2012年10月02日
コードでメロディ~ソロギターの簡単なアレンジ方法~
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当教室の生徒さんの中には、ギターを弾いた経験が無い状態からレッスンを受けに来られる方もいらっしゃれば、ある程度コードを押さえてストロークやアルペジオで伴奏が出来る状態でレッスンを受けに来られる方もいらっしゃいます。
なので、当初のレベルや目標は、皆さんバラバラなんです。
で、アコースティックギターでレッスンを受けている生徒さん達には、コードだけで簡単な練習曲を演奏できるようになってもらってから、それ以降、どんなスタイルのギターを弾きたいかという希望を聞くんですが。
その頃になると、理論もしっかり学んでいますから『自分も、もっと難しいことが出来るかも!』と、良い意味での欲が出てくるんですね。『もっと難しいことに挑戦したい!』という欲求が出てくる訳です。
この欲こそ、ギターを永く続ける秘訣。この欲求こそ、ギターの醍醐味です。
で、実は。その欲求が、ギターの経験が無く入ってこられた方も、ある程度コードで伴奏が出来る状態で入ってこられた方も、皆さんだいたい共通してくるんです。
それが『メロディを弾きたい!』という欲求。
メロディを弾くと言っても、ただ単音で歌のメロディを弾くということではありません。
ギターという楽器は、『小さなオーケストラ』とも言われていて。ベース・コード・メロディ・リズムを、全て1本のギターから同時に奏でることが出来るんです。
生徒さんの多くが目標として掲げる『メロディを弾く』というのは、ベース・コードで伴奏をしつつ同時にメロディを弾くということなんです。
そうすることで、ギター1本でヴォーカルを入れることなく曲として完成させることが出来るんですね。
いわゆる『ソロギター』です。
ただ、伴奏をやりつつ同時にメロディを弾くのですから、当然コードだけの演奏よりもハードルが高いんです。
と言うか、ハードルが高いように感じてしまうんです。
ハードルが高く感じる理由の一つが、楽譜ですね。
販売されている『ソロギター』系の楽譜を見ると、スゴク細かく音符が書いてあるんです。音数が多いんですね。
まぁ、お金を出して買ってもらう訳ですから、いい加減なものは作れません。その為、十分に聞き応えのあるような難しい曲を、しかも凝ったアレンジに仕上げてあるんですね。
完成すれば、発表会でも演奏できるような立派な曲になるのですが。必然的に、完成させるまでに相当の練習が必要になってくる訳です。
そしてもう一つの理由が、コードの崩壊です。
今まで、CとかAmとか、コード表を片手に一生懸命に覚えてきたコード達は、凝ったアレンジのソロギターでは、ほとんどがそのままの形では出てきません。
複雑なメロディやベース、装飾音を出すことが最優先となっているので、1度と3度と5度(と時々7度)の三つ四つの音からできているシンプルなコードだけでは音が足りず、指があっち行ったりこっち行ったりする訳です。
で、これらの理由が複合して、ソロギターの楽譜を見たり演奏を聴いたりするだけでは『何がどうなっているのか分からない』状態になり。実際、非常に難しい場合も少なくありません。
じゃあやっぱり、『メロディを弾く』というハードルは高く、欲求を満たすことは難しいのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。
ソロギターを難しくしているハードルを、誰でも飛べる高さに低くしてしまえば良いんです。
楽譜が難しいなら、そもそも楽譜なんて見なければイイんです。直ぐに覚えられるようなシンプルなコード進行と単純なメロディで作られた曲から始めればイイんです。
メロディが、例えば1オクターブ内に収まるような単純なメロディで、アレンジをシンプルにすれば、今まで覚えてきたコードをほぼそのままの形で使ってアレンジすることが十分に可能なんです。
実際の曲で説明してみます。
アコースティックギターの生徒さんで、アメリカのフォークグループ『ピーター・ポール&マリー(PPM)』が好きな方がいらっしゃいます。
PPMというと、私も子供達も大好きな『パフ』という曲があります。
NHKの子供番組でも未だに歌が流れていて、4歳の娘はこの曲を聴くと「寂しくなっちゃう」と言います。
この曲は、子供番組で流されることからも分かる通り、覚え易いシンプルなコード進行とメロディ、それが最後まで繰り返し続きます。
ソロギターの手始めとして、こういう曲をチョイスすれば、ハードルが一気に低くなるんですね。
さらに、この名曲でも分かる通り、コード進行やメロディがシンプルだと、曲自体のクオリティが低いかと言えば、決してそんなことは無いんです。
逆に、ずっと永いあいだ歌い続けられる名曲は、シンプルで覚え易いコード進行とメロディで作られていることの方が圧倒的に多いと思います。
さて、曲は決まりました。次は、アレンジの手順です。
①まず『パフ』のコード進行を調べ、そのままそのコードを押さえて弾くことが第一前提となります。コードフォームはこれ以後、ほとんど崩しません。
②出す音は、潔くベース音とメロディだけに限定します。
ベース音は、コードを押さえているので、コードのルート音が入っている6弦・5弦・4弦のどれかを弾きます。
右手の親指がベースの担当です。
③必然的にメロディーは、残りの1~3弦になりますね。その弦の中でメロディになっている音を探して弾けばよい事になります。
メロディは、右手の人差し指・中指・薬指の内、最も都合の良い指が担当すれば良いでしょう。
④ベースを『1・2・3・4拍目の頭』に鳴らして、それにつられないようにメロディを弾いていけば、一応完成です。
メロディによっては、コードの中に含まれない音も出てきます。そんな時も、コードの基本形は崩しません。左手の薬指や小指を少し動かして、フォローしていきます。
また説明が長くなってしまいました。取り合えず、実際に弾いてみましたので、見てください。
※最初の一回りは、前奏としてメロディは弾かずにコードストロークで演奏しています。
この曲のアレンジをした時、コード進行は動画などを参考にしましたが、メロディは自分の記憶を辿って『だいたいこんな感じかな』でやりました。
ですので、とても適当な演奏であると言わざるを得ません。(今、コードが1つ抜けていることにも気が付きました)
当然、販売されている『ソロギター』系の楽譜のアレンジのように、発表会で演奏できるレベルではありません。でも、子供達の前で演奏すると、何回も「弾いて!」と、ねだられます。
そんな気軽な楽しみ方が出来るのも、ギターの良いところ。
取り合えず、ギター1本で曲を完成させる第一歩としては、それで十分ではないかと思うんです。
とにかくまずは、今覚えているコードを使って、ベース音とメロディを同時に演奏すること。そこから始めてみましょう。
コードを押さえてストロークやアルペジオで伴奏が出来るようになって、次は『メロディを弾きたい!』という欲求が出てきた方は、参考にしてみてください。
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Posted by sinya at 23:03
│作曲・アレンジ