中のHYG-038は、当教室では『みんなのギター』です。ある人にとっては、産まれて初めて触るギターであり、これから購入するギターとの比較対照になる訳です。さらに、事情でご自身のギターを持って来られない方にとっては、安心して教室に通うための大切なアイテムの1つになっています。
このように、HYG-038は、当教室のギターの中で最も多くの人が触るギターで、最も重要な役割を担っているギターと言えます。
そんな、みんなのHYG-038ですから、弦は常に良いコンディションを保ちたい。タフで、劣化が遅く、弾き易いと、3拍子揃った『エリクサー』は、このギターの弦として打って付けではないかと思った訳です。
Amazonで見る↓
Elixir エリクサー アコースティックギター弦 NANOWEB フォスファーブロンズ Custom Light .011-.052 #16027


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・貸し出し用アコースティックギターギター~ヘッドウェイ『HYG038』~
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【初心者・独学ギターリストの強い味方】とにかくギターを弾きたいという方へおすすめの教材です!

昨日、『ストラップ・ピン』を付けることによって、演奏スタイルの幅が格段に広がったHYG-038ですが。次の調整は、『ブリッジ・ピンの交換』と『弦高の調整』を予定しています。
そこで、弦も新しいものに張り替える予定ですので、Amazonにて弦を探しておりました。
私は、ブログでも何回か書いていると思いますが、とても面倒くさがりです。
ギターの命といっても良い『弦』に関しても、練習に差し支えない程度なら、相当に音が劣化しても張り替えるのを我慢してしまいます。
悪い見本ですね。
教室を始めてからは、多少は、弦の張り替えローテーションも早くなりましたが。それでも、メインで使っているギター以外は、やはり相当に弦が劣化するまで張り替えていません。
何か、『まだ音が出るのにもったいない』とも思ってしまうんですね・・・
面倒くさがりの上、貧乏性なのだと思います。
そんな私にとって、弦を皮膜でコーティングして通常の弦よりも寿命が長い弦、いわゆる『コーティング弦』は、本当に重宝します。
で、私がいつも使っていコーティング弦は『Elixir(エリクサー)』です。
コーティング弦は、一般的な弦にくらべて『滑りやすい』といわれています。その、独特の滑りが苦手な方もいると思いますが、私は初めてエリクサーの弦を弾いた時、「弾き易い!」と思った方です。
そして音も、本当に良い音が長続きします。ちなみに、アストリアス『ソロスタンダードC』にも、このエリクサーのコーティング弦が張ってあり。もう、いつ張り替えたのか覚えていないぐらいですが・・・音は(私的には)まだまだいけます。練習だけだったら十分ですね。
手の込んだコーティングが施されている分、弦としての単価は高いのですが。寿命が長いということは、コストパフォーマンス的には非常に優れていることになります。
話を、HYG-038の調整の話に戻しますと。
調整中のHYG-038は、当教室では『みんなのギター』です。ある人にとっては、産まれて初めて触るギターであり、これから購入するギターとの比較対照になる訳です。さらに、事情でご自身のギターを持って来られない方にとっては、安心して教室に通うための大切なアイテムの1つになっています。
このように、HYG-038は、当教室のギターの中で最も多くの人が触るギターで、最も重要な役割を担っているギターと言えます。
そんな、みんなのHYG-038ですから、弦は常に良いコンディションを保ちたい。タフで、劣化が遅く、弾き易いと、3拍子揃った『エリクサー』は、このギターの弦として打って付けではないかと思った訳です。
Amazonで見る↓
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2013年07月02日
HYG-038 調整計画『ストラップ・ピン取り付け』
⇒【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】
先日、ブログで発表しました『HYG-038 調整計画』の第一弾です。
まぁ、今日の作業は調整というほど大袈裟なものではありませんが、『ストラップ・ピン』を取り付けてみたいと思います。
『ストラップ・ピン』とは、文字通り、ストラップを取り付ける為のピンです。で、『ストラップ・ピン』も、ボディの下の方(テイル部分)に付いているものは『エンド・ピン』と呼ぶ場合が多いです。
ストラップは、立ってギターを弾く時には欠かせないものですね。ベルトのような形状で、両端をギターに取り付けることで、立っていてもギターを落とすことなく演奏することが出来る訳です。
ですから、ギターには、ストラップを取り付ける箇所が2つ必要になります。
とりあえず、エンド・ピンがあれば、ストラップのもう一端はギターのヘッド部分とヒモで結んで取り付ける方法があります。

