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2013年02月21日

日の目を見なかった二人の天才




【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】


私、中学の頃からバンドをやり始めて、もうすでに30年ほど、ほぼ途切れることなく細々と活動をしております。
一時期は、東京にてプロを目指して頑張っていた事もありましたが。まぁ、イロイロありまして今に至っています。

今まで、バンドのメンバーはもちろん、専門学校の友達から、対バン仲間など様々なミュージシャンを見聞きしてきました。
その中には、私から見て『才能あるな~』と思えるミュージシャンもたくさんいた訳です。
ギターリストにしても、私より上手いヤツはたくさんいましたし。ベース・ドラム・ボーカル・キーボード、全てのパートで、やはり飛び抜けて上手いヤツはいるもんです。
特に、最初はそれほど上手くなかったのに、努力を重ねていく内にスゴク成長していったヤツは、本当に尊敬できますね。
ただ、そういった『努力を続ける才能』というのも、持っている人間は限られてしまいます。

一方。それとは別に、明らかに『他の人とは別の性質を持った人間』もいるんです。

その性質とは、例えばリズム感が他とは別次元だったり、作るフレーズが想像を絶していたり、他の人間には絶対に出せない音を出したり。

そういったミュージシャン達に触れると、素直に『コイツは天才なんだ』と納得してしまう訳です。

で、当然ですが、そういった『天才』は、そう何人もいるものではありません。
私の30年というバンド生活の中でも、ざっと4人しかいませんでした。ただ、例えば一回だけライブで聴いただけとか、あまり付き合いが深くなかったミュージシャンについては、除外しています。

その天才4人のパートは、ドラムが3人とベースが1人です。
ドラマーが多いのは、ドラムという楽器が、モロに個人の才能が出てしまう楽器だからです。
あまりにも誤魔化しが効かない楽器なので、ある程度以上の演奏が非常に難しい故、才能があるかどうかが直ぐに分かるという仕組みです。
そういった意味では、出る音を装飾することが当たり前で、上手いんだか下手なんだかが分かり難いギターは、気が楽だと言えますね。

ドラムと同じくらい難しいのが、ベースです。
安定したリズムと正確なメロディの両方が要求される訳ですから。ベースを極めるのは、並大抵の努力では達成できません。
そういった意味では、リズムもメロディも大雑把が許される場合もあるギターは、気が楽だと言えますね。

ギターリストで良かった・・・。

さて、私が天才だと思ったミュージシャン達の音源が、実はあります。

1人は、ドラムでしかも女性。私が20代後半に組んでいたバンドのメンバーです。実は彼女、このブログでもたびたび登場しています。音源で。
ブログ記事『アレンジの実際』 『作曲の実際』 『バンドでの曲アレンジ』にアップしてあります音源は、全て彼女がドラムを叩いています。
で、さらに追加で、彼女の『他とは違う性質』が良く分かる音源をアップします。




このドラムは、実はRoland『V-Drums』という、いわゆる電子ドラムを使っています。ですので、音を様々に変えることが出来るのですが。この曲に関しては、実験的にわざと『電子っぽい音』にしてドラムをレコーディングしました。

この音源を聴くと、その電子っぽい音と相まって、打ち込み(ドラムを人間が叩かずに機械に演奏させる方法)にしか聞こえないほど、彼女のリズムキープ力が凄いです。

彼女は、特に派手なドラミングをする訳ではありません。が、その叩く時の手首の柔らかさ、スナップの利かせ方ときたら、もう文字通り天才です。大して力を入れてないように見えるのですが、特にスネアが『スパッン!』と気持ち良く鳴るんですね。

で、力が抜けているからこそ、リズムをしっかりキープできる訳です。

ドラムを女性が叩くのは、力的にハンデがあるのでは?と思いガチですが。彼女のドラミングを見ていると、『大きな音=力』ではないことがよく分かるんです。
で、残りの私が天才だと思うドラマー2人は男ですが、いずれもこのタイプの力の抜けたドラミングをします。ドラムに力は関係ありませんね。


一方。私が天才と思う1人のベーシストは、男です。20代前半に、東京で貧乏バンド生活を共に送ったメンバーです。

彼の『他とは違う性質』は、フレージングです。

彼のベースから奏でられるメロディは、下手なボーカルやギターなら、アッと言う間に食われてしまうぐらい、強烈な個性を放ちます。
とは言っても、そのメロディが派手な訳ではありません。聴いていると、スゴク心地良いんです。だからこそ、彼のベースラインを聞き出すと、他の音に耳が行かなくなってしまう。恐ろしいですね。

彼は同時に、クリエイターでもありました。貧乏バンド生活ですから、当時は『カセットの4トラックMTR』しかありません。それでも彼は、オーバーダビングを駆使し、そのMTRでひたすらバンドのレコーディングを1人で担当していました。
ベースラインのアイディアと同じように、曲のアレンジのアイディアやレコーディングのアイディアを湯水のごとくバンドに注ぎ込んでいたんです。
当時は、バンドのレコーディングを彼に任せっきりでしたが。いつも傍でその様子を見ていた私は、彼と離れた後、今度は彼のやり方を思い出しながら、1人でアレンジやレコーディングを進めていきました。

私が曲のベースラインをアレンジする時、必ず『アイツだったら、どんな風に弾くかな?』と想像しながら創作していったんです。それは、20年ほど経った今でも変わりません。

彼のベースが聴ける音源もありました。ただ、何せテープ全盛期の時代の遺物、それをMP3の形に落としたのですが、やはり音は悪いです。それでも、ベースラインはしっかり聴けると思います。




今日の記事にアップした2つの音源を聞いてお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、この2曲、コード進行もメロディも全然違うのに、ベースラインと全体のアレンジがそっくりなんです。
最初の女性ドラマーが叩いている方の曲は、私が作曲とアレンジをしました。一方、2曲目は、それよりも何年も前にベースの彼がアレンジしたものです。
はいそうです、彼の考えたベースラインとアレンジを、私がパクッたんです。しかも無断で・・・。

最初の音源の曲をアレンジする時、当時は全く意識していませんでしたが、もしかすると、無意識の内に『2人の天才を同じバンドで共演させたい』と思ったのかもしれません。
ドラムの彼女とベースの彼は、まったく面識がありませんので、この2人が同じバンドで演奏することはあり得ない訳ですが。どこかでそれを期待していたのは、確かです。

ただ・・・。私の作曲力・アレンジ力・ギターのテクニックを持ってしては、全く彼等に太刀打ちできなかったのは、最初の音源の出来の悪さが物語っています。
驚異的に正確なドラムのお陰で、ギターのリズムの粗が目立ち。せっかく素晴らしいベースラインは、そのアレンジの下手さにより、その素晴らしさを潰してしまっていますね。

正直、この音源は誰にも聞かせたくなかったんです・・・。

まぁ、凡人と天才との比較になりますので、勉強になると思い潔く聞いてもらいました。

さて、この2人の天才ですが、彼等に共通している性格があります。それは、とても『優しい』ことです。彼等にもし『人を出し抜いてでも絶対にプロになる!』という、プロになる為に一番必要な才能があったなら、もしかしたら今頃は、多方面で活躍していたかもしれませんね。

2人とはもう何年も連絡を取っていません。なので、どこで何をしているのかすら分からない状態です。
ただ、こういった特別な人たちと一緒に活動する事は、もの凄く刺激を受け、とても勉強になるんです。

無理なのは分かっていますが、もう一度、彼等とバンドを組んでみたいです。


日の目を見なかった二人の天才


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