2013年08月20日
『ANJI』コードの押さえ方
⇒【sinyaが開発!弾く脳トレ!よなおしギター】
先日、『ANJI』の演奏動画をブログにアップしまして、一応この曲に関しては一区切り付けることにしました。
ただ、『ANJI』を演奏するにあたってのコツや考え方に関しては、時々記事にしていきたいと思っています。
いつものように、私の勝手な解釈によるコツになりますが、この曲をマスターしたいと思う方の、少しでも参考になれば幸いです。
という訳で。今日は、『ANJI』のメインフレーズとなる部分のコードの押さえ方について考えてみたいと思います。
メインフレーズとは、曲の始めから繰り返される2小節のフレーズです。
で、私の持っている譜面では、この部分のコード進行は『Am→G→F→E』となっています。
ただ、この曲は『プリング・オフ』や『ハンマリング』を多用する為に、我々がいつも慣れ親しんでいるコードの押さえ方では演奏が難しくなってしまいます。その上、このフレーズでは、2弦・3弦・6弦の3本の弦しか使わないので、逆に言えば、いつも慣れ親しんでいるコードの押さえ方はしなくても良いことになります。
つまり、このメインフレーズでのコードの押さえ方は、普段使っているコードを『簡略化』することが出来ることになりますね。
実際に、その『簡略化』されたコードで演奏した動画と、コードのフォーム表を見てみましょう。
動画で押さえているコードのフォーム表です。※数字は度数になります。

この弾き方が、恐らくこのメインフレーズを最も簡単に弾くことが出来る押さえ方だと思います。
先ほども書いたとおり、このフレーズは3本の弦しか弾きません。なので、左手の指も最大でも3本しか使わないで済む訳です。
習得が難しいといわれる『ANJI』ですので、なるべく簡単に演奏できるように、メインフレーズは上記の『簡略化』されたコードを使って演奏すれば、万事OKのような気がしますよね・・・
いやいや、ちょっと待って下さい。
確かに、上記の『簡略化』されたコードを使えば、比較的簡単にANJIのメインフレーズを弾くことが出来ると思います。
が、次の演奏を聴いてみてください。
どうでしょうか?最初の動画と比べると、少し音に厚みがあるというか迫力があるというか。そんな感じがしませんか?
※分かり難い場合はボリュームを上げてみて下さい。
実はこの動画、以下のようなコードの押さえ方をしているんです。

実際に弾いている音は、最初の動画と全く同じなんです。ただ、コードの押さえ方を変えることによって『若干』ですが、雰囲気が変わるような気がしますよね。
それは何故なんでしょうか?ちょっと考えてみます。
ANJIでも頻繁に出てくる『ハンマリング』というテクニックがあります。これは、ピッキングをしなくても、左手の指をハンマーのように弦に打ちつける事によって音を出すテクニックです。
実は、この『ハンマリング』というテクニック、厳密に言えば、コードを押さえる時にも知らず知らずの内に使っていることになります。
つまり、コードを押さえる時、相当静かに押さえない限り、ピッキングをしなくても押さえた弦が小さな音(コードの音)で鳴ってしまうんですね。
特に、ANJIのような勢いとスピード感のあるような楽曲を演奏する時には、知らず知らずの内に力が入って『コードを押さえただけでかなりの音が鳴ってしまう』という訳です。
ということは、例え弾く弦が3本だけだとしても、その3本以外の弦をコードとして押さえることによって『実際にピッキングした音以上の音が奏でられる』ということになります。
2番目の動画では、<Am>の時に、一般的な<Am>のコードの形をバンと押さえているんです。
その時、右手でピッキングする弦の音はもちろん大きな音が鳴る訳ですが、それ以外の『4弦2フレットの音』も、ハンマリング的に多少は出ていることになります。
で、この4弦2フレットは、<F>コードの時まで離しませんので、音が途切れることが無い訳です。
つまり、実際にはピッキングしていない4弦2フレットの音が、小さいながらも出続けていることになります。
さらに、最後の<E>のコードに関しても、しっかり3本の指を使ってバンと<E>コードを押さえていますので、ここでまた音に厚みが加わる訳です。
<E>に関しては、最初の動画の時よりも2音も多く(ハンマリング的に)音が奏でられることになりますので、例え音が小さくてもその効果は大きいと思います。
これが、最初の演奏よりも厚みを感じる要因なんですね。
いかがでしょうか。全く同じ音を弾いている場合でも、押さえるコードの形によって雰囲気を変えることが出来るんですね。
どちらのコードを押さえるのかは、各自のレベルや好きな雰囲気などを考慮して選んでいけば良いですね。
今日の記事の最後に、もう1つの動画を見てください。
聴いて頂くと分かると思いますが。この演奏、上の2つの演奏とは、明らかに雰囲気が違います。
どんなコードの押さえ方をしているのかの説明は、長くなってしまいますので、次の記事【『ANJI』コードの押さえ方2】で解説します。
☆『ANJI』関連記事
・ギターリストの登竜門『ANJI』ってどんな曲?
・楽譜を使って練習しよう!~ANJIの楽譜をダウンロードする~
・『ANJI』度数譜
・『ANJI』ベースライン
・『ANJI』の演奏動画
・『ANJI』コードの押さえ方
・『ANJI』コードの押さえ方2
・琴爪による『ANJI』
☆『ANJI』が収録されたアルバムはこちら!
サウンド・オブ・サイレンス