ただ、この方法、人によっては、演奏中にストラップが左手と干渉してしまいそうになり、演奏し難いと感じる場合があると思います。実は私も、ヒモで付ける方法だと、ストラップが邪魔に思えて演奏に集中できません。
ストラップをヒモで付けることに抵抗がある場合は、ストラップの一端を『ストラップ・ピン』に付けることになりますが。販売されているほとんどのアコースティックギターは、エンド・ピンは付いていても『ストラップ・ピン』が付いていない場合が多いので、自分で取り付けることになる訳です。
さて、という訳で、HYG-038にも『ストラップ・ピン』を取り付ける訳ですが。問題は、取り付ける位置です。
とりあえず、考えられる取り付け位置は3ヵ所です。
1.ネックの付け根(ネックヒール)の肩の部分

テイラーのギターは、始めからこの位置に『ストラップ・ピン』が取り付けてあるようです。ストラップが抜ける心配が少ない反面、ハイポジションの演奏時にストラップが干渉する場合があるようです。
2.ボディの肩の部分

ストラップの干渉も無く、ギターを持った時のバランスも非常に良いようです。ただ、ボディにネジを打ち込む訳ですから、かなり勇気が必要ですね。ボディの内部に、ネジの受けとなる木材(ネックブロック)があることもしっかり確認しないといけません。
3.ネックヒールのヒールキャップ部分

ヒールキャップ(白い部分)は、キャップになっていますので、白い部分だけパカッと外すことが出来ます。ですから、もしここに穴を開けたとしても、新しいキャップを取り付ければ穴は見えなくなります。例えば、ギターを売りたくなった時には、穴を塞いで見た目には価値を下げずに済みますね。
ただこの位置にストラップを付けると、ギターが前に傾いてしまい易く、ストラップからピンが抜けてしまう危険性もあります。
さて、以上のことを踏まえて、HYG-038のネックの付け根(ネックヒール)を見てみますと、かまぼこ型をしています。(上記の3枚の画像は、いずれもHYG-038の画像になります。)
これは一見して1の方法では上手く付かないだろうと予想できます。ネックヒール部分を多少加工して平らにするか、ネジをグッとネジ込めば良いのかもしれませんが、それもちょっと心配です。
なるべく手軽に、無駄なギターの加工は避けたいと思います。
で、さらに、ボディに穴を開ける2の方法は、やはり心配なので・・・
結果、3の方法で取り付けることにしました。
ちなみに、APX-700Ⅱは、やはりネックヒールがかまぼこ型をしています。で、始めから『ストラップ・ピン』が付いていますが、その位置は、ご覧のように3の位置になっています。

『ストラップ・ピン』を付ける場所が決まりましたので、あとは作業に移ります。
まず、取り付ける『ストラップ・ピン』は、楽器店で100円程度から販売されています。が、楽器店まで車で30分以上掛かるので、買いに行くのが面倒です。通販も、100円のものを買うと送料の方が高くつくので・・・
結局、使えなくなった古いアコギから、『ストラップ・ピン』を拝借することにしました。

この『ストラップ・ピン』は、恐らく私が20年ほど前に自分で付けたものだと思いますが、詳細は一切覚えていません。
『ストラップ・ピン』を取り付ける場所にマジックで印を付けます。

目分量で『真ん中』らしきところにマジックで印を付けました。この作業は、もしかすると必要ないかもしれません。
次に、木ネジのガイドとなる穴を開けます。
キリを使えば十分だと思いますが、あいにく自宅にキリがなかったので、こんな物を使いました。

