2013年06月29日
HEADWAY『HYG-038』調整計画
⇒【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】
約1年半ほど前に、教室の生徒さん用ギターとして購入したヘッドウェイ『HYG-038』。
その小型のボディと短いスケールにより、初めてギターを持つ小学生や女性の方でも楽に抱えることが出来るので、教室では大活躍です。もう『みんなのギター』という感じで、いつも教室の隅にスタンバイしています。
このボディ形状とサイズは、ギブソン『L-00』をコピーしたものだと思います。
ボディの下の部分が大きく、上が小さ目、それはまるで『ひょうたん』のような形です。
ネックは<43mm>と細く握りやすい上、スケールは約<630mm>と短いのでテンションが緩く押さえ易い。
『弾き易さ』という面では、これ以上のものはないと思うほど、本当に弾き易いギターです。
ただ、昔の、いわゆるフォークギターと言われた、大きなボディと長いスケールのギターでジャカジャカとコードを掻き鳴らしていた人間としては、「こんな小さなボディで大きく良い音が出るのか?」と、はなはだ疑問だった訳です。
確かに、教室用のアコースティックギターを探していた時には、この『HYG-038』が一番良い音に思いました。でもそれは、この圧倒的な『弾き易さ』に、ある意味騙されていた可能性もある訳です。
特に当時の私は、ギター1本だけの音を聴いて『どのメーカーのどのギターと比べてどうなのか?』と明確に認識できるほどの耳を持ち合わせていませんでしたので。どうしても、弾くことの出来るギターを順番に弾いて『どっちが良い音かな?』と比べながら選ぶしかありませんでした・・・。
ただ、あれから1年以上が経ち。教室にて、生徒さんたちのイロイロなメーカーのさまざまなギターの生音を聴くようになり、ギターの音に対する耳が、多少は肥えてきたかなとも思っています。
最近、私は、レッスンではOMタイプのギターを弾いています。で、昨日のレッスンで、生徒さんが『HYG-038』を使い、2人で思いっきりストロークをして楽しく演奏をしました。
ちなみに、それぞれのギターには、同じゲージの弦が張られています。
そうするとですね、何と、私のOMタイプのギターが負けるぐらいの音量が出る訳です、『YHG-038』の小さなボディで。
確かに、ボディのサイズは見て直ぐに分かるぐらい『HYG-038』の方が小さいんです。特に、ボディの上の方はかなり小さく見えます。ただし、その代わりに、実はボディの深さは『HYG-038』の方が深いんですね。
ボディの下の方は<2~3mm>程度、ボディの上の方は<5mm>ほども『HYG-038』の方が厚くなっています。
この胴の深さが、音の大きさに影響を与えている要因の1つでしょう。
まぁ、こんな小さなボディに音の大きさで負けるのも悔しいので、私もOMタイプのギターを必死にストロークしましたが・・・大人気ないですね。
そんな訳で、ストロークした時の音の大きさは、このボディサイズから想像も出来ないぐらいのものがあります。
一方で、アルペジオやソロギターのように、弦を1本ずつ鳴らすような曲ではどうでしょうか?
まず『HYG-038』の低音弦は、非常に温かい音が鳴ります。
鳴り響くと言うほどの音量は無いのですが、アルペジオなどの演奏には必要にして十分な音量で、優しく鳴る感じですね。
それに比べて高音弦は、パンッとよく鳴ります。
決してキラキラとした音ではないのですが、どちらかと言えば、力強く説得力がある感じがします。
ですから、右手の4本の指を使って低音から高音までを鳴らすと、温かい低音の中から、ハッキリと高音が聴こえてくる感じがするんですね。