☆厳選!ギターを始めたばかりの方にお勧めの記事3つ!
厳選1 メロディ演奏にもコード伴奏にも密接な関連があるCメジャースケール。ギターを初めて触った時から上級者になるまでの練習の必須項目!
【Cメジャースケールを練習しよう!~ギターにおけるCメジャースケールの重要性~】
厳選2 ギターで最初に練習するべき曲は教則本には載っていない場合が多いんです!最初にどんな曲を弾くべきか?またその判別方法は?
【ギターで最初に挑戦する曲は?~キィの判別と教則本の落とし穴~】
厳選3 sinyaが猛烈プッシュするギターの新しい練習方法!いずれは、この練習がギターリストにとっての当たり前になると本気で思っています。ギターの全てが詰まった画期的な練習です!
【ギターリストの新しい練習方法~二胡譜の活用~】


【初心者・独学ギターリストの強い味方】とにかくギターを弾きたいという方へおすすめの教材です!


先日、『ANJI』の演奏動画をブログにアップしまして、一応この曲に関しては一区切り付けることにしました。
ただ、『ANJI』を演奏するにあたってのコツや考え方に関しては、時々記事にしていきたいと思っています。
いつものように、私の勝手な解釈によるコツになりますが、この曲をマスターしたいと思う方の、少しでも参考になれば幸いです。
という訳で。今日は、『ANJI』のメインフレーズとなる部分のコードの押さえ方について考えてみたいと思います。
メインフレーズとは、曲の始めから繰り返される2小節のフレーズです。
で、私の持っている譜面では、この部分のコード進行は『Am→G→F→E』となっています。
ただ、この曲は『プリング・オフ』や『ハンマリング』を多用する為に、我々がいつも慣れ親しんでいるコードの押さえ方では演奏が難しくなってしまいます。その上、このフレーズでは、2弦・3弦・6弦の3本の弦しか使わないので、逆に言えば、いつも慣れ親しんでいるコードの押さえ方はしなくても良いことになります。
つまり、このメインフレーズでのコードの押さえ方は、普段使っているコードを『簡略化』することが出来ることになりますね。
実際に、その『簡略化』されたコードで演奏した動画と、コードのフォーム表を見てみましょう。
動画で押さえているコードのフォーム表です。※数字は度数になります。
この弾き方が、恐らくこのメインフレーズを最も簡単に弾くことが出来る押さえ方だと思います。
先ほども書いたとおり、このフレーズは3本の弦しか弾きません。なので、左手の指も最大でも3本しか使わないで済む訳です。
習得が難しいといわれる『ANJI』ですので、なるべく簡単に演奏できるように、メインフレーズは上記の『簡略化』されたコードを使って演奏すれば、万事OKのような気がしますよね・・・
いやいや、ちょっと待って下さい。
確かに、上記の『簡略化』されたコードを使えば、比較的簡単にANJIのメインフレーズを弾くことが出来ると思います。
が、次の演奏を聴いてみてください。
どうでしょうか?最初の動画と比べると、少し音に厚みがあるというか迫力があるというか。そんな感じがしませんか?
※分かり難い場合はボリュームを上げてみて下さい。
実はこの動画、以下のようなコードの押さえ方をしているんです。
実際に弾いている音は、最初の動画と全く同じなんです。ただ、コードの押さえ方を変えることによって『若干』ですが、雰囲気が変わるような気がしますよね。
それは何故なんでしょうか?ちょっと考えてみます。
ANJIでも頻繁に出てくる『ハンマリング』というテクニックがあります。これは、ピッキングをしなくても、左手の指をハンマーのように弦に打ちつける事によって音を出すテクニックです。