リューターです。削ったり磨いたり切ったり、とっても役に立つツールですよね。
で、アッと言う間に穴が開きました。

後は『ストラップ・ピン』を付けるだけです。

付きました。
早速、ストラップを付けてみます。

付きました。
では、弾き心地は・・・最高!です。
はやり、ギターは立って弾いた方が、ノリが出し易いですね。特に、ロックやブルースなどを演奏する時には、座っていては本来のノリが出せないのではないかと思うほど、立った方が気持ちよく演奏できます。
バランス的には、ヘッド側に若干傾いてしまう感じがしますが。そもそも、このギターは軽くて小さいので、扱い難い感じは全くしません。まるで、エレキギターのような弾き易さ。いや、ボディが軽くて扱い易い分、エレキギターよりも弾き易いかもしれません。
そして気が付いたのですが。立って弾いた時の方が『弦が柔らかく感じる』んですね。
これは、私だけの感覚かもしれませんが。まぁ、座っている時と立っている時と、どちらが重たい物を持てるのかを考えると、立っている方が自然と力が入るのが普通なのかもしれません。
いずれにしても、HYG-038に張ってある『カスタムライトゲージ』の弦では、立って弾いた場合では柔らかすぎて、逆に弾き難くくさえ感じます。
以上のように。ギターを立って弾くことの利点は、たくさんあると思います。演奏する曲調にもよりますが、特にノリの良い曲調では『立って弾くのが本来のアコギのスタイル』だと感じるかもしれません。
『小振りのギター』+『ノリの良い曲』+『立って演奏』=最強の組み合わに思えます。
想像以上の楽しい体験を、こんな小さな『ストラップ・ピン』で、することが出来ました。恐らく、これからは、私の自宅練習の半分は、立ってHYG-038を使っての練習になるでしょう。
記事はまた長くなりましたが、実施の『ストラップ・ピン』の取り付けは10分ほどで完了します。
ライブの予定がある方もない方も、興味のある方は、是非『ストラップ・ピン』の取り付けに挑戦していただいて、『立ってアコギを弾くこと』の楽しさを存分に味わってみるのも良いかと思います。
※『ストラップ・ピン』の取り付けは、ギター本体にダメージを与える可能性があります。無理に取り付ける必要はありませんし、取り付ける場合は自己責任でお願いいたします。また、取り付けに自信のない方は、楽器店などにご相談してみてください。
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先日、ブログで発表しました『HYG-038 調整計画』の第一弾です。
まぁ、今日の作業は調整というほど大袈裟なものではありませんが、『ストラップ・ピン』を取り付けてみたいと思います。
『ストラップ・ピン』とは、文字通り、ストラップを取り付ける為のピンです。で、『ストラップ・ピン』も、ボディの下の方(テイル部分)に付いているものは『エンド・ピン』と呼ぶ場合が多いです。
ストラップは、立ってギターを弾く時には欠かせないものですね。ベルトのような形状で、両端をギターに取り付けることで、立っていてもギターを落とすことなく演奏することが出来る訳です。
ですから、ギターには、ストラップを取り付ける箇所が2つ必要になります。
とりあえず、エンド・ピンがあれば、ストラップのもう一端はギターのヘッド部分とヒモで結んで取り付ける方法があります。
ただ、この方法、人によっては、演奏中にストラップが左手と干渉してしまいそうになり、演奏し難いと感じる場合があると思います。実は私も、ヒモで付ける方法だと、ストラップが邪魔に思えて演奏に集中できません。
ストラップをヒモで付けることに抵抗がある場合は、ストラップの一端を『ストラップ・ピン』に付けることになりますが。販売されているほとんどのアコースティックギターは、エンド・ピンは付いていても『ストラップ・ピン』が付いていない場合が多いので、自分で取り付けることになる訳です。
さて、という訳で、HYG-038にも『ストラップ・ピン』を取り付ける訳ですが。問題は、取り付ける位置です。
とりあえず、考えられる取り付け位置は3ヵ所です。
1.ネックの付け根(ネックヒール)の肩の部分
テイラーのギターは、始めからこの位置に『ストラップ・ピン』が取り付けてあるようです。ストラップが抜ける心配が少ない反面、ハイポジションの演奏時にストラップが干渉する場合があるようです。
2.ボディの肩の部分
ストラップの干渉も無く、ギターを持った時のバランスも非常に良いようです。ただ、ボディにネジを打ち込む訳ですから、かなり勇気が必要ですね。ボディの内部に、ネジの受けとなる木材(ネックブロック)があることもしっかり確認しないといけません。
3.ネックヒールのヒールキャップ部分
ヒールキャップ(白い部分)は、キャップになっていますので、白い部分だけパカッと外すことが出来ます。ですから、もしここに穴を開けたとしても、新しいキャップを取り付ければ穴は見えなくなります。例えば、ギターを売りたくなった時には、穴を塞いで見た目には価値を下げずに済みますね。
ただこの位置にストラップを付けると、ギターが前に傾いてしまい易く、ストラップからピンが抜けてしまう危険性もあります。
さて、以上のことを踏まえて、HYG-038のネックの付け根(ネックヒール)を見てみますと、かまぼこ型をしています。(上記の3枚の画像は、いずれもHYG-038の画像になります。)
これは一見して1の方法では上手く付かないだろうと予想できます。ネックヒール部分を多少加工して平らにするか、ネジをグッとネジ込めば良いのかもしれませんが、それもちょっと心配です。
なるべく手軽に、無駄なギターの加工は避けたいと思います。
で、さらに、ボディに穴を開ける2の方法は、やはり心配なので・・・
結果、3の方法で取り付けることにしました。
ちなみに、APX-700Ⅱは、やはりネックヒールがかまぼこ型をしています。で、始めから『ストラップ・ピン』が付いていますが、その位置は、ご覧のように3の位置になっています。