ネットでイロイロ調べますと、『L-00』タイプのギターは『低音と高音のバランスがソロギターに向いている』という方がいらっしゃいますが、なるほどなと思う訳です。
当教室の『HYG-038』は、確かにそれほど高いギターではありません。というか、安い部類のギターです。メーカーはヘッドウェイですが、中国で作られたギターです。表板も、単板ではありません。なので、本当に本来のギブソン『L-00』と同じような音が出ているかと言えば、それは有り得ないのですが・・・。
それでも、このボディ形状に寄る『音の特徴』は、確かに『L-00』のそれと同じ傾向があるように思えます。
この『HYG-038』は、購入当時、すでに楽器店に数年置いてあった状態です。さらに、私が購入してから1年半、教室で生徒さんたちにガンガン可愛がられてきました。
その経年数と使われ方も、このギターがとってもよく鳴る要因の1つであることは確かだと思います。
もし、ギブソン『L-00』を買うとなれば、それなりの出費を覚悟しなければなりません。で、そんな高価なギターだと、どうしても大切に仕舞ってしまう傾向になりますので、常にガンガンと弾きまくるという訳にはいかないでしょう。
そう考えると、当教室の『HYG-038』は、『安いからこその鳴りの良さ』があるのではないかとも思えるんです。
それなら、もっともっと、私も含めたくさんの人にガンガン弾いてもらう為に、『HYG-038』を調整することにしました。
調整と言っても、元がそれほど高いギターではないので、安く出来る簡単な調整を考えています。
予定している調整作業は、以下のようになりなります。
☆ストラップピンの取り付け
☆ブリッジピンの交換
☆サドルの調整と弦高調整
以上の調整を行うことで、より弾き易くし、生徒さんたちに今まで以上にガンガン弾いてもらい。さらに、立って演奏できるようにすることで、教室以外の野外でのちょっとしたイベントなどの時にも持ち出して使うことが出来ます。
活躍の場が増えて、音を出す機会が増えれば増えるほど、『HYG-038』は、もっと良い音を出してくれるようになるでしょう。
実際の調整作業はこれからになります。もちろん、調整作業の様子は、随時ブログにてご報告させていただきます。
みんなの『HYG-038』が、どんな風に変わって、どんな風に成長していくか、今から楽しみです。
☆HEADWAY『HYG-038』関連記事
・貸し出し用アコースティックギターギター~ヘッドウェイ『HYG038』~
・HEADWAY HYG-038の音
・HEADWAY『HYG-038』調整計画
・HYG-038 調整計画『ストラップ・ピン取り付け』
・HYG-038 弦を考える
・HYG-038 調整計画『弦高調整』
・HYG-038 調整計画『ブリッジピン・弦交換』
☆厳選!ギターを始めたばかりの方にお勧めの記事3つ!
厳選1 メロディ演奏にもコード伴奏にも密接な関連があるCメジャースケール。ギターを初めて触った時から上級者になるまでの練習の必須項目!
【Cメジャースケールを練習しよう!~ギターにおけるCメジャースケールの重要性~】
厳選2 ギターで最初に練習するべき曲は教則本には載っていない場合が多いんです!最初にどんな曲を弾くべきか?またその判別方法は?
【ギターで最初に挑戦する曲は?~キィの判別と教則本の落とし穴~】
厳選3 sinyaが猛烈プッシュするギターの新しい練習方法!いずれは、この練習がギターリストにとっての当たり前になると本気で思っています。ギターの全てが詰まった画期的な練習です!
【ギターリストの新しい練習方法~二胡譜の活用~】