実は、この『ハンマリング』というテクニック、厳密に言えば、コードを押さえる時にも知らず知らずの内に使っていることになります。
つまり、コードを押さえる時、相当静かに押さえない限り、ピッキングをしなくても押さえた弦が小さな音(コードの音)で鳴ってしまうんですね。
特に、ANJIのような勢いとスピード感のあるような楽曲を演奏する時には、知らず知らずの内に力が入って『コードを押さえただけでかなりの音が鳴ってしまう』という訳です。
ということは、例え弾く弦が3本だけだとしても、その3本以外の弦をコードとして押さえることによって『実際にピッキングした音以上の音が奏でられる』ということになります。
2番目の動画では、<Am>の時に、一般的な<Am>のコードの形をバンと押さえているんです。
その時、右手でピッキングする弦の音はもちろん大きな音が鳴る訳ですが、それ以外の『4弦2フレットの音』も、ハンマリング的に多少は出ていることになります。
で、この4弦2フレットは、<F>コードの時まで離しませんので、音が途切れることが無い訳です。
つまり、実際にはピッキングしていない4弦2フレットの音が、小さいながらも出続けていることになります。
さらに、最後の<E>のコードに関しても、しっかり3本の指を使ってバンと<E>コードを押さえていますので、ここでまた音に厚みが加わる訳です。
<E>に関しては、最初の動画の時よりも2音も多く(ハンマリング的に)音が奏でられることになりますので、例え音が小さくてもその効果は大きいと思います。
これが、最初の演奏よりも厚みを感じる要因なんですね。
いかがでしょうか。全く同じ音を弾いている場合でも、押さえるコードの形によって雰囲気を変えることが出来るんですね。
どちらのコードを押さえるのかは、各自のレベルや好きな雰囲気などを考慮して選んでいけば良いですね。
今日の記事の最後に、もう1つの動画を見てください。
聴いて頂くと分かると思いますが。この演奏、上の2つの演奏とは、明らかに雰囲気が違います。
どんなコードの押さえ方をしているのかの説明は、長くなってしまいますので、次の記事【『ANJI』コードの押さえ方2】で解説します。
☆『ANJI』関連記事
・ギターリストの登竜門『ANJI』ってどんな曲?
・楽譜を使って練習しよう!~ANJIの楽譜をダウンロードする~
・『ANJI』度数譜
・『ANJI』ベースライン
・『ANJI』の演奏動画
・『ANJI』コードの押さえ方
・『ANJI』コードの押さえ方2
・琴爪による『ANJI』
☆『ANJI』が収録されたアルバムはこちら!
サウンド・オブ・サイレンス
☆厳選!ギターを始めたばかりの方にお勧めの記事3つ!
厳選1 メロディ演奏にもコード伴奏にも密接な関連があるCメジャースケール。ギターを初めて触った時から上級者になるまでの練習の必須項目!
【Cメジャースケールを練習しよう!~ギターにおけるCメジャースケールの重要性~】
厳選2 ギターで最初に練習するべき曲は教則本には載っていない場合が多いんです!最初にどんな曲を弾くべきか?またその判別方法は?
【ギターで最初に挑戦する曲は?~キィの判別と教則本の落とし穴~】
厳選3 sinyaが猛烈プッシュするギターの新しい練習方法!いずれは、この練習がギターリストにとっての当たり前になると本気で思っています。ギターの全てが詰まった画期的な練習です!
【ギターリストの新しい練習方法~二胡譜の活用~】


【初心者・独学ギターリストの強い味方】とにかくギターを弾きたいという方へおすすめの教材です!

Posted by sinya at 23:54
│ギター教室