『ストラップ・ピン』を付ける場所が決まりましたので、あとは作業に移ります。
まず、取り付ける『ストラップ・ピン』は、楽器店で100円程度から販売されています。が、楽器店まで車で30分以上掛かるので、買いに行くのが面倒です。通販も、100円のものを買うと送料の方が高くつくので・・・
結局、使えなくなった古いアコギから、『ストラップ・ピン』を拝借することにしました。

この『ストラップ・ピン』は、恐らく私が20年ほど前に自分で付けたものだと思いますが、詳細は一切覚えていません。
『ストラップ・ピン』を取り付ける場所にマジックで印を付けます。

目分量で『真ん中』らしきところにマジックで印を付けました。この作業は、もしかすると必要ないかもしれません。
次に、木ネジのガイドとなる穴を開けます。
キリを使えば十分だと思いますが、あいにく自宅にキリがなかったので、こんな物を使いました。

リューターです。削ったり磨いたり切ったり、とっても役に立つツールですよね。
で、アッと言う間に穴が開きました。

後は『ストラップ・ピン』を付けるだけです。

付きました。
早速、ストラップを付けてみます。

付きました。
では、弾き心地は・・・最高!です。
はやり、ギターは立って弾いた方が、ノリが出し易いですね。特に、ロックやブルースなどを演奏する時には、座っていては本来のノリが出せないのではないかと思うほど、立った方が気持ちよく演奏できます。
バランス的には、ヘッド側に若干傾いてしまう感じがしますが。そもそも、このギターは軽くて小さいので、扱い難い感じは全くしません。まるで、エレキギターのような弾き易さ。いや、ボディが軽くて扱い易い分、エレキギターよりも弾き易いかもしれません。
そして気が付いたのですが。立って弾いた時の方が『弦が柔らかく感じる』んですね。
これは、私だけの感覚かもしれませんが。まぁ、座っている時と立っている時と、どちらが重たい物を持てるのかを考えると、立っている方が自然と力が入るのが普通なのかもしれません。
いずれにしても、HYG-038に張ってある『カスタムライトゲージ』の弦では、立って弾いた場合では柔らかすぎて、逆に弾き難くくさえ感じます。
以上のように。ギターを立って弾くことの利点は、たくさんあると思います。演奏する曲調にもよりますが、特にノリの良い曲調では『立って弾くのが本来のアコギのスタイル』だと感じるかもしれません。
『小振りのギター』+『ノリの良い曲』+『立って演奏』=最強の組み合わに思えます。
想像以上の楽しい体験を、こんな小さな『ストラップ・ピン』で、することが出来ました。恐らく、これからは、私の自宅練習の半分は、立ってHYG-038を使っての練習になるでしょう。
記事はまた長くなりましたが、実施の『ストラップ・ピン』の取り付けは10分ほどで完了します。
ライブの予定がある方もない方も、興味のある方は、是非『ストラップ・ピン』の取り付けに挑戦していただいて、『立ってアコギを弾くこと』の楽しさを存分に味わってみるのも良いかと思います。
※『ストラップ・ピン』の取り付けは、ギター本体にダメージを与える可能性があります。無理に取り付ける必要はありませんし、取り付ける場合は自己責任でお願いいたします。また、取り付けに自信のない方は、楽器店などにご相談してみてください。
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・HYG-038 調整計画『弦高調整』
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