【初心者・独学ギターリストの強い味方】とにかくギターを弾きたいという方へおすすめの教材です!

約1年半ほど前に、教室の生徒さん用ギターとして購入したヘッドウェイ『HYG-038』。
その小型のボディと短いスケールにより、初めてギターを持つ小学生や女性の方でも楽に抱えることが出来るので、教室では大活躍です。もう『みんなのギター』という感じで、いつも教室の隅にスタンバイしています。
このボディ形状とサイズは、ギブソン『L-00』をコピーしたものだと思います。
ボディの下の部分が大きく、上が小さ目、それはまるで『ひょうたん』のような形です。
ネックは<43mm>と細く握りやすい上、スケールは約<630mm>と短いのでテンションが緩く押さえ易い。
『弾き易さ』という面では、これ以上のものはないと思うほど、本当に弾き易いギターです。
ただ、昔の、いわゆるフォークギターと言われた、大きなボディと長いスケールのギターでジャカジャカとコードを掻き鳴らしていた人間としては、「こんな小さなボディで大きく良い音が出るのか?」と、はなはだ疑問だった訳です。
確かに、教室用のアコースティックギターを探していた時には、この『HYG-038』が一番良い音に思いました。でもそれは、この圧倒的な『弾き易さ』に、ある意味騙されていた可能性もある訳です。
特に当時の私は、ギター1本だけの音を聴いて『どのメーカーのどのギターと比べてどうなのか?』と明確に認識できるほどの耳を持ち合わせていませんでしたので。どうしても、弾くことの出来るギターを順番に弾いて『どっちが良い音かな?』と比べながら選ぶしかありませんでした・・・。
ただ、あれから1年以上が経ち。教室にて、生徒さんたちのイロイロなメーカーのさまざまなギターの生音を聴くようになり、ギターの音に対する耳が、多少は肥えてきたかなとも思っています。
最近、私は、レッスンではOMタイプのギターを弾いています。で、昨日のレッスンで、生徒さんが『HYG-038』を使い、2人で思いっきりストロークをして楽しく演奏をしました。
ちなみに、それぞれのギターには、同じゲージの弦が張られています。
そうするとですね、何と、私のOMタイプのギターが負けるぐらいの音量が出る訳です、『YHG-038』の小さなボディで。
確かに、ボディのサイズは見て直ぐに分かるぐらい『HYG-038』の方が小さいんです。特に、ボディの上の方はかなり小さく見えます。ただし、その代わりに、実はボディの深さは『HYG-038』の方が深いんですね。
ボディの下の方は<2~3mm>程度、ボディの上の方は<5mm>ほども『HYG-038』の方が厚くなっています。
この胴の深さが、音の大きさに影響を与えている要因の1つでしょう。
まぁ、こんな小さなボディに音の大きさで負けるのも悔しいので、私もOMタイプのギターを必死にストロークしましたが・・・大人気ないですね。
そんな訳で、ストロークした時の音の大きさは、このボディサイズから想像も出来ないぐらいのものがあります。
一方で、アルペジオやソロギターのように、弦を1本ずつ鳴らすような曲ではどうでしょうか?
まず『HYG-038』の低音弦は、非常に温かい音が鳴ります。
鳴り響くと言うほどの音量は無いのですが、アルペジオなどの演奏には必要にして十分な音量で、優しく鳴る感じですね。
それに比べて高音弦は、パンッとよく鳴ります。
決してキラキラとした音ではないのですが、どちらかと言えば、力強く説得力がある感じがします。
ですから、右手の4本の指を使って低音から高音までを鳴らすと、温かい低音の中から、ハッキリと高音が聴こえてくる感じがするんですね。
ネットでイロイロ調べますと、『L-00』タイプのギターは『低音と高音のバランスがソロギターに向いている』という方がいらっしゃいますが、なるほどなと思う訳です。
当教室の『HYG-038』は、確かにそれほど高いギターではありません。というか、安い部類のギターです。メーカーはヘッドウェイですが、中国で作られたギターです。表板も、単板ではありません。なので、本当に本来のギブソン『L-00』と同じような音が出ているかと言えば、それは有り得ないのですが・・・。
それでも、このボディ形状に寄る『音の特徴』は、確かに『L-00』のそれと同じ傾向があるように思えます。
この『HYG-038』は、購入当時、すでに楽器店に数年置いてあった状態です。さらに、私が購入してから1年半、教室で生徒さんたちにガンガン可愛がられてきました。
その経年数と使われ方も、このギターがとってもよく鳴る要因の1つであることは確かだと思います。
もし、ギブソン『L-00』を買うとなれば、それなりの出費を覚悟しなければなりません。で、そんな高価なギターだと、どうしても大切に仕舞ってしまう傾向になりますので、常にガンガンと弾きまくるという訳にはいかないでしょう。
そう考えると、当教室の『HYG-038』は、『安いからこその鳴りの良さ』があるのではないかとも思えるんです。
それなら、もっともっと、私も含めたくさんの人にガンガン弾いてもらう為に、『HYG-038』を調整することにしました。
調整と言っても、元がそれほど高いギターではないので、安く出来る簡単な調整を考えています。
予定している調整作業は、以下のようになりなります。
☆ストラップピンの取り付け
☆ブリッジピンの交換
☆サドルの調整と弦高調整
以上の調整を行うことで、より弾き易くし、生徒さんたちに今まで以上にガンガン弾いてもらい。さらに、立って演奏できるようにすることで、教室以外の野外でのちょっとしたイベントなどの時にも持ち出して使うことが出来ます。
活躍の場が増えて、音を出す機会が増えれば増えるほど、『HYG-038』は、もっと良い音を出してくれるようになるでしょう。
実際の調整作業はこれからになります。もちろん、調整作業の様子は、随時ブログにてご報告させていただきます。
みんなの『HYG-038』が、どんな風に変わって、どんな風に成長していくか、今から楽しみです。
☆HEADWAY『HYG-038』関連記事
・貸し出し用アコースティックギターギター~ヘッドウェイ『HYG038』~
・HEADWAY HYG-038の音
・HEADWAY『HYG-038』調整計画
・HYG-038 調整計画『ストラップ・ピン取り付け』
・HYG-038 弦を考える
・HYG-038 調整計画『弦高調整』
・HYG-038 調整計画『ブリッジピン・弦交換』
☆厳選!ギターを始めたばかりの方にお勧めの記事3つ!
厳選1 メロディ演奏にもコード伴奏にも密接な関連があるCメジャースケール。ギターを初めて触った時から上級者になるまでの練習の必須項目!
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厳選2 ギターで最初に練習するべき曲は教則本には載っていない場合が多いんです!最初にどんな曲を弾くべきか?またその判別方法は?
【ギターで最初に挑戦する曲は?~キィの判別と教則本の落とし穴~】
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【ギターリストの新しい練習方法~二胡譜の活用~】


【初心者・独学ギターリストの強い味方】とにかくギターを弾きたいという方へおすすめの教材です!

