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2013年11月17日

モーリス『MV-701』




【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】


私が初めてギターを手に入れたのは、小学校6年生の時です。ですから、今から約30年前ということになります。

もちろん、ギターに関しての知識は一切なく。『自分の貯めたお金(もしかすると親にも援助してもらったかもしれません)の範囲内で買えるもの』というのが、唯一、ギターを選ぶ時の条件でした。

その条件は、3万円以内です。

非常にローカルな話で恐縮ですが、当時、市内の商店街に小さな楽器店がありました。
都会の楽器店に比べれば、ホントに小さな楽器店でしたが。田舎の、しかも初めてギターを買う小学生からすると、その小さな楽器店が『楽器の世界』の全てでした。

買った時のこと、実はほとんど覚えていません。たぶん、親と一緒に買いに行ったと思います。
そのギターを選んだ経緯・理由も覚えていません。もしかすると、スタッフの方が予算内で買うことの出来るギターの中から選んでくれたのかもしれません。

当時、その楽器店で働いていらっしゃったスタッフの方、後にお名前を知ることになるのですが、Sさんといいます。
Sさん、当時から、もの凄く楽器に詳しい方で。恐らく、初めてギターを手にする私に、このギターを勧めてくれたのだと思います。

モーリス MV-701
モーリス『MV-701』

経年で、表板がキャラメルのような色になってしまいました。


このシリーズは、ヴァンガードシリーズともいいます。
モーリス『MV-701』


幌馬車ラベル。
モーリス『MV-701』


今なら、ドレッドタイプだとすぐに分かりますが、当時は、アコースティックギターといえばみんなこんな形をしていて、呼び方も『フォークギター』でしたね。

このMVシリーズは、全てのグレードで表板にスプルースの単板を使用しています。
そうなんです、私が買った最も安い『701』でさえも、表板は単板を使用しているんです。

最近では、3万円前後のギターでも単板を使用していることは珍しくありませんが、当時のモーリスのカタログを見ますと、『このクラス唯一のソリッド仕様』となっています。
既に、日本の代表的なアコギメーカーとしてたくさんのギターを作っていたモーリスですが、その中でも、この値段で表板に単板を使っていたのは『MV-701』だけだったようです。

当時のカタログがネット上で閲覧できましたので、『MV-701』の説明文を以下にご紹介します。

『このクラスでは唯一のソリッド仕様。美音追及にかけるモーリスの執念が伺える佳作です。表面板は最高級単板スプルース。独特の冴えた音色、音量、サウンドバランス。すべてがこのクラスの常識を超越した、驚異的なハイコストパフォーマンスを誇るスタンダードモデルです』

カタログですので、かなり大袈裟な自己紹介ですが。確かに、30年前の材料ですから、ある程度は良いものを使っていたのかもしれませんね。
とはいえ、当然、当時の私には、最高級スプルース単板だろうと、冴えた音色・音質・サウンドバランスだろうと、それを実感するだけの技量も経験も感性もありませんでしたから。
最初の数か月は独学で練習したものの、Emなどの簡単なコードを簡単なストロークでジャカジャカ鳴らす程度で限界を感じてしまい。さらに、ロックギターにも興味を持ち始めてしまったために、いつのまにか『MV-701』はケースに仕舞われたままになってしまいました。

その後、高校でフォークソング部に入ったことで、またこのギターが日の目を見る訳ですが。その辺りのことは、以前、ブログの記事にしました。

とにかく、高校の3年間は、このギターを弾きまくっていました。その後も、アストリアス『ソロスタンダードC』を購入するまでは、アコギはこの1本でしたので、ライブやレコーディングなど、アコギの音が必要な時には『MV701』を使っていましたが・・・
だんだんと、その機会も少なくなっていき・・・いつの間にかまた、仕舞いっぱなしになってしまったんです。

『MV-701』を完全に弾かなくなってから、恐らく10年以上が経つと思います。

新しいアコースティックギターは増えましたが、やはり、思い入れのあるギターなので処分する気にはなれません。とはいえ、弾こうにも、ある程度はリペアしないとまともに弾けないでしょう。

3万円で購入した楽器を、リペアしてまで弾き続けるのはいかがなものか・・・

と、何となく踏ん切りがつかない状態が続いていたのですが・・・
先日、ある生徒さんから『Sさんがギターのリペアショップを始めた』という情報を聞いたんです。

そう、Sさんは、このギターを買う時に対応して下さった楽器店のスタッフの方です。

これはある意味、運命みたいなものを感じました。
このギター、Sさんが小学生の私に勧めてくれたのは間違いないと思います。そのギターを、30年経った今、そのSさんにリペアしてもらえるかもしれない。
このギターのお蔭で、今こうしてギター教室をやることが出来ていること。何より、ギターの面白さはこのギターが教えてくれたこと。そんなことをお伝えして、お礼を言いたいと思いました。

Sさんの情報を教えて下さった生徒さんは、Sさんとはお知り合いなので、わざわざ連絡を取ってくださって。トントン拍子で、Sさんのリペアショップに伺う日程が決まりました。
何と有難いことでしょう。感謝です。

私の『MV-701』が、また現役で音を奏でてくれるようになったら、いったい、どんな音を出してくれるんだろう。
いやまて、それ以前に、フレットはスリ合わせで間に合うだろうか?ネックは元に戻るだろうか?

とにかく、今から、ワクワク・ドキドキしています。

まだ、どの程度のリペアになるのか、また、場合によっては、リペアを諦める可能性もありますが。
いずれにしても、結果が出ましたら、またご報告します。


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モーリス『MV-701』


モーリス『MV-701』



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Posted by sinya at 01:15 │機材
この記事へのコメント
僕は47年前にグレコのリッケンバッカーの形したエレキギターでした。

ネックが太かったな~(^^ゞ
Posted by 工房ike工房ike at 2013年11月17日 07:41
工房ikeさん、ありがとうございます。

47年前のグレコ!非常に興味あります。

もうお手元には無いのでしょうか?

初めてのギターって、やっぱり特別なものですよね。
Posted by sinyasinya at 2013年11月18日 18:17