2013年05月30日
ブリッジピンの交換
⇒【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】
先日ご紹介した、ASTURIAS『ソロスタンダードC』は、弾き易さを追求して造られたモデルです。
ですから、弦高も購入時点で既にスゴク低かったんです。
メーカーから出荷される段階で、弦高が以下のように調整されています。
☆1弦の12フレット = <1.8mm>
☆6弦の12フレット = <2.3mm>
この弦高は、もうギリギリの値だと思います。6弦なんてもう少し低かったら、弾いた時に弦がフレットに当たって『ビリビリビリビリ』と不快な音が鳴ってしまうでしょう。
そうなったら、演奏になりませんね。
という訳で。ソロスタンダードは、購入後の弦高調整を行っていません。
さらに、一番簡単な弦高の調節方法は、以前『APX700Ⅱ』を調整する時に行った、サドルを削る方法となりますが。ソロスタンダードのサドルは、一般的なサドルとはちょっと違った形をしています。
下の画像のように、ソロスタンダードのサドル(下)は、一般のサドル(上)より長くなっていますね。もちろん、サドルをはめ込むブリッジ部分も、このサドルに対応した形になっているんです。

なので、素人が弦高調整をするのは、ちょっとハードルが高いということになります。
ソロスタンダードの弦高調節は、基本的に必要ありません。が、もし弦高調整をする場合は、やはりメーカーに送ってやってもらうのが一番確かな方法だと思います。
このように、ASTURIAS『ソロスタンダードC』は、メーカー出荷時点で弾き易さの点では出来上がっているギターであると言えます。
とは言いましても。自分のギターを、本当に自分の物にしたいという欲求は、なかなか押さえられません。
カスタマイズ欲求ですね。
そこで、アコースティックギターの音に関する調整方法で『最も簡単かつ効果が大きい方法』を、ソロスタンダードに試してみたんです。
それが『ブリッジピンの交換』です。
私的には、ギターの音に関する調整方法でもっとも効果があるのが『弦の張り替え』だと思っています。もちろん、ギター本体がある程度はしっかり造られているということが前提となりますが。
弦を変えることによる音の変化は、私の素人レベルの耳でも、十分に聴き取ることが出来ます。
ただし、この『弦の張り替え』って、結構面倒で時間の掛かる作業ですよね。
一方『ブリッジピンの交換』は、ものの5分ほどで出来てしまいます。しかも、その方法もいたって簡単なんです。
では、その気になる『ブリッジピン』について、少し解説します。
まず、『ブリッジピン』とは、ギターの弦を止める為のピンです。これがなければ、どんなに精巧で高級なギターでも、音を鳴らすどころか、弦を張ることすら出来ません。(ブリッジピンを使わずに弦を止めるギターもありますが)
しかも、この小さなピンが、弦の振動をブリッジを介してギターの表板に伝えるという、非常に大切な役目も果たしています。

これは、車に例えると、タイヤを止めるボルトといってもよいかもしれません。
車のタイヤを止めるボルトは、それが無ければ絶対に車を走らせることは出来ませんね。その上、エンジンからの力をタイヤに伝える大切な役目も担っています。なのに、ボルトの脱着作業は、素人レベルでも出来る簡単な作業となります。
そんな、アコースティックギターにとって、非常に大切な『ブリッジピン』を、もともと付いている物から別の物に変更してしまおうという訳です。
何故そんなことをするかと言いますと、実は『ブリッジピンの素材と形』によって、ギターの音色がかなり変わるからなんです。
例えば、ブリッジピンの素材には、『プラスチック』『タスク(人工象牙)』『水牛』『象牙』『木(エボニー・ローズウッドなど)』『真鍮(ブラス)』などたくさんありますが。基本的には『硬い素材ほど高音が強調される』と考えていいようです。
なるほど、私は使ったことありませんが、真鍮製のブリッジピンを使ったら『シャッキーン!』て音がしそうですよね。イメージですが・・・。
で、この数ある素材(音色)の中から、自分のギターの今の音の状態を加味して、結果的にどんな音にしたいのかを考えて『ブリッジピン』を選ぶ作業をする訳ですが。これが、非常に楽しいんですね。
もし仮に『ブリッジピン』を変えても思うような音色が得られなかった場合、まぁ要するに、失敗した場合、簡単に付け替えが出来ますから。しかも、値段も(素材によりますが)だいたい1,500円ほどですので、ダメージが少ないんです。
ですから、何種類も素材を試してみて、一番自分の希望に合ったものをチョイスする方法も、十分に可能なんです。
さて、それでは、私のブリッジピンの交換のお話をします。
まず、私がソロスタンダードに求めた音色は『高音がもう少し欲しいけど温か味のある音は失いたくない。さらに、音量がもう少し欲しい』です。
贅沢ですね・・・
そこで、私が選んだブリッジピンの素材は『エボニー』です。
『エボニー』は木ですが、木の中では硬質になります。なので『木の温か味がありつつ、その中でも硬い音が出る』と考えたのです。
私のソロスタンダードCの表板は『シダー(杉)』です。恐らく、表板がスプルースのギターに比べると、高音がそれほど目立たないと思います。なので、ソロスタンダードを演奏していて『もう少し高音が欲しい』と思ったことがありますが、それでも、この温かい音はやはり『シダー』特有のものなので、絶対に失いたくない。
非常に贅沢な悩みですが。その悩みを解決するべく、一か八か『エボニー製のブリッジピン』をソロスタンダードに付けてみたんです。
付け方は簡単です。
ブリッジピンは、弦の張り替えの時に必ず外しますので、その時についでに変えてしまうのが一番良いと思います。ですが、弦を張ったままでも、ブリッジピンが抜ける程度に弦を緩めてしまえば、簡単に交換することが出来ます。
で、こんな状態になりました。

白いブリッジピンより、見た目が渋くて非常に気に入っています。
で、チューニングをして鳴らしてみますと・・・何と!音色がかなり変わった!
まず感じたのが、音量が大きくなったこと。これは、ブリッジピン本体の長さにも関係あるようです。
私が新しく付けたブリッジピンは、もともと付いていた物よりも、5mmほど『短く』なっています。この『短さ』が音色に非常に影響を与えるようです。
左(エボニー製ブリッジピン) 右(もともとのブリッジピン)

そして、温かい音なのに高音が出ること。
これは、錯覚なのでしょうか?でも、明らかに高音が目立って聴こえるんです。
正に、私が望んでいた『高音がもう少し欲しいけど温か味のある音は失いたくない。さらに、音量がもう少し欲しい』という希望通りの音になったんです。
初めての『ブリッジピンの交換』で、ここまで思い通りの効果が出るとは、正直驚きました。
今後も、イロイロな素材のブリッジピンを試してみたいのですが、今の『エボニー製のブリッジピン』があまりにもハマリ過ぎているので、しばらくはこのままにしておきたいと思います。
『ソロスタンダードC』が、より、弾いていて楽しいギターになりました。
このように、『ブリッジピンの交換』ほど、簡単でしかも効果が高いアコギの調整方法は、他には無いと思います。しかも、リーズナブル!
もし興味のある方は、次の弦張り替えの時にでも、挑戦してみてください。
☆関連記事
・graphtech『TUSQ製ブリッジピン』
・HYG-038 調整計画『ブリッジピン・弦交換』
・モーリス『MV-701』 リペア完了!~アコギリペアの驚くべき技術~
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厳選2 ギターで最初に練習するべき曲は教則本には載っていない場合が多いんです!最初にどんな曲を弾くべきか?またその判別方法は?
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【ギターリストの新しい練習方法~二胡譜の活用~】


【初心者・独学ギターリストの強い味方】とにかくギターを弾きたいという方へおすすめの教材です!

先日ご紹介した、ASTURIAS『ソロスタンダードC』は、弾き易さを追求して造られたモデルです。
ですから、弦高も購入時点で既にスゴク低かったんです。
メーカーから出荷される段階で、弦高が以下のように調整されています。
☆1弦の12フレット = <1.8mm>
☆6弦の12フレット = <2.3mm>
この弦高は、もうギリギリの値だと思います。6弦なんてもう少し低かったら、弾いた時に弦がフレットに当たって『ビリビリビリビリ』と不快な音が鳴ってしまうでしょう。
そうなったら、演奏になりませんね。
という訳で。ソロスタンダードは、購入後の弦高調整を行っていません。
さらに、一番簡単な弦高の調節方法は、以前『APX700Ⅱ』を調整する時に行った、サドルを削る方法となりますが。ソロスタンダードのサドルは、一般的なサドルとはちょっと違った形をしています。
下の画像のように、ソロスタンダードのサドル(下)は、一般のサドル(上)より長くなっていますね。もちろん、サドルをはめ込むブリッジ部分も、このサドルに対応した形になっているんです。

なので、素人が弦高調整をするのは、ちょっとハードルが高いということになります。
ソロスタンダードの弦高調節は、基本的に必要ありません。が、もし弦高調整をする場合は、やはりメーカーに送ってやってもらうのが一番確かな方法だと思います。
このように、ASTURIAS『ソロスタンダードC』は、メーカー出荷時点で弾き易さの点では出来上がっているギターであると言えます。
とは言いましても。自分のギターを、本当に自分の物にしたいという欲求は、なかなか押さえられません。
カスタマイズ欲求ですね。
そこで、アコースティックギターの音に関する調整方法で『最も簡単かつ効果が大きい方法』を、ソロスタンダードに試してみたんです。
それが『ブリッジピンの交換』です。
私的には、ギターの音に関する調整方法でもっとも効果があるのが『弦の張り替え』だと思っています。もちろん、ギター本体がある程度はしっかり造られているということが前提となりますが。
弦を変えることによる音の変化は、私の素人レベルの耳でも、十分に聴き取ることが出来ます。
ただし、この『弦の張り替え』って、結構面倒で時間の掛かる作業ですよね。
一方『ブリッジピンの交換』は、ものの5分ほどで出来てしまいます。しかも、その方法もいたって簡単なんです。
では、その気になる『ブリッジピン』について、少し解説します。
まず、『ブリッジピン』とは、ギターの弦を止める為のピンです。これがなければ、どんなに精巧で高級なギターでも、音を鳴らすどころか、弦を張ることすら出来ません。(ブリッジピンを使わずに弦を止めるギターもありますが)
しかも、この小さなピンが、弦の振動をブリッジを介してギターの表板に伝えるという、非常に大切な役目も果たしています。

これは、車に例えると、タイヤを止めるボルトといってもよいかもしれません。
車のタイヤを止めるボルトは、それが無ければ絶対に車を走らせることは出来ませんね。その上、エンジンからの力をタイヤに伝える大切な役目も担っています。なのに、ボルトの脱着作業は、素人レベルでも出来る簡単な作業となります。
そんな、アコースティックギターにとって、非常に大切な『ブリッジピン』を、もともと付いている物から別の物に変更してしまおうという訳です。
何故そんなことをするかと言いますと、実は『ブリッジピンの素材と形』によって、ギターの音色がかなり変わるからなんです。
例えば、ブリッジピンの素材には、『プラスチック』『タスク(人工象牙)』『水牛』『象牙』『木(エボニー・ローズウッドなど)』『真鍮(ブラス)』などたくさんありますが。基本的には『硬い素材ほど高音が強調される』と考えていいようです。
なるほど、私は使ったことありませんが、真鍮製のブリッジピンを使ったら『シャッキーン!』て音がしそうですよね。イメージですが・・・。
で、この数ある素材(音色)の中から、自分のギターの今の音の状態を加味して、結果的にどんな音にしたいのかを考えて『ブリッジピン』を選ぶ作業をする訳ですが。これが、非常に楽しいんですね。
もし仮に『ブリッジピン』を変えても思うような音色が得られなかった場合、まぁ要するに、失敗した場合、簡単に付け替えが出来ますから。しかも、値段も(素材によりますが)だいたい1,500円ほどですので、ダメージが少ないんです。
ですから、何種類も素材を試してみて、一番自分の希望に合ったものをチョイスする方法も、十分に可能なんです。
さて、それでは、私のブリッジピンの交換のお話をします。
まず、私がソロスタンダードに求めた音色は『高音がもう少し欲しいけど温か味のある音は失いたくない。さらに、音量がもう少し欲しい』です。
贅沢ですね・・・
そこで、私が選んだブリッジピンの素材は『エボニー』です。
『エボニー』は木ですが、木の中では硬質になります。なので『木の温か味がありつつ、その中でも硬い音が出る』と考えたのです。
私のソロスタンダードCの表板は『シダー(杉)』です。恐らく、表板がスプルースのギターに比べると、高音がそれほど目立たないと思います。なので、ソロスタンダードを演奏していて『もう少し高音が欲しい』と思ったことがありますが、それでも、この温かい音はやはり『シダー』特有のものなので、絶対に失いたくない。
非常に贅沢な悩みですが。その悩みを解決するべく、一か八か『エボニー製のブリッジピン』をソロスタンダードに付けてみたんです。
付け方は簡単です。
ブリッジピンは、弦の張り替えの時に必ず外しますので、その時についでに変えてしまうのが一番良いと思います。ですが、弦を張ったままでも、ブリッジピンが抜ける程度に弦を緩めてしまえば、簡単に交換することが出来ます。
で、こんな状態になりました。

白いブリッジピンより、見た目が渋くて非常に気に入っています。
で、チューニングをして鳴らしてみますと・・・何と!音色がかなり変わった!
まず感じたのが、音量が大きくなったこと。これは、ブリッジピン本体の長さにも関係あるようです。
私が新しく付けたブリッジピンは、もともと付いていた物よりも、5mmほど『短く』なっています。この『短さ』が音色に非常に影響を与えるようです。
左(エボニー製ブリッジピン) 右(もともとのブリッジピン)

そして、温かい音なのに高音が出ること。
これは、錯覚なのでしょうか?でも、明らかに高音が目立って聴こえるんです。
正に、私が望んでいた『高音がもう少し欲しいけど温か味のある音は失いたくない。さらに、音量がもう少し欲しい』という希望通りの音になったんです。
初めての『ブリッジピンの交換』で、ここまで思い通りの効果が出るとは、正直驚きました。
今後も、イロイロな素材のブリッジピンを試してみたいのですが、今の『エボニー製のブリッジピン』があまりにもハマリ過ぎているので、しばらくはこのままにしておきたいと思います。
『ソロスタンダードC』が、より、弾いていて楽しいギターになりました。
このように、『ブリッジピンの交換』ほど、簡単でしかも効果が高いアコギの調整方法は、他には無いと思います。しかも、リーズナブル!
もし興味のある方は、次の弦張り替えの時にでも、挑戦してみてください。
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厳選2 ギターで最初に練習するべき曲は教則本には載っていない場合が多いんです!最初にどんな曲を弾くべきか?またその判別方法は?
【ギターで最初に挑戦する曲は?~キィの判別と教則本の落とし穴~】
厳選3 sinyaが猛烈プッシュするギターの新しい練習方法!いずれは、この練習がギターリストにとっての当たり前になると本気で思っています。ギターの全てが詰まった画期的な練習です!
【ギターリストの新しい練習方法~二胡譜の活用~】


【初心者・独学ギターリストの強い味方】とにかくギターを弾きたいという方へおすすめの教材です!

2013年02月13日
ピエゾ+コンデンサーマイクCM-1の音の検証
⇒【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】
さて、ドリルで穴まで開けられて、散々いじられてしまったAPX700Ⅱですが。そこまでしたのなら、それ相当の効果が無ければ、APX700だって怒ってしまいます。
という訳で、CM-1を取り付けたことによって音がどう変わったのかを検証したいと思います。
検証するための機材は次のようになります。
☆エレアコギター『YAMAHA APX700Ⅱ』(以下 APX700)
☆コンデンサーマイク『コムミュージック CM-1』(以下 CM-1)
☆エレアコ用プロセッサー『BOSS AD-5』(以下 AD-5)
☆モニターアンプ『Roland CM-30』(以下 CM-30)
☆ハンディーレコーダー『ZOOM H4』(以下 H4)
☆その他、各機材をつなぐシールド(コード)各種。
機材のつなげる順番は以下のようになります。
<APX700(CM-1内蔵)> → <AD-5> → <CM-30>
では、画像を見ながら順にセッティングの説明をしていきます。
まず、穴を開けてまで通した<CM-1>から出ているコードを、CM-1専用の電池ボックスにつなぎます。
次に、電池ボックスにシールドをつないで、それを<AD-5>のINPUT『MAGNETIC』につなぎます。
ピエゾの方は、<APX700>のエンドピンにつなぐようになっていますので、シールドをエンドピンに挿して、それを<AD-5>のINPUT『PIEZO』につなぎます。

これで、ギター側のシールドのセッティングはOK。
<AD-5>のOUTPUT『L(MONO)』とアンプ<CM-30>をシールドでつなぎます。

これで、シールド関係は全て終わりです。
今回は、マイクそのものの検証なので、ギター側のプリアンプも<AD-5>も<CM-30>も、イコライザーが付いているものは全てフラットの状態にしました。リバーブなどのエフェクトも一切OFFです。
<AD-5> ボリュームパネル

<CM-30> ボリュームパネル

録音は、今回は音だけなので<H4>を使います。
<H4>を小型の三脚に付けて、アンプの前に置きました。
これで、セッティングは全て終了です。

ではまず、<APX700>に始めから付いている『ピエゾのみ』の音を聞いてみましょう。
次に、『ピエゾ』と、穴を開けてまで取り付けた『CM-1』の音をミックスしてみます。
どうでしょうか?正直、MP3で録音してしまうと、あまりハッキリとした違いが分かりませんね。
でも、生で聞くとその違いは歴然なんです。ホントに・・・。
録音した音でも、『ピエゾ+CM-1』の方は『フワッとした空気感』が出てますよね。音が包み込んでくるような。で、曲の演奏になると、中低音が加わるので音圧が上がり、『ピエゾのみ』の時よりも迫力が出る感じがします。
一方。『ピエゾのみ』の方は、どうしても『ペチペチ』とした独特の音になってしまいますね。特に、高音弦は細い弦を張ってあることもあり、オモチャみたいな音です。
今回の<CM-1>とピエゾのボリュームの割合は、下の画像のような感じです。

左がCM-1のボリューム 右がピエゾのボリューム
もう少し<CM-1>のボリュームを上げた方が、違いがハッキリ分かったかもしれませんが。生で聞いていると、このぐらいのボリュームの比率が一番良かったんです。
演奏環境や曲調などによってボリュームの比率は変化させる必要があると思います。今後、イロイロな比率を試してみて、その場に合った比率をビシッと出していきたいですね。で、イコライザーによる音の変化やエフェクトの掛け方なども研究していくことで、より良い音を目指していきたいです。
おまけで。上のセッティングに、エフェクター『BOSS RV-3』を加えて、音にリバーブとディレイを掛けてみました。気持ち良くて、適当に弾いてみました。
この曲は、元々エレキギター用のアレンジですが、調整によってエレキのような弾き心地になった<APX700>なら、何とか演奏することができます。
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さて、ドリルで穴まで開けられて、散々いじられてしまったAPX700Ⅱですが。そこまでしたのなら、それ相当の効果が無ければ、APX700だって怒ってしまいます。
という訳で、CM-1を取り付けたことによって音がどう変わったのかを検証したいと思います。
検証するための機材は次のようになります。
☆エレアコギター『YAMAHA APX700Ⅱ』(以下 APX700)
☆コンデンサーマイク『コムミュージック CM-1』(以下 CM-1)
☆エレアコ用プロセッサー『BOSS AD-5』(以下 AD-5)
☆モニターアンプ『Roland CM-30』(以下 CM-30)
☆ハンディーレコーダー『ZOOM H4』(以下 H4)
☆その他、各機材をつなぐシールド(コード)各種。
機材のつなげる順番は以下のようになります。
<APX700(CM-1内蔵)> → <AD-5> → <CM-30>
では、画像を見ながら順にセッティングの説明をしていきます。
まず、穴を開けてまで通した<CM-1>から出ているコードを、CM-1専用の電池ボックスにつなぎます。
次に、電池ボックスにシールドをつないで、それを<AD-5>のINPUT『MAGNETIC』につなぎます。
ピエゾの方は、<APX700>のエンドピンにつなぐようになっていますので、シールドをエンドピンに挿して、それを<AD-5>のINPUT『PIEZO』につなぎます。

これで、ギター側のシールドのセッティングはOK。
<AD-5>のOUTPUT『L(MONO)』とアンプ<CM-30>をシールドでつなぎます。

これで、シールド関係は全て終わりです。
今回は、マイクそのものの検証なので、ギター側のプリアンプも<AD-5>も<CM-30>も、イコライザーが付いているものは全てフラットの状態にしました。リバーブなどのエフェクトも一切OFFです。
<AD-5> ボリュームパネル
<CM-30> ボリュームパネル

録音は、今回は音だけなので<H4>を使います。
<H4>を小型の三脚に付けて、アンプの前に置きました。
これで、セッティングは全て終了です。

ではまず、<APX700>に始めから付いている『ピエゾのみ』の音を聞いてみましょう。
次に、『ピエゾ』と、穴を開けてまで取り付けた『CM-1』の音をミックスしてみます。
どうでしょうか?正直、MP3で録音してしまうと、あまりハッキリとした違いが分かりませんね。
でも、生で聞くとその違いは歴然なんです。ホントに・・・。
録音した音でも、『ピエゾ+CM-1』の方は『フワッとした空気感』が出てますよね。音が包み込んでくるような。で、曲の演奏になると、中低音が加わるので音圧が上がり、『ピエゾのみ』の時よりも迫力が出る感じがします。
一方。『ピエゾのみ』の方は、どうしても『ペチペチ』とした独特の音になってしまいますね。特に、高音弦は細い弦を張ってあることもあり、オモチャみたいな音です。
今回の<CM-1>とピエゾのボリュームの割合は、下の画像のような感じです。

左がCM-1のボリューム 右がピエゾのボリューム
もう少し<CM-1>のボリュームを上げた方が、違いがハッキリ分かったかもしれませんが。生で聞いていると、このぐらいのボリュームの比率が一番良かったんです。
演奏環境や曲調などによってボリュームの比率は変化させる必要があると思います。今後、イロイロな比率を試してみて、その場に合った比率をビシッと出していきたいですね。で、イコライザーによる音の変化やエフェクトの掛け方なども研究していくことで、より良い音を目指していきたいです。
おまけで。上のセッティングに、エフェクター『BOSS RV-3』を加えて、音にリバーブとディレイを掛けてみました。気持ち良くて、適当に弾いてみました。
この曲は、元々エレキギター用のアレンジですが、調整によってエレキのような弾き心地になった<APX700>なら、何とか演奏することができます